ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 異世界の書
- 日時: 2018/09/19 17:58
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
製作者、会社不明、だからこそ人気のログインRPG【異世界の書】
『このゲームは本当にその世界に入ることが出来るゲームです。このゲームで
貴方も本当の異世界を体感しましょう!現実では味わえない楽しみがここに詰まっています!』
そのゲームにログインしたプレイヤーたちが世界の英雄になっていく!…はず。
- 出会ったよ(*'▽') ( No.1 )
- 日時: 2018/09/19 18:58
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
冴えない私が
現実ではないけども
英雄になっちゃったかもしれない話?
だと思いたい。
◇◆◇◆
新月地域と呼ばれるエリアから始まる。
そこに足を踏み入れた黒いショートヘアに青紫の瞳をした人間の少女、それが
私エマ・メディウムである!
「へっへっへ、女の死体、頂きぃ!!」
気持ち悪い笑みを浮かべた男が私に向けて刀を振り下ろす。
先に動いたのは手で顔を覆った。
だが刀で斬られることは無く、直後に聞こえたのは男の断末魔だった。
目を開くと暗赤色の短髪の青年が立っていた。
「だ、ダンピーラ…だと…」
ダンピーラ?
「オイ無事か?」
青年は紅玉のような瞳で私を見据える。すっごい綺麗な目をしていて開いた口が塞がらない。
「おーい」という彼の声で我に返り大丈夫だと伝えた。
「お前、名前は?」「エマです、エマ・メディウム」
「エマ、か。俺はショウト・ディザイラ、よろしく」
「そういえばショウトさんの種族ダンピーラって何なんですか?私、あまりここに詳しくなくて」
そう聞くと彼に「ショウトで良い」と言われた。なんだか接しやすい人で良かった。
「お前、吸血鬼は知ってるだろ?吸血鬼と人間の混血だ」
ダンピーラ、吸血鬼と人間の混血で純血の吸血鬼には及ばないがかなりの強さを持つ種族だ。
これが私とショウトが出会った話である。
それから私たちはあちこち回っていくことになりました、まる。
Page:1