ダーク・ファンタジー小説
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- gaoka angel
- 日時: 2018/04/30 22:36
- 名前: るぅ (ID: Mm9jHYga)
ヨウ…高2。DQN。
アカリ…高2。
マコ…ヨウの友達。
- Re: gaoka angel ( No.1 )
- 日時: 2018/04/30 22:38
- 名前: るぅ (ID: Mm9jHYga)
毎日こんなんでも楽しいし、第1俺には友達いるし、バイトもあるし。ぶっちゃけ大丈夫な未来があると思う。家には帰りたくない、そもそも帰る家がない。制服にはしばらく袖を通していない。
- Re: gaoka angel ( No.2 )
- 日時: 2018/04/30 22:50
- 名前: るぅ (ID: Mm9jHYga)
ヨウはタバコに火をつけた。たしか、ヤシマ先輩から貰ったタバコだった気がする。夜の10時を回った田舎か都会か分からないような、地味に商業ビルとコンビニかなんかが立ち並んだ、この公園にはヨウしか足を止めている人間はいない。
今日はちょっと寒かった。昼間動くと暑いので、半袖でいたが、9月下旬の夜は冷えた。ポケットに手を突っ込み、吸殻を捨てた。足で踏みにじっていて不意に顔を上げたら警官が目に入った。やべ、と一言呟いて一目散にコンビニに駆け込む。雑誌コーナーで、少年漫画の週刊誌で顔を隠した。自転車を漕ぐ警官を、週刊誌で顔を隠し窓から横目で見る。通り過ぎた。
サラリーマンやホームレス、OLかなんか知らないが疎らに人とすれ違っていた。1歩入れば閑静な住宅街。
- Re: gaoka angel ( No.3 )
- 日時: 2018/04/30 23:28
- 名前: るぅ (ID: Mm9jHYga)
また公園に戻ると、さっきヨウが居たベンチにはセーラー服の女子高生が座っていた。ただスマホをいじるだけで、髪が金髪とかケバいとか全然なく、むしろ垢抜けないような、夜の街にいたら浮くような。隣にいきなり座るのは流石に躊躇したので、向こう側へ移動しようとした。
「すみません、どうぞ」
甲高くもなく鼻にかけるような声でもなく、焦ったように女は立ち上がった。
「あ、いいっすよ別に」
顎先まで伸びたボブヘアが軽く揺れた。可愛かった、顔が。会釈をして素早く立ち去る女の制服は…H高校だった。進学校と呼ばれる部類の女子高である。それくらい偏差値34のヨウにも分かった。ヨウはずんずん歩いてしまった女の後ろ姿をなんとなく見ていた。
- Re: gaoka angel ( No.4 )
- 日時: 2018/04/30 23:39
- 名前: るぅ (ID: Mm9jHYga)
「ヨウちゃーん、起きろや」
アラームが鳴った。8時半。リンタローの声に起こされ布団がひっぺがえされた。いきなり畳に身を投げられたヨウは背中と腰、頭に受けた衝撃で目覚めた。
「いてーよ、もっと優しく起こせ」
「ヨウちゃん今日は学校行かんの?」
「…あ?行かねーわ」
「俺もよ」
リンタローとヨウは小学校からの付き合いである。転校生であるリンタローは、アメリカ人とのハーフであったことからいじめを受けていた。が、しかしそれが原因で、DQNの元素となる荒っぽい本性と喧嘩で並外れた身体能力で、同素体のヨウとつるんでしまう。即ちO2。そこからこの一途を辿り今に至る。
「お前ん家ばっか泊まってわりーな」
「気にせんで、知らんけどなー父親帰って来んけん。俺らいた方が母親も安心やろ」
「んだな」
マザコン。
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