ダーク・ファンタジー小説

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名探偵の気まぐれ 血塗られのアパート編
日時: 2019/06/15 13:18
名前: oriba (ID: LOQQC9rM)

この物語の注意点

この物語はフィクションです。
作者が自己満足で書きました。
内容が不完全だったりします。...etc
執筆経験が浅いので、暖かく見てください。
よろしくお願いします。m(_ _)m

狙われる男 ( No.1 )
日時: 2019/06/15 14:10
名前: oriba (ID: LOQQC9rM)

人は言う。「能ある鷹は爪を隠す」と・・・

『ドバタアンッ!』

6月7日、午後3時。日曜日だが霧雨が降っている。
「桐谷探偵事務所」に1人の男がドアを突き破って飛び込んできた。
地べたにうずくまる男に驚いた僕は、思わず口走った。
「な、なんですかあなたは!?」
男は息を切らしながら顔を上げた。
「お、お助けを・・・探偵さん・・・奴が・・・」
僕は嫌な予感を察知して、男を奥の椅子に座らせた。
人がいたら良かったのだが、あいにく事務所には僕1人しかいない。
男は薄着で、脚や腕に傷をつけ衰弱している。
兎にも角にも、状況を読み取らなければ...男に話を聞くことにした。
「すみません、あなた一体何者ですか」
「・・・私は、口田 忠一(くちた ただかず)。」
「口田さん、何があったか、聞かせてください。」
「・・・・・」
しばらく黙り込んだ後、硬い口を開けた。
「私はどうしてこんな目にあっているのかわからないが、恐らく妻が原因であることは間違いない。
およそ半月前、私と同じ中年の妻が・・・・」
「死んでしまった・・・そうでしょ?」
僕はこれでも、長いこと探偵をしているので感じ取った。
「・・・ああ、そうだ。しかも死因は他殺だと医師に聞かされた。悔しさでいっぱいだった。今もだ。」
「他殺・・・もしかして、この前新聞で見たあの事件のことか・・・犯人の似顔絵はあるものの、
解決には至っていないと言う・・・」
探偵の血がさわぐが、今は話を聞くことにする。
「でも口田さん、どうしてあなたはこんな風になったんです?」
「・・・それは、要するにとばっちりだ。妻を殺した奴に狙われているんだ。」
「なにっ!?」
その瞬間、僕は戦慄した。ここに飛び込んできたのはそう言うことだったのか、
そして口田さんが危ういことを察した。
「・・・ここに来る前、散歩をしていた。突然背後に気配を感じたんだ。
犯人がいた。手には包丁を握っていた。もう話したくない・・・」
どうやら精神面もひどく弱っているようだ。
「待っててください、『桐谷』を呼ぶので。」

プルルルルル・・・プルルルルルル・・・ガチャッ
『もしもし桐谷です。』
「桐谷か!大変だ!」
『お前相沢か!どうした事件か!』
「いますぐ事務所へ来てくれ、それと道中気をつけろ!」
『おう、ゲーセンから向かうぜ、待ってろ!』
ブツッ・・・プー、プー、

なんとか桐谷に来てもらえる。他の探偵は外回り中だから手が離せないのだ。
「・・・ところで探偵さん、お名前をお聞かせください。」
「あ、申し遅れました。相沢 圭(あいざわ けい)と申します。まだまだ若造ですが
ここ、桐谷探偵事務所(きりやたんていじむしょ)で副所長を勤めています。」
「なるほど、相沢さんですか。ところで先ほどの電話のお相手は・・・」
「・・・彼はこの事務所の所長、桐谷 真史(きりや まさふみ)といいまして、
僕の幼馴染でもあります。そして彼は『名探偵』でもあります。」
「め、名探偵ですと・・・」

ガチャーン

突然ドアが開いた。振り返るとそこには・・・

「おう、相沢。」
「桐谷!待ってたぞ!」

桐谷がいた。


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