ダーク・ファンタジー小説

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私の事、知らないくせに、分かったフリすんなよ 第二章
日時: 2018/06/27 21:04
名前: 章子 (ID: 9mWysg1X)

第二章
 ああ、学校。誰もいなければいいのに。
 教室のドアを開ける。おはようと声をかけても、反ってくるのは、小さなポツポツしたおはよう。
「はあ…。」
なんだか息苦しい教室。みんなのピリピリした空気が、伝わってくる。ほんと、なんだかなあ。

「はっ…?」
今のは…夢…?夢…かなり、リアルな夢だった。時計の針は午前四時を指している。
 学…校…行きたく…ない。梅子は正直、気持ち悪かった。自分の中から、何かが込み上げてくるようで…。学校で、いじめられてるわけじゃない。ただ…居場所がないだけ…。いじめられればよかった。だったら、不登校の理由が見つかるから…。居場所がないなんて、大人に言ったって、学校に行かなくてもいいよ、なんて言ってくれない。いじめられれば、行かなくてもいいよ、とか、言ってくれるのかな。不登校の子の話を読んでても、大体その子には、ちゃんと居場所があって、いじめられてて、不登校の理由が、ちゃんとした理由があって。そんな子が…居場所があるのが、羨ましかった。悔しかった。何もできない自分にイライラしてた。じゃあ、どうすればいいんだよ…。どうすればいいんだよ…。
 気づけば、梅子は汗だくだった。時計の針は、午前六時を指していた。


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