ダーク・ファンタジー小説

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異世界生活計画
日時: 2019/04/30 12:26
名前: 枢 (ID: s00TEuml)
参照: http://kururu@

世の中まだまだ解明されていないことは多くある。人間である希愛ノアは異世界へ通じる
穴に落ち異世界へやってきた。この穴もまた化学では解明できない不可思議減少だった。
そんな彼女がやって来たのはセラフィムという国だった。

Re: 異世界生活計画 ( No.1 )
日時: 2019/04/30 13:44
名前: 枢 (ID: s00TEuml)
参照: http://kururu@

異世界の東側にある国セラフィム。セラフィムとは天使の階級セラフの複数形である。
その国にやってきたのは不思議の国アリスのように兎は追いかけないが玄関に突然開いた穴に
落ちたからだ。その穴はワープホールのような役割をしているようでここに繋がっていた。
モルガン「良かった〜穴から落ちてって聞いたから大怪我をしてると思ったけど何もなくて」
彼女はセラフィムの巫女モルガン・セルルティア。大昔この世界を作り出した七龍はそれぞれ
あちこちの祭壇で祀られているという。この国には橙の七龍ミカエルが祀られている。もう一匹
国内では青の七龍ラファエルが祀られている祭壇もある。
ノア「そういえばモルガン、その七龍って?」
モルガン「この世界を創ったとされる始祖の種族、龍。普通は姿が見えないけど稀に見える人が
いるんです。その見え方は様々だけど龍であることは確か。そうだ、一緒に祭壇に行きましょうか」
ノア「いいの?じゃあついていくね」
モルガンの案内の元、大きな祭壇にやってきた。巫女であるモルガンには龍が見えるという。
この祭壇はミカエルが祀られている。
モルガン「ミカエル様、この国にやってきた方を紹介しに来ました」
モルガンはノアに目を向ける。それだけで何をするべきか察した。
ノア「ノアです」
???『ノア?ちゃんとフルネームを言ったらどうだ?ノア・ミゲルと…』
言われるがままそう名乗った。祭壇の柱から一人の男が姿を現した。赤っぽい橙色の髪をした
若い男だ。だが少し体が透けている。
モルガン「ミカエル様!?初めて見ました…自分から姿を見せるなんて」
ミカエル「そうだな…ただの人間だったら姿を見せたりはしないさ。面白い人間がいたから…
俺自ら名前を与えてやったんだよ」
ノア「さっきの声…やっぱりそうだったんだ」
ミカエル「さぁて…俺はまた眠るとするかな」
そう言ってミカエルは祭壇の奥に進んだ。
モルガン「ノア、凄いですね!ミカエル様が自ら姿を現すことはありませんから」

Re: 異世界生活計画 ( No.2 )
日時: 2019/04/30 16:11
名前: 枢 (ID: s00TEuml)
参照: http://kururu@

ノア「この国に王様がいないの!?」
モルガン「えぇ元々はノアと同じようにミカエル様から名前を貰った人、ロトさんがここを
治めてくれていたんです。彼もミゲルと言う名前を持っていて…ですが彼は死んでしまったんです。
その時に私は彼にこの国を任されました」
つまり彼の次に即位した王様がモルガンと言うことだ。暗い顔が突然明るくなりモルガンはノアの
手を両手で握った。そして「ノアさん!」と言う。
モルガン「この国の新しい王様になってください!」
ノア「え…えぇ!?」
城に中に入り大広間の円卓に並べられた椅子に座る。モルガンはエルフ族、彼女の従者の一人
獣人族のルーヴはノアを横目に見据えていた。
モルガン「…?ルーヴさん?」
ルーヴ「アンタがその人を推薦するなら俺たちに異論はない。で、アンタはどうなんだ?ノア殿」
ノア「私は…推薦されるならやるけど…でも上に立つようなことしたことないけどそれでいいなら」
ルーヴ「なら決まりだな」
ルーヴは笑った。モルガンも従者たちに国全体に新たな国王ノア・ミゲルのことを伝えるように
命令した。彼らがいなくなった後、紅い目をした男がいつの間にか二人の後ろに立っていた。
モルガン「ノーチェ!お帰りなさい。お墓参りに行って来たのですね。今日から彼女ノアさんが
国を治めることになりました。ノアさん彼はダンピーラのノーチェ・ヴェアラートです」
人間と吸血鬼の混血ダンピーラ、ヴァンパイアの特徴を持つが彼らの最大の特徴、吸血は
ダンピーラには不要なことだ。だがそんな彼らでも死ぬわけではないが衝動はあり強い日光や
臭いが強い物を好まない。個人差はあるがかなりの長寿だ。ノーチェも500は生きているという。
ノーチェ「お初にお目にかかりますノア様…」
ノア「あ、はい!」

Re: 異世界生活計画 ( No.3 )
日時: 2019/04/30 18:25
名前: 枢 (ID: s00TEuml)
参照: http://kururu@

それから数日後、セラフィムに数人の鬼がやってきたと報告があった。モルガンが彼らを
案内することになった。鬼たちの長ニチヤとその姉スミレ、そして彼らの従者ツキヤとミツバの
四人。彼らは鬼族。
スミレ「あら?貴方が王様じゃないんですか?」
モルガン「?えぇ確かについ最近までは私がこの国を治めていました。ですが今はノア・ミゲルと
いう人に代わってもらったんです。さぁ到着しました」
城に到着した四人とモルガン、ノア、ノーチェは対面した。
ニチヤ「お前がノア・ミゲルというのか」
ミツバ「男の人なんですね〜」
ノア「女ですけど」
ミツバ「…」
ノアの指摘にミツバは申し訳なさそうに目を逸らした。彼らの視線はノアからノーチェに移った。
スミレ「そっちの方はダンピーラですね」
ノーチェ「えぇ。ノーチェです今はノア様に仕えている」
ノア「お客さん?でいいんですよね」
ノアが聞いた。
ニチヤ「あぁ、七龍ミカエル自らが名付けた人間の王がいると聞き見たくなってここに来た。
我らは戦闘種族、段々と人数も減ってきていてね。そこでノア様、我ら鬼を雇ってくれないか?」
ノア「雇ってって…そんな!いや、でも」
戦闘種族を雇う必要はあるのだろうか。そんなことが必要になることが?
スミレ「要は従者にしてほしいということです。働くから金を払え、なんて言いませんよ」
モルガンはノアを見て小さく頷いた。
ノア「分かった。雇います。ようこそ人間とその他の種族が暮らす国セラフィムへ」

Re: 異世界生活計画 ( No.4 )
日時: 2019/05/01 15:40
名前: 枢 (ID: s00TEuml)
参照: http://kururu@

鬼たちとも仲良くなったほのぼのしているこの日にあることが起きた。王という立場にも慣れてきた
ノアはこの国が目指すのは人間もその他の種族も仲良くすることだということを知る。
ツキヤ「ノア様、こっちに数十の人間が来ています」
ノア「人間?」
彼の後に続いて国の入り口付近にやってきた。確かに人間だ。彼らのリーダーらしき男が
前に出たのでノアも彼の前に立った。モルガンはノアの隣に立ち彼に会釈した。
???「驚いた。アンタ本当に王の座を譲ったのか?」
モルガン「はい。彼女は前の国王ロト様と同じくミカエル様に名を貰ったのです」
ノア「あ、先に名乗っておきます。私はノア・ミゲル、今の国の王様です」
???「俺はロザ、緑の七龍ガブリエルの加護を受ける国ケルビムの王をしている。よろしく頼む」
ロザとノアは握手を交わした。主に人間が住まう国ケルビム。その国に住んでいる人間たちは
皆、人間以外の種族とも仲良くしたいと思う者が多くこの国にはピッタリな同盟国だ。多くの
英雄が生まれた地のため武勇に優れた者も多くいるという。
ロザ「七龍自らが姿を現し認めた人間、ねぇ…ロトもそうだったな」
ロザの部下の幹部の一人ベリンダがロザの膝を蹴った。声を上げはしないがロザは蹴られた右膝を
抑える。
ベリンダ「何考えてるか分かりやすいからな。ヤンキーじゃねえんだ。戦って確かめようとか
思うんじゃねえ」


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