ダーク・ファンタジー小説

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会いたい
日時: 2019/03/17 19:48
名前: 猫丸 (ID: X3bFI.eb)

君と会えなくなって1ヶ月。未だ君を見つけられない。なぜこうなったのかと言うと、話は少し遡る。あの日は私が出張から帰ってくる日だった。帰り道、交通事故があり、帰るのが遅れてしまった。帰ってくると君は居なかった。彼女は怒って家出でもしたのかと思った。僕は直ぐに君を探し始めた。彼女の実家に行ってみたけれど、彼女の親は僕をまるでいないかのように無視した。もしかしたら僕がなにかしてしまったのかもしれない。もしそうなら謝りたい。そして、彼女が帰ってくることを信じて僕は家で待っている。

「君に会いたい」

ピンポーン

やっと見つけた。君は家の前に立っている。帰ってきてくれたんだ。でも中々入ってこない。さぁ、早く。君に謝りたいんだよ。早く僕の元に。



「貴方に会いたい」
つい、呟いてしまった。彼が交通事故で亡くなって1ヶ月経った。この家にも、もう随分来ていない。あの日、私は彼が亡くなって知らせを聞いて訳も分からず家を飛び出してしまった。受け入れられなかった。でももうあの頃の私とは違う。受け入れようと、そう決意した。
ドアを開けた途端、何故か彼に抱きしめられたような感覚がした。私は泣いてしまった。

「君もこっちに来てくれるよね。」

背筋が凍った。゛こっち゛とはきっとあちらの方だ。
いくら貴方の為でもそれは出来ない。そう言おうとしたのに、逃げようとしたのに、体が言うことを聞かない。

「今度こそ一緒だね」


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