ダーク・ファンタジー小説

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ありふれたA.I
日時: 2019/08/01 16:56
名前: 魔城なゆ (ID: 3KWbYKzL)

「どこにでもいそうな女の子だ」、そう思ってた…ー

Re: ありふれたA.I ( No.1 )
日時: 2019/08/01 17:21
名前: 魔城なゆ (ID: 3KWbYKzL)

1.ありふれた女の子

俺は息を切らして学校の門まで走った。
「おいおい、入学式早々遅刻寸前か?」
「はぁ…はぁ…寝坊したんだよ」
そう、今日から新学期が始まる。
学校生活での1年の第1歩とも言える。
「相変わらずレイトらしいな」
「まぁ、これが僕だから」
僕は寝坊常習犯だからねぇ。去年もよく遅刻してた。
「さあ、見に行こうぜ!俺たち同じクラスだといいな〜!」
「そうだね〜」
そうして僕は、友達と名簿を見にいった。
「ああああああ!!!俺たち違うクラスだ!」
「どれどれ…あっ、ほんとだ。居ないね」
「ちくしょーー!!」
クラスで帰る時間バラバラだしなぁ。僕は妹がいるから家には早く帰んないとなんだよね。前までは同じクラスだから別に良かったけど…。
「会う機会は少なさそうだな…」
「そうだね、減りそう」
「ちぃぃっ」
…元々、そこまで仲良いわけじゃないんだけど。
「じゃ、体育館行こうぜ」
「あぁ、うん」
桜があまりにも綺麗だから、見惚れていた。写真を撮りたいけど、カメラ持ってきてないし。

〜入学式終了〜

「うわぁん…離れちゃったね〜」
「もぉ、わたしも離れたくなかったー…!」
「あたしも!好きな人と別れたんですけどぉ」
特に離れたくなかったなんて人はいないな。そもそも友達とかどうでも良いし…。女子はキャーキャー騒いでるなぁ。ちょっとうるさい。
「え、ねえ、見てあの子」
「…え、超美人なんだけど…」
「あんな子去年いたっけ?」
「居なかった気がする…」
…女子が見ている方を見ると、ロングの黒髪に、大人しそうな雰囲気を出している。だけど、それは大人しいというより、感情というものが感じ取れなかった。不思議なオーラを放っていて、周りは桜が散っているよう。
どこにでもいそうな女の子なのに、ちょっと違う気がした。
「どこのクラス??」
「知らない。だって名前知らないし」
その大人しそうな女子は、何故か僕の方を向いて、こっちに向かってくる。
「なんでレイト君のところに向かってんの?」
「知り合いかな?」
「えぇ、あの子に女子の友達なんていたの?」
地味に傷つくなぁ…。一応妹はいるけど…友達…ではないか。
そしていつの間に目の前にきていて、彼女は僕の手を取って走り出した。
「はっ!?ちょっと、何してっ…!」
なんておかしい…急に…ていうかこんな子知らない!
「えっ、レイト君!?」
「もしかして彼女?」
「えー…?」
あーなんか言われてるし……。
彼女はそんなことも気にせず、皆の前を走り通っていった。
「あのー…」
反応は無く、ただひたすらどこかへと向かいながら走っている。
「君」
…反応無し……。
ようやく彼女は止まった。
「はぁ…はぁ…君は……何が目的だ?」

     つづく


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