ダーク・ファンタジー小説

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ビースト・ハート
日時: 2018/02/21 00:29
名前: 神シン丸 (ID: YbTFrQZ7)

僕は、どうしてここにいるのか?

僕には分からなかった。

気がつくとそこは、何も無い廃墟。

僕は、ここに捨てられていた。

これは、僕が、5歳の頃の話だった。

ずっと寂しかった。一人で誰もいなくて、ずっと怖かった。
そんなある日のことだった。雨の中、一台の車がこの廃墟を訪れた。
車からは、大人の女性の姿があった。
だが僕には、助かったと思うより恐怖しかなかった。

この大人も僕を傷つけて辛い思いをさせるに違いないそう、確信していたが、想定外の出来事が起きた。女性は、徐々にこっちに近づいてきてついに目の前にやってきた。すると、目の前にやってきた女性は、
突然、僕をぎゅっと抱きしめた。まるで母親のように優しく。そして、その女性は、涙を流していた。
「ずっと一人で怖かったよね。ごめんね。もっとはやく見つけてあげれば良かったのに。」
女性の優しい声とぎゅっと抱きしめられた体の温度が僕の心を安らいだ。
そのあと、ずっと一人でいたことこれでやっと助かると本気で信じたからなのか、目からは、雫が止まないほどに溢れて出していた。
それに僕は、この女性なら安心出来ると思って今まで一人で寂しかった分精一杯泣いた。
すると、女性は、僕の頭を軽く揺すって優しく声をかけた。
「もう、大丈夫だから。私がいるから。」
「うん。」
その声に僕は、素直にうなづいた。
そして、僕は、女性と共に車に乗って何も無い廃墟を出た。
「何処に行くの?」
「それは、あなたと同じような子がいるところ。」
そう言って車を運転した。
女性は、運転しながら何度か質問をして来た。
「君、名前は?」
「僕は、ユウト。」

「ユウトくん。いい名前だね。」
「うん。」


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