ダーク・ファンタジー小説

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秘密の魔術師サマ!続き?
日時: 2018/07/15 10:24
名前: イロイロ (ID: 8JqBY5nj)
参照: http://iro iro

明るくて…カチカチ…ドカン!!
剣の交える音、砲台を…発車する音?
すごくうるさい。何が起きているのか一目見ようと木の板の穴から覗いてみた。

それはそれは…残酷なものだった。
この木の板にも人らしきものが血しぶきを上げ、もたれかかっていたし…あっちにもこっちにも同じような姿の人が倒れている。
自分が外へ出たら殺されてしまうだろう。
怯えて、ゴミ箱の横にまた静かに座ったのだった。

ゼルフ「…戦争?いやそんな事ないと思う…此処ではこれが普通なのか…??」

元々考えるのが好きだった為、こんなことでも細かく考える。それが楽しいからなんだろうか。
分からない。
ーーーーーーーーー
気づけば朝ご飯を食べるような時間になった。
お腹が空いたのだが…昨日探して見たのは、あの名札だけで。

ゼルフ「昨日のうちに食べ物のことなんて考えておけばよかった…」

と…非常に後悔して…色んなところを探して…昨日見たゴミ箱を探して…あった。
りんごの芯。これでも腹には満たされるだろう。栄養があるかなんてわからないが。

ゼルフ「うめぇ…いやうまくないな。できればこんなの食べたくないんだよな…何もないゴミ箱に恵んでくれただけ感謝だが。」

などと独り言を喋った。
りんごの芯を食べ終えて、もう一度外の様子を見てみた。…親玉のような鎧を着た人が丁度前に立っている。
そんな強そうな人がにこやかに笑い…「勝ったぞ〜!」制圧しに来ているのだろうか。
すると…親玉のような人が…魔法のようなものに包まれ消滅した!?

ゼルフ「これは見ものだなぁ…じゃなくて、どこ行ったんだ!?」

自ら包んでいるような気はしない。
此処には魔法少女たる者がいるのか?それか皆が魔法を持つ者なのか!?
無性にテンションが上がる。
ーーーーーーーーー
…夕方まで気づけば寝ていたみたいだ。
腹は空いたしなんか動けないし…

ゼルフ「ファンタジーっぽく結束魔法とかがあるのか!?誰だっ!結束を解きやがれ!」

???「目ざめちゃったんだもの…ご飯が欲しければ少し我慢するのよ…」

ゼルフ「名だけでも教えてくれないか!」

ガーナ「私の名はガーナ。あなたの母親に当てはまる存在なの。30分も与えられない時間なの。もう行っていいかしら…」

と言って魔法らしきもので飛んで行った。
ガーナ、母親だと言ったが…怪しい。
そんなことはいい、置いて行ってくれた食べ物は…バケット入りの10個のパン。1日2個ずつで計算すると5日はもつ。何の疑いもせずパンを一口食べた。

ゼルフ「これは…うまい!焼きたてのパンか!?」

3つ目に行こうとする手を止めた。1日2つずつだったな…と思い出したからである。

ゼルフ「あ…ごちそう…さまでした。」

しばらくする事がない…さぁどうする。
此処のことを少し考察するのもいいが…今は戦が激しそうな感じではないのでどうも考察しにくいが…今日分かったことをまとめた。

ゼルフ「うーん…戦争らしきものが早朝に行われる世界で…魔法を使ってもおかしくない世界…そして…母親と言い張る人に…パンを貰った。疑い深い、そういやその人も…魔法を使ってたっけ…やっぱり誰でも使えるものなのかな…」

答えが無いから終わらない。
しょうがないので、今日は寝ることにした。
ーーーーーーーーー
朝…今日は少し静かだ。
だと思ったが。

「これからァッ!街戦争を始めるッ!この街の騎士がお見えになる前にィッ!構えーッ!」「オーォッ!」

街戦争…やはり戦争が激しいのか。

「何事だ…!」「まだ生きてたのかよ!このクソ世界兵団!」「この騎士は強いんだ!いいか!すぐ出ててけ!」

すごい言われようだ。世界兵団。世界を制圧したような…そんな名前だ。

???「ちょっと言うけど…あ、アタシたち、キラリル世界兵って団体だよ!コホン…言いたいことは!世界を制圧したものが!全戦力を連れて出て行っていいものか!お前達!そうやって出て行ってるうちに他の団体に制圧されるわよ!」

「んだと!?我らはァッ!全戦力を街に置き!全戦力を連れて来たのだァッ!」

何が始まるんだ!?覗いてみる。

???「うるさいなぁ…ちょっとあの世に旅行して来たらどうかな?」

「だんちょー!」「よくもォッ!」

???「団長がいないと何もできないところだったね…引き取ってあげてもいいけどっ!安全は保証するよ☆」

またあの魔法に包まれて消えた!あの子の仕業だったんだな…

???「何よ!ノリ気じゃないの!?」

なんだろう…あの子が近づいてくる気がする…距離を縮めてる…気がする…!

???「やっぱり人がいたのね…団体もないし…敵ではなさそうだから名乗るわ…私はねぇ…キラリ!キラリル世界兵なの!もう1人ルキヤって言うすっごい弱気な子が来るんだけど…遅いんだよね…此処にいさせてくれない?」

ここに血1つ付いていなかったから…安全だと感じたんだろう…

ゼルフ「…ああ…俺はゼルフ。居てくれた方が安全なのはわかる。でも食料がないんだ。出てってくれ。」

キラリ「食料ぐらい私たち団体は所有してるわよ?あなたも力がモリモリするような食べ物、食べたいでしょ…?」

じゅるり…ここの世界の独特な食べ物を食べるのは初めてだ。なんだろう…

キラリ「なんかすごいわくわくしてるね…夜ご飯用だけど…昼ご飯はもう食べた?」

ゼルフ「昼なんていつ来た?」

キラリ「いや今まさになんだけど…時間感覚ないの?一応食べてないみたいだから…はいこれ、エイヨウレッド!」

ゼルフ「んだそりゃぁっ!なんかぷよぷよしてるし…マシなのないの?」

ぷよぷよしてるし…真っ赤。例えるなら…ゼリー?

キラリ「これでも高級食材…!食べたくないならアタシが食べます」

???「どこ行ったの…ってキラリ!探したよ!…ってこの人は?」

キラリ「ゼルフって言うんだって。そんな事よりさー!エイヨウレッドを不味そう…って顔で見るんだよ!?ヒドくない?」

???「あ、ルキヤって申します……うんそうだねキラリ。キラリが頑張って買ったものだもんね。」

お母さんかよ!って言い出そうとしたが引っ込めた。

キラリ「んで…力つけるために食べるのよぉっ!ゼルフー!」

ゼルフ「ふが!んぐぐぐ…げっほっ…もぐもぐ…おっぇっ」

何の味もしない…食感はゼリーそのもの。イチゴ味とか…りんご味をしていれば美味しいのだが…でも力がみなぎる気がした。

キラリ「何よ…汚い…もっと美味しそうにして食べなさいな!」

ゼルフ「口に突っ込んだ方の責任だろ!」

ルキヤ「まぁまぁ…落ち着いて…今のは、キラリが悪かったんです。」

ああ…この後はきっと…「あっちの方が悪い!」って言われるパターンなのかな。

キラリ「ルキヤまで!あっちの方が悪かったわよ!栄養がないと死にかけるのに食べる気なかったからよ!」

見事に予想的中。こんな言い合いが夜まで続いたのだった。
ーーーーーーーーー
キラリ「眠くなった兵隊から順に寝てね!最後の1人は何としてでも私達を守りなよ!いい?無理だったらアタシを起こしなさい!」

兵士「でも団長起こしても起きないじゃないですか…」

これが…幸せの始まりだった。


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