ダーク・ファンタジー小説
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- 復讐の方法
- 日時: 2018/10/28 00:19
- 名前: 長靴を履けない黒猫 (ID: 5NmcvsDT)
ねえ、君には憎くて憎くてたまらない相手はいるかい?
私は居るの。とにかく憎いから大衆の前で辱めて、残虐に殺してやりたいほどの相手がね。
でも、それだけじゃ物足りない。
もっともっと相手が一生心にダメージを負うくらいの "復讐" をしてやりたいの。
「別れよ」
「え?」
突然放たれた彼の言葉に目を見開いた。あまりにも突然すぎる。至って普通のデートをしていて急に別れよなんて…しかもまだ1ヶ月も経ってない
「ま、待って!!ど、どうして!?」
納得がいかないから帰ろうとする彼を慌てて止めた。
「だってお前つまんねえもん。デート中あんま喋んねえし」
「そ、それはごめん!次は直すから!別れたくない!!」
「つーかさー、普通遊びで1回ヤっただけの奴と付き合うか?お前俺の事何も知らねえだろ?」
「…そ、そうだけど…でも好きなの!」
「あっそ。でも俺は別にお前の事元々好きでもないし、付き合ってたのもただの暇潰しだから。
ま、暇潰しにもならなかったけど。俺この後サークルで飲みあるし帰るわ。じゃーな」
つらつらと流れる様にそう言って彼は人混みの中に消えていった…私の事を見下して嘲笑した彼の顔が脳裏に、胸に、焼き付く
ああ、許せない許せない許せない許せない!!!!
どうして?!!私は彼に初めてをあげたし、彼も欲しいと言ってくれた!!あの夜彼は可愛いって、愛してるって言ってくれた!!!!それは私が好きだったからじゃないの!?あれは嘘なの?!!私が暇潰し?そんなの認められない!!いっそこの場で殺してやりたかった!!!
その夜、私は彼を何度も殺す夢を見た。でも、何も満たされなかった。