ダーク・ファンタジー小説

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エゴイスト戦線
日時: 2018/04/21 23:13
名前: 一条 (ID: uAlEbnba)
参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode=image&file=909.jpg

舞台:奇跡原大学園(きせきがはらだいがくえん)
1946年、日米戦争を勝利に導いた英雄が創立。当時は学園ランクSSSの『最高級』だったが、今はAランク。
クラスは一万以上あるが、一クラス辺りの人数は少ない。

優等生:『ハイ・パーソナリティー(能技)』を保有する生徒。『優等組』に所属する。

普通生:能技を持たない生徒。『普通組』に所属する。

主人公:高祖 雅(こうそ みやび)
999組 出席番号5番。『絶対に負けない』能技を持つ『優等生』にして、学園最高意思決定機関『学園会議』の最高議長。

学園会議:優等生の中から選ばれる。任期は存在せず、常に『適応者』がその座に着く。



これは、Aランクの学園がSSSランクの栄光を取り戻すお話。

Re: エゴイスト戦線 ( No.1 )
日時: 2018/04/22 23:20
名前: 一条 (ID: uAlEbnba)
参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs3/index.php?mode=image&file=912.jpg

「ほら、そこ。しゃんとしてください、このままではCランクも笑い話じゃなくなってしまうんですからね!」

学園会議最高議長…高祖 雅が、だらしない歩き方の生徒を注意する。
生徒は逆らわない。雅に勝負を挑んでも、『勝てない』からだ。

だが、────




コツ、コツ、コツ…

制服を着こなし、歩き方もしっかりしている女が…その姿とは裏腹に企んだような笑みを浮かべて近づいてくる。

「…ん?素晴らしいです!何もかも完璧……………」




───中には、『逆らう』者もいる。


ヒュンッ

風を切る音。だこからともなく、1tはあろうというメイスを取り出し、雅の腹を目掛けて突撃する。

その様は猛虎さながらである。

だが雅はとっさに『力』を行使した。

メイスを破壊し、その破片をまきびしのように変形させてばら蒔く。

「─くぅ、いきなり何ですか」

「『─くぅ、いきなり何ですか』じゃあねえーんだよバーカ。アンタをぶち倒さなきゃあっしらは退学になっちまうんだよ、学園会議最高議長さんよォ!」

「下らぬ因縁ですね。聞く価値もありません!」

その言葉に激昂した女は、雅の腹を勢いよく蹴りつける。

「っだらぁーーッ!」

ドグワッ

雅は壁にめり込んだ。

「ぐぬぅ…」

緑の目が女のにやつきを不愉快なまでに鮮明に捉える。

「……やな人ですね、あなた」

「てめぇー、名前で呼べや。『あなた』じゃねぇよ、このメイスでミンチにされてぇからゴラァ!」

女はまたメイスを取り出した。どうやらいくらでも作り出せるらしい。



…もっとも、雅とて彼女と同様特殊な力を行使出来る『優等生』。その程度では驚きはしない。

なので、メイスを再び砕く…と見せかけて受け止め、女を殴ろうとする。

だが、やはり勝てない。

おかしい。「勝てるはず」と思って行った攻撃が通用しない。
それに…

彼女の攻撃はどれも避けられる筈だった。そして実際、避けた。それなのに、全てを喰らってしまったのだ。

何かあるに違いない。

「あっしの名前は睡蓮路 行先(すいれんじ ゆきさき)。670組の学級委員長だ。

高祖 雅とかいうクソアマのせいでうちのクラスが無くなっちまうかも知れねぇらしいんでな!

この勝負に勝たせてもらうぜ、そんで学園会議最高議長の座はあっしに譲れやぁッ!」

雅はその言葉の中からヒントを探した。彼女は正直、『負けるかも知れない』と思ったからだ。

『負けない』能技を以てしても、『負けるかも知れない』と思ってしまうほどの能技と言えば……。

そして、彼女が先程『勝たせてもらう』と言ったことから察するに……。

……そうだ。

雅は閃いた。


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