ダーク・ファンタジー小説
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- 愛しているから死んでくれ。
- 日時: 2019/03/26 20:10
- 名前: 花谷太陽—カヤ タイヨウ— (ID: 2tTSioPI)
- 参照: http://1225↓
「なー、林檎、俺さぁ‥‥お前のこと好きなんだ。」
「うん‥‥」
「ずっと、ずっと、前から、君が、君だけが‥‥大好きだ。」
「うん‥‥」
「ごめんね‥ごめ‥‥ん‥たのむ、大好きなんだ。」
「だから、‥‥‥‥‥‥‥‥
死んでくれ‥‥
響く銃声、祈る国民、変わらない天気、今日もこの世界は狂っていた。
"愛しているから死んでくれ。"
「愛され、死する"人"は幸福に包まれる。」
この国にはそんないわれがある。
罪人、子供、逆らった者達はいわれによって死んでいった。
そのいわれを国民は"愛情処刑"とよんだ。なんでも、愛する人間に殺してもらい死ぬことで幸せに死者の世界で暮らせ、さらに生前の怪我、病気、不幸はすべてなかったことなるらしい。
「素晴らしい!」「これで死も怖くない!」そんな声があがりすぐさま愛情処刑は国中にひろまった。まずは病院の人間全員が「幸せになれるから」と言われ死んでいった。次に養護施設、80歳以上の高齢者、戦争している国の王、国に逆らった国民、ぶつかってきた子供‥‥
誰もが愛情処刑を幸せなことだと言った。自分と愛する人を守るために
あとに残ったのは涙だけだった、死んで手に入れた幸せに愛する人の心を壊して手に入れた幸せに何の意味があると言うのだろうか、
あぁ僕の愛する人、頼むから僕を嫌いになってくれ。
- Re: 愛しているから死んでくれ。 ( No.1 )
- 日時: 2019/01/08 20:22
- 名前: 花谷太陽—カヤ タイヨウ— (ID: krJZCioV)
私には好きな人がいる、その人は王の血縁者で"凪"と言う名前だ。
凪は私の幼なじみと言うやつで、なにかと私に優しくしてくれた。高校生の時だった、愛情処刑がはじまった。
私の父は母を殺した。「幸せになれるから」と言われ、嫌がる父に銃を握らせた。母は手首を釘で壁に固定されパニックになっていた。
「さぁ、幸せになれるんだから、殺すんだ。できるだろ?」
「紗菜‥‥‥紗菜ぁ、嫌だ!俺は、できない殺せない、紗菜ぁ"ぁ"ぁ"」
「あらあらあらあらw 子供の前で父親がそんなに泣いてw できないなら俺が手伝ってやるよ、優しいからねぇお兄さんは♥」
母の名を叫ぶ父には男の声は届いていない。男は父の手に握られた銃を父の手の上から握り母を殺した
父は声にならない声をはっし気絶した。
その日から父は目覚めない。先生の話だと目覚めたとしても記憶障害などの障害が残るかもしれないならしい、
幸せ
まさにそうだった生活を国に奪われた。
そんな時、となりにいてくれたのは凪だった、幸せだった、鈍く首をしめられるような苦しさとか親がいない寂しさとか全部凪はうめてくれて、私が泣きやむまで「大丈夫だから僕がいるよ」と言ってくれた。
好き
好き
大好き
愛している
この監視カメラまみれの国のどこで告白なんてするの?死んでしまうだけだ、身も心も‥‥
友人はそう言ってあきれていた
凪凪凪凪!
愛している
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