ダーク・ファンタジー小説
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- 人喰いと人間
- 日時: 2018/01/21 18:38
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
病院で研修医の坂城レイと高和ルナは患者のチューブが切られるという事態で
怪しい少女を追って訳も分からない場所に来てしまった。
- Re: 人喰いと人間 ( No.1 )
- 日時: 2018/01/21 19:34
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第一話 縄張り
「どこだ…ここ!」
レイは辺りを見回す。
他にもさっきの少女とレイとルナの受け持った患者の雪野ユイと高齢そうな男の人、
気弱そうな男がいた。
「ど、どこなんだここ!!」
「みなさんいったん落ち着きましょう」
ルナは一旦場を落ち着かせた。
病院で見た少女はフウカ、高齢そうな男は廉之介、気弱そうな男は佐藤と名乗った。
もちろんルナたちも名を名乗った。
「しかし穴だらけですね。まるで蟻の巣みたい」
「蟻、ですか?」
「えぇ」
レイとルナ、二人とも同じようなことを考えていた。
「坂城くんたち、こんなたくさん穴があるんだ。ここは手分けして探さないか?」
「ぼ、僕も賛成です丁度穴は三つ、二人ずつで分けられるんじゃ?」
■
レイとルナとユイは三人で行動していた。
「あのなんでフウカって子、一人で行動するって言ったんでしょうか?」
フウカは一人で行動することを選んだ。
ここについて何か知っているのだろうか。
「…何か知ってるのかもな。だがとりあえず今は全員でまとまっていよう」
- Re: 人喰いと人間 ( No.2 )
- 日時: 2018/01/21 20:42
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
第二話 人喰いの正体
ユイは佐藤に捕らえられてしまった。
「嫌!放して!」
「暴れないでくれよ。これも廉之介さんのためなんだ」
頭を抑えられ馬乗り状態にされているため彼女は身動きを
取れなかった。
「よくやってくれた佐藤くん」
「廉之介さん、どうぞ」
ユイはめをつぶった。
蟻のバケモノに変身した廉之介から目をそらした。
その時だ。
「ちょっと待て!」
聞き覚えのある声と共に何かが壁にぶつかり壁が崩壊する音がした。
恐る恐る目を開けるとそこにはレイとルナがいた。
「坂城先生、ルナさん」
「大丈夫?ケガはない?」
未だユイの脚を掴む佐藤の手を踏みつけユイを抱きかかえた。
目を向けると人の姿に戻った廉之介とレイが対峙していた。
「無駄だよ、先生」
「フウカ」
「バリアルール、人間から人喰いに触れられないってね」
それだけ言い残しどこかへ行ってしまった。
蟻になった廉之介はレイたちを見据えた。
「——逃げるぞ!ルナちゃん、ユイちゃん!」
「「はい!」」
そして三人で逃走する。
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