ダーク・ファンタジー小説
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- 消し人
- 日時: 2018/04/30 22:24
- 名前: 硯 ◆bo66GbhdVc (ID: T0oUPdRb)
>>1 prologue(消し人なる者とは)
- Re: 消し人 ( No.1 )
- 日時: 2018/05/18 00:27
- 名前: 硯 ◆bo66GbhdVc (ID: FpNTyiBw)
prologue(消し人なる者とは)
タイルが敷き詰められた道路、煉瓦造りの古くさい家々、それに並ぶように歩くのは野暮ったい服を着た高齢者達。
どうやらここはそんな雰囲気が今じゃ珍しいだとか、趣あるだとかそんな風。
簡潔に申すなら普通じゃない、ただそれだけなのだろう。
人はどうも普通では無いものを好んで気になるのだろうか。普通、なんて存在しないとは思わないのか。
それか普通という烙印を押されてマジョリティーの振りをして普通でいようとしているのか。
そんなのには興味ないし、自分には一切関係無いからどうだっていい話だ。
普通ではない、には例えば美人だったり俗に言う天才だったり。人よりも何かが異常に優れているだったり、
そういうものを持っていることを指すのだと自分は考える。
超能力とかハンドパワーとか、そんなんも普通ではない、に括られるだろう。
というか、そもそもそんな言動をするだけで人からは普通ではないと判断されてしまう世界なのだが。
そんなことを考えながら今朝ポストに入ってた一枚のチラシを思い出す。
あんなの、信じるべきなのだろうか。いや、信じられるか。
カーテンから溢れる眩しい太陽のせいで自動的に目覚める設定の自分、つまり太陽と共に目覚めることになるわけで。本人望まぬともどんな日でも朝早く目覚めてしまうから厄介なもんだ。
いつも通りの朝、いつも通り玄関へ向かい投函された新聞やらチラシやらを取りに参るのだが、手には二組の紙。
一方は求めていた新聞やらチラシやら。新聞の間には見向きもしないチラシ達。
もう一方には別の時間に投函されたのか、別の人間によって投函されたのか、さてどれだろうか。
いつも見るようなチェーン店、スーパー、そんな風な紙とは別物のように拘られたチラシ……らしい。
チラシと呼ぶには高貴な造りのような気がしてきたのだが。というのも。
チラシへの偏見だがペラペラでツルツルのイメージがある。
だがそれはペラペラでもなく、ツルツルというよりザラザラしていた。
真っ黒な厚紙だかに白のペンで書かれていたのは何かへの勧誘を持ち掛けているようだった。
『ーーーー様、楽して高額収入にご興味はありませんか?』
それだけ、たったそれだけしか書かれていなかった。白ペンの癖して。
備考として書かれていた文章にふと惹かれた。『消し人なる者とは』と説明書きがしてある。
読んでみると、まさしくそれについてだけの説明がされていた。
『ーーーー様、楽して高額収入にご興味はありませんか?』
備考:『消し人なる者とは』
消し人とは当組織の収入源と成りうる能力持ちと認識していただけたら幸いです。
名の通り、何かを消してしまうのです。しかも、触れただけで。
何かの存在を消してしまう、記憶を消してしまう。そんなことまで出来てしまうのです。
(この紙が送られた住民の方は是非我が組織へ来てみては如何でしょうか?)
さて、これに従うべきなのだろうか。
- Re: 消し人 ( No.2 )
- 日時: 2018/05/11 17:33
- 名前: 長門 (ID: .Vo2i2Gg)
おもろそうですね
- Re: 消し人 ( No.3 )
- 日時: 2018/05/18 00:29
- 名前: 硯 ◆bo66GbhdVc (ID: FpNTyiBw)
>>2
返信が遅くなり申し訳ありません。まだ書き出しですが、そう言って頂けて嬉しいです。
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