ダーク・ファンタジー小説
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- 人ならざるもの
- 日時: 2018/12/09 17:24
- 名前: やう(夜雨) (ID: 9x5zc166)
小説書いていきます。
- 人ならざるもの ( No.1 )
- 日時: 2018/12/09 17:26
- 名前: やう(夜雨) (ID: 9x5zc166)
1年前、 政府がある実験に失敗し、 ウィルスが蔓延した。
そのウィルスに感染した者は、 体の一部に人外の力が宿る。
政府はその者達を駆除しようと試みたが、 全て失敗に終わった。 それどころか、 その者達は力を増し、 暴走を始めた。
人々はその者達を『化物』と呼び、 恐れていた____
これは『化物』とそれに抗う者達の物語である。
俺は月宮 大雅、 『化物』だ。
昨日、 俺は家族全員を殺した。 理由は簡単。 力が制御できず、 暴走したからだ。
俺達『化物』は力の制御ができず、 暴走し、 人を殺す。 自分の意思とは関係無くだ。
俺は何度も自殺を試みたが、 力により全て失敗した。
だから、 俺は今日も明日も人を殺す__否、 殺してしまうのだ。
「ッ__!」
まただ。 また力が暴走を始めた。 人が前で震えている。 やめろ……やめてくれ……
俺の爪が目の前の人に向けて、 降り下ろされる____
叫び声が聴こえない。 血飛沫が飛んでこない。 そっと目を開くと、 見知らぬ男性が剣で爪を受け止めていた。
そして、 男性は弧を描く様に、 俺の爪を弾き飛ばす。
よかった、 これで俺は死ぬことができるんだ、 と思って力を抜くと、男性が口を開く。
「ふむ、 まだ意識はある様だな」
もしかして、 この男性は俺のことがわかるのか?
「意思を強く持てよ!」
男性が叫びながら、 こちらに向かって勢いよく走り、 青い軌跡を残して、剣を俺の喉元につき立てる。その途端、 俺は人間の体に戻った___
「……うーん」
ズキズキと痛む頭を押さえながら、 俺は立ち上がる。 上を見ると、 少しヒビの入ったコンクリートが天井を埋め尽くしていた。
自分の家では無い。 ここはどこなんだろう。
「目が覚めたか。 よかった、 心配したぞ」
後ろから太い声が聞こえ、 振り向く。そこには、 俺を人間の姿に戻してくれた男性が立っていた____
「あんた、 誰だよ」
「俺は重松 薫だ、 宜しく頼むよ。 君の名前は? 」
俺の質問に、 重松さんは愛想良
- 人ならざるもの ( No.2 )
- 日時: 2018/12/09 17:28
- 名前: やう(夜雨) (ID: 9x5zc166)
1年前、 政府がある実験に失敗し、 ウィルスが蔓延した。
そのウィルスに感染した者は、 体の一部に人外の力が宿る。
政府はその者達を駆除しようと試みたが、 全て失敗に終わった。 それどころか、 その者達は力を増し、 暴走を始めた。
人々はその者達を『化物』と呼び、 恐れていた____
これは『化物』とそれに抗う者達の物語である。
俺は月宮 大雅、 『化物』だ。
昨日、 俺は家族全員を殺した。 理由は簡単。 力が制御できず、 暴走したからだ。
俺達『化物』は力の制御ができず、 暴走し、 人を殺す。 自分の意思とは関係無くだ。
俺は何度も自殺を試みたが、 力により全て失敗した。
だから、 俺は今日も明日も人を殺す__否、 殺してしまうのだ。
「ッ__!」
まただ。 また力が暴走を始めた。 人が前で震えている。 やめろ……やめてくれ……
俺の爪が目の前の人に向けて、 降り下ろされる____
叫び声が聴こえない。 血飛沫が飛んでこない。 そっと目を開くと、 見知らぬ男性が剣で爪を受け止めていた。
そして、 男性は弧を描く様に、 俺の爪を弾き飛ばす。
よかった、 これで俺は死ぬことができるんだ、 と思って力を抜くと、男性が口を開く。
「ふむ、 まだ意識はある様だな」
もしかして、 この男性は俺のことがわかるのか?
「意思を強く持てよ!」
男性が叫びながら、 こちらに向かって勢いよく走り、 青い軌跡を残して、剣を俺の喉元につき立てる。その途端、 俺は人間の体に戻った___
「……うーん」
ズキズキと痛む頭を押さえながら、 俺は立ち上がる。 上を見ると、 少しヒビの入ったコンクリートが天井を埋め尽くしていた。
自分の家では無い。 ここはどこなんだろう。
「目が覚めたか。 よかった、 心配したぞ」
後ろから太い声が聞こえ、 振り向く。そこには、 俺を人間の姿に戻してくれた男性が立っていた____
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