ダーク・ファンタジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

軍人記
日時: 2018/10/02 20:30
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

月風三葉、ある貴族の一人であるが彼女は貴族の中ではとても優しく慈悲深い少女だ。
彼女のことを様々な組織が狙い始める。そこで彼女の家族は軍人たちに娘を守るよう
言いつけた、その両親はもういないが彼女の周りには軍人たちが集まっている。

Re: 軍人記 ( No.1 )
日時: 2018/10/02 21:27
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

高貴な聖女、月風家に生まれる女は皆そう言う風に呼ばれる。特にこの少女、月風三葉は
その呼び名を体現している。月風家に救われた孤児も少なくないという。
「三葉様、出かけるのですか?」
若い青年軍人、戸羽勇正とばゆうせいは扉に手を掛けた三葉を呼んだ。勇正は20代で
大佐になった実力者だ。
「はい、暫く街に出てなかったので…」
「だったら俺も行かせてもらいます。そう決められているのは貴方も分かってるでしょう?」
いつ、どこで、何が起こるか分からない故に彼女が出かけるときは誰かが
付き添うことになっている。

街に出て三葉はあちこち見ながら歩いていた。
「あら?軍人さんに月風のお嬢様じゃない」
そう声を掛けてきたのは数人の子どもを連れた女性だった。花木董子はなきすみれこ
教師をしている女だ。勇正は脱帽して丁寧に頭を下げ着帽する。
「わぁ!!軍人さんだ!!」「初めて見た!!」
子どもたちは軍人である勇正に興味津々だった。
「そういえば三葉様はこの本が好きって言ってなかったかしら?」
董子はある本を渡す。その本の内容は妖怪の起こす事件を解決していく物語だ。
「はい、確かに私はこの本、大好きですよ」
「その本の作者さん、今ねサイン会をしてるのよ。あの人、町から少し離れた場所にいるし
会えるとしたら今がチャンスじゃない?」
董子の言葉に三葉は頷き、走っていく。勇正も慌てて彼女の後を追った。

勇正と三葉の距離は段々縮まる。何十メートルもあった差をあっという間に埋める
走力、流石は軍人と言ったところだろうか。
「ちょっと三葉様!急に走らないでください」
段々と三葉のスピードが落ちる。
「はぁ…はぁ…勇正さん、全く息が切れてないね…」
「そりゃあまぁ俺は軍人ですからね。これぐらいで疲れていては戦場で生きてはいけませんから」


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。