ダーク・ファンタジー小説
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- 狂人と少女
- 日時: 2018/10/28 13:16
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
東洋出身の少女、カレン(華蓮)は西洋のある村へやってきた。住んでいる住民は少ないが
空気が綺麗で自然を見ることもできる。だが彼女は狂人たちに襲われる羽目になってしまう。
- Re: 狂人と少女 ( No.1 )
- 日時: 2018/10/28 14:03
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
地図を片手にリュックを背負った黒髪の少女カレンは道端に咲く花々を見ながら道を歩いていた。
そこに息を切らした数人の村人たちが彼女に声を掛ける。
「アンタもしかして東洋の子かい?」
「え?そうですけど…」
そう聞くと村人たちが慌て始める。
「早く逃げるんだ!ここは危険だ!」「お前さんも殺されるぞ!」
「え、えっと何を言ってるのか…」
逃げろと言う理由はすぐに分かった。
「みーつけた」
カレンの絶叫と村人たちが倒れるのは同時だった。
大きな剣がカレンの目前を通り地面に刺さった。
「鬼ごっこしてたけど…最後の一人だな?」
「え…鬼、ごっこ?」
狂気的な笑みを浮かべた青年が頷き剣を地面から抜いた。
その場に尻もちをつきゆっくりと後ろに下がっていく。何か生温かいモノに右手が触れる。
「ひッ!!?」
首と胴体が離れた死体が転がっていた。
「3…」
小さな声で始まったカウントダウン、カレンは腰を上げ隠れる場所が多いであろう村のほうへ
走っていく。「2…」門を潜った。「1…!」青年は笑みを浮かべたままカレンの背中を追う。
村の中に入ってすぐ青年はカレンの姿を見失った。
「かくれんぼか。俺は好きだぞ、かくれんぼ」
そう呟き村の中へ進んでいく。カレンは近くの小屋の裏側に身を潜めていた。
「行った?」
カレンは何回か深呼吸し近くに転がっていた手帳を見た。あるページにはさっき彼女を
追いかけてきた青年の写真と彼のことが書かれている。
「(カルム・ヴィリア…か)もうこの村から出よう」
カレンは村を出ようと引き返したが、門が硬く閉められていた。恐らくカルムが鍵を
掛けたのだろう。
- Re: 狂人と少女 ( No.2 )
- 日時: 2018/10/28 14:24
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
カレンがここに来たのはこの村に来ている写真家の叔父に会うためだ。この村は割と広い、
そして追いかけてくる殺人鬼もうろついている。今、彼女はある小屋の地下に身を潜めている。
「…携帯も使えなそう」
携帯を切り上に上がろうとしたとき上の階から足音が聞こえた。
上の階、カレンを探しに来たカルムは辺りを見回す。
「ここか?オーイ出てこーい、でないと…ここをぶっ壊すぞ?」
地下に隠れているカレンにもその声が聞こえていた。逃げ道はない地下に気付かないことを
祈ることしかできない。ガッシャーンッ!など何かが破壊されていく。
「みーつけたぁ!!」
地下に降りてきたカルムの目に光が直接入る。一瞬怯んだもののカルムは剣を振り回し光源だけを
確実に破壊した。
「つーかまえた!!」
カレンの首を掴み彼女を持ち上げる。
「…東洋人?」
「え?」
突然の問いかけに驚くカレン。その問いに彼女は頷いた。それを知りカルムは唇を舌で舐める。
「じゃあ俺が殺す!!」
カレンの体と首がカルムの大きな黒い剣により掻っ切られた。
その数年後、この村は東洋人の立ち入り禁止となったという。
【おしまい】
- Re: 狂人と少女 ( No.3 )
- 日時: 2018/11/03 00:05
- 名前: 翔 (ID: .Vo2i2Gg)
文句を言われるたびに更新をやめてにげる弱虫のにゃあこですね。
この前
忠告してたものです。今の様子を見てるといってることは正しかったみたいですね。
もう引退しろとは言いませんが、そういうのは悪印象なので辞めたほうがいいとおもいます。
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