ダーク・ファンタジー小説
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- 透明涙(1)
- 日時: 2018/06/24 19:53
- 名前: 哀華 (ID: PBJobJTc)
「こんなことなら生まれて来なければ良かったのかな............」咄嗟に出てきた言葉と共に涙が溢れた。
私は松本彩那だ。小学校6年生!4月、桜が舞い散る校庭、自分たちで新入生を迎えられるようにと掃除した体育館、1年生の教室、ピカピカの廊下。この光景を見た時私たちは「清々しいね、なんだかザ、6年生!って感じやね(笑)」と言葉を口にした。すると、学校にアナウンスが流れた。「新6年生は新1年生の入学式を無事迎えられるように頑張りましょう。そして第1の仕事御両親と新1年生を迎えに行きましょう!」そんな言葉を聞くと「やべ、行こうぜ!」とみんなで一斉に階段を駆け下りた。
「ぐはぁ............ハァハァ............みんな早くない?ふぁぁあ............」と口にすると先生達が「もう!新6年生!シャキッとするのよ!あとすこしで貴方達がこの学校のリーダーとなるのよ。」と微笑みながら語っていた。そんな話を聞いていた瞬間、(待ち遠しかった6年生。新しい学年、ホントのリーダー............頑張って新1年生の晴れ舞台を完成させるんだ)と胸を張った瞬間「お姉ちゃん、おはよう!」と腰あたりから元気な声が聞こえた。ふと下を向くと小さな男の子が笑顔いっぱいにダボダボのスーツを見にまとい、まだまだ大きいランドセルを背負って私の服を掴んでいた。一瞬どうすればいいか戸惑ったがみんなの笑顔で何をすればいいか思い出し、こちらも笑顔いっぱいで「おはよう!今日の入学式楽しみだね!お姉ちゃんも頑張ろうかな!」と返した。するとその子の両親が息を切らしてこちらに来て「ごめんなさい!この子入学式が楽しみで途中で走り出してしまって」私より低い女性の声がしたのだ。ビックリして振り向くと袴を身にまとった女性とスーツを着こなしている男性が頭を下げていたのだ。