ダーク・ファンタジー小説

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夢の嘘と今の約束
日時: 2018/08/26 18:25
名前: 雨水 (ID: TdsA47Ob)
参照: http://itobosi

 もうすぐ夏が終わる。

きっと、この暑い日々も、日に日に涼しくなってだろう。

夜風にあたりながら、アルバムをめくる。



 「これは、家族で旅行に行ったときの写真。

 これは、花火を見に行ったときの写真。

 ………これは、じいじとの…。…。」



 今年の夏に死んでしまったひいおじいちゃん。

これは、じいじが介護施設にいる時の写真だった。

アルバムを見ていくうちに、古いアルバムまで見てしまっていたようだ。

これは、じいじが戦争に行ったときの写真。

これは、おじいちゃんとじいじが写った…写真。


 「…?」


 アルバムから、一つの写真が滑り出てきた。

私が、7歳くらいのときの写真だろうか。

7歳というと、5年くらい前の写真だ。

あの、やんちゃだった私と、知らない子と二人で、泣きながら写真に写っている。

私と写っていた子は、、深く帽子をかぶっていて性別まではわからなかったが、

見る限りでは、同い年のようだった。

すると、いきなり夜風がふいてきて、床に舞い落ちた。

床に落ちた写真を拾ってみると、裏には、かすれた文字でこう書かれていた。

 〔お別れの前。〕

 この字は、子供の字だ。

よく見ると、私の昔の字にも似ている。

その写真を机の上におき、アルバムの次のページをめくる。

 「……!」

 その光景に、目を疑った。

先ほど、一緒に写っていた子と、楽しそうにはしゃぐ写真や、公園で遊ぶ写真。

その子と私が写った写真がたくさんはさまれていた。

一番下には、しわくちゃになった写真がはさまれていた。

私も、もう一人の子も、涙のあとがついたまま、草をつむいでいた。

その草は、私が、ペンダントの中に、ドライリーフとして入れている、

糸葉草〈いとばそう〉、葉が糸のようにねじられている葉だった。

糸葉草は、人と人をつなぐ草とも言われているんだそうだ。

でも、この子は誰だろう。

お別れの前、ということは、引っ越してしまったんだろうか。

この写真を見ていると、なぜか悲しくなってくる。


 「私、この子と会った事あったっけ…」


 どう考えても、会った事はない……と、思う。

でも、記憶の中には、小さいころの記憶はあるのに。


 「えっ……。記憶は、ある…のに…?」


 どうしてだろうか。小さいころの記憶が思い出せない。

私は……私は…小さいころ、何をした…?

思い出せば思い出そうとするほど、何かが引っかかって、

思い出すことができない。



 ……ああ。頭が痛くなってきた。

何も思い出せないなら、明日、聞いてみればいい。


 「今日は、もう寝よう。」




 

Re: 夢の嘘と今の約束 ( No.1 )
日時: 2018/08/25 17:34
名前: 雨水 (ID: TdsA47Ob)
参照: http://itobosi

 雨水という名前になっていますが、アカウントは糸星です。
かきかけですが、毎日少しづつ、かいていきます。
少しづつにはなりますが、どうぞ見ていってください。

内容は、少女が、とある写真を見つけたのが始まりになります。
その写真には、見知らぬ子が写っていました。
少女は、そのこのことが知りたくてたまらないのですが、
そのこの事を調べたくても、名前も、すんでいるところも分からないのに、
どう探せばいいかわからなくなくなります。
そこで、少女は、ある手がかりを見つけて……

というようなあらすじになります。
乞うご期待です!


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