ダーク・ファンタジー小説

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探偵、華月愛世
日時: 2018/10/22 19:12
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

華月愛世かづきあいせという少女。彼女が入った探偵事務所は普通の探偵とは違うらしい。

プロフィール
華月愛世

性別【女】 年齢【20】 誕生日【1月19日】 星座【山羊座】

好きなこと【読書、絵を描く】 嫌いなこと【運動】
座右の銘【人は見た目よりただ心】

Re: 探偵、華月愛世 ( No.1 )
日時: 2018/10/22 19:49
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

愛世「探偵?私が、ですか?」

愛世は一人の男に聞いた。男の名は道定白亜みちさだはくあ、探偵の一人らしい。

白亜「そう、ちょちょいと君のプロフィールを見させてもらってね。私が向いていると見た。

百聞は一見に如かずというだろう?」

愛世が揺れる。試しにやってみようかな…否、結局無理だろうとなるのが目に見える。

愛世「じ、じゃあ少し考えさせてもらいますね…これって連絡先ですよね?決断出来たら

連絡します」

白亜「ふむ…まぁ急な話だったからね、分かった。でもなるべく早めに頼むよ?」

愛世は頷き白亜は彼女の元を去った。それにしてもどうやって自分のプロフィールを

調べたのだろう?

****

白亜「華月愛世…写真までは調べられてなかったから名前的になんとなく男かと思ったけど

女の子か…女探偵、イケる!」

???「何が、女探偵イケる!だ」

胸ポケットに眼鏡を引っ掛けた男が少し不機嫌そうな顔で白亜に声を掛けた。

白亜「あれ?来てたのかい、彩斗」

須賀彩斗、白亜と同じく探偵で彼に振り回されている人物である。

彩斗「で、その華月愛世って奴は女だったのか。お前の読みは外れたようだな」

白亜「中性的だったけどね。でも彼女がこの探偵に向いているのは間違ってないよ」

Re: 探偵、華月愛世 ( No.2 )
日時: 2018/10/22 20:55
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

愛世の前で起こる爆発、それを彼女はただ眺めていた。

白亜「愛世ちゃん!無傷かい!?」

白亜は愛世に駆け寄りそう声を掛ける。愛世はその言葉に大丈夫だと頷き爆発し燃え上がる

ビルを見ている。

愛世「あそこ確か友だちが…」

愛世に彩斗は手帳を投げ渡す。

彩斗「俺は須賀彩斗だ。一応、それを渡しておく。それがあれば異能力は何処でも使用可能だ」

愛世「なんで私が異能力者って…でも有難うございます」

愛世は手帳をポケットに入れ、燃えるビルの中に突っ込んでいく。愛世の異能力はあるモノを

別のモノに変えることができる。名称【物々変身】愛世は少し前屈みになりながら進んでいく。

「あ、愛世ちゃん!!」

愛世「助けに来たよ…窓から!」

愛世は窓をどうにか開け転がっていた椅子に触れる。光に包まれ綱に変わりそれを伝って

下へ降りた。放火魔も無事逮捕、愛世の友人以外は重傷だが全員運良く死んではいなかった。

愛世は彼らに何度も感謝される。

白亜「愛世と言ったね。その字はとても優しそうな字だ、世界を愛すと書いて愛世、

博愛だよ」

愛世「博愛、ですか…」

白亜「君の性格は正しく全員に平等な博愛、愛世ちゃんにピッタリだ。で、返事は?」

愛世「…私にできることは精一杯頑張ります。これからよろしくお願いします!」


Re: 探偵、華月愛世 ( No.3 )
日時: 2018/10/22 21:15
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

パステルブルーのトレンチコートにヒールが低めのコンバットブーツ。

愛世「これ…似合ってる?」

友人は親指を立て「バッチリ」と自信満々にそう言った。

****

白亜「と、いうことで音哉さん!勿論、愛世ちゃんは入社試験突破ですよね?」

銀髪の男、事務所の所長、明城音哉あかぎおとやは愛世を見据える。

音哉「爆発し炎で燃え上がるビルの中に突入、一人残った社員を救出…合格以外ない」

白亜の異能力は触れた異能力を全て無効化させる能力、名称【異能消し】

音哉は事務所の異能力の暴走を防ぐ、力を調節する能力、名称【異能調節】

そして愛世の異能力は名称【物々変身】だ。

黒い姫カットの少女、倉橋希穂は愛世の服を見た。

希穂「愛世ちゃんってボーイッシュだからどうしても可愛らしい服が合わないんだよね。でも

ワンポイントで可愛らしい色を使うのは良いよ、友だちが選んだんだよね?めっちゃセンスいいね」

愛世「そう言ってもらえると友人が泣いて喜びます」

Re: 探偵、華月愛世 ( No.4 )
日時: 2018/10/23 19:37
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

???「あー君!ちょっと待って!」

亜麻色の髪をした小柄な背丈をした男が愛世を呼び止める。

白のチョーカーが首につけられていた。

???「愛世って言ったよね?僕は平城冬芽ひらぎとうが、よろしく」

愛世「はい…あの私を呼び止めた理由は何ですか?」

冬芽「いやぁ、君の中には物々変身以外にも幾つか眠ってるから開花させたかったらするよって。

僕の異能力【能力開花】名前の通りだけどね能力を開花させることができる、まぁ考えとくって

言うなら、無理には言わないから」

愛世「必要になったら頼むことにしますね」

今は物々変身を使いこなせるようにならなければいけない。完璧に使いこなせるように

なってから新しいモノを使いまた使いこなせるようにする。そういう考えがある。

愛世は社長室の隣の部屋に戻って来た。自分の机には温かいお茶が…キンキンに冷えていた。

愛世が首を傾げる。ついさっき入れてもらったばかりだ、ここまで冷えるわけがない。

???「あ、しまったつい…入れ替えるよ、冷やしちゃったし」

真っ白い髪色の青年が愛世の冷えたお茶が入ったカップに手を伸ばした。

???「銀司、ホントにアンタって奴は…初対面の人に冷えた茶を出すのはやめなさいよ」

長い黄緑の髪のハーフアップが似合う女、澄川美麗は冬影銀司にそう注意した。銀司は

申し訳なさそうにしている。

愛世「あ、あの…」

美麗「あ、悪いわね私ったら。私は澄川美麗、こっちは冬影銀司よ。彼は氷を操る【氷華】って

名称の異能力を使うの、私の異能力は名称【禁死治癒】瀕死でも治癒させる力よ」

銀司「そのごめん、冷やしちゃって…」

愛世「あ、そんな気にしなくていいですよ」

愛世はホントに申し訳なさそうに謝る銀司に大丈夫だと何度も伝える。

Re: 探偵、華月愛世 ( No.5 )
日時: 2018/10/23 20:22
名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)

愛世「えっと私に依頼を?」

スーツを着こなす女、涼風貴音は愛世に依頼を頼んできた。

貴音「ちょっと噂で聞いたんですよ。異能力者が集う探偵事務所、そこの新人が凄いと…だから

是非その方に頼みたいと思ったのです。で、事の発端は昨日だったんですが脅迫めいた電話が

掛かって来たんです」

彼女は一息吐く。

貴音「その電話主の声は男でした。ビルの裏へ来い、と…その男は来なければ殺すと」

話を聞き愛世は頷く。

貴音「そのビルまでは私が案内します。その男を捕まえてください!」

彩斗「…響真、愛世と同行しろ」

都城響真、彼は彩斗の言葉に頷き貴音の方を向いた。

響真「僕と彼女が同行します。案内よろしくお願いしますね」

貴音も頷き立ち上がった。その後ろに響真と愛世も続いて事務所を出ていく。

正式な探偵として初の仕事は相当辛いモノだ。

最初のほうこそ明るく人通りの多い道を歩いていたがそのうち人通りが少なくなってきた。

愛世「さっきまでとは違って薄暗く人がいませんね。これ私たちも同行してもよかっ——!!?」

愛世の額に銃の標準を合わせた貴音が彼女を見据えていた。

貴音「そのほうが仕事をこなし易いので」

響真「クロノマフィアの構成員だったのか…」

本当に探偵になったんだなぁ…マフィアという単語で改めてそう感じた愛世はバレないように

膝を少し下げる。微かに聞こえた音を合図に愛世は屈んだ。

貴音「よく避けましたね。でも貴方は銃弾を避けるなんて芸はできないでしょう?」

愛世はゴクリと息を呑む。そういえば響真さんは何処へ…。

緑色の雫が落ちる、衣服は濡れない。空は綺麗な青空だ。

貴音「雨?…だけどこんな色の雨なんて見たことも」

貴音の手から何者かが無理矢理銃を奪い取った。不意打ちを喰らい彼女は何も反応できない。


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