ダーク・ファンタジー小説
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- ジュエルズパレット!
- 日時: 2019/10/04 17:37
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
人類の大半が消えた大災害から数十年後の地球。
宝石の力を纏う少年少女たちは敵対する人外種<ビジューナイツ>へと
立ち向かう。だがしかし敵はその他にもいた。大災害を起こした真の黒幕
<シュテルンビルト>とも戦うことになる。
ビジュー(bijoux)…フランス語で宝石
シュテルンビルト(Sternbild)…ドイツ語で星座
作り直します、すみません。
- Re: ジュエルズパレット! ( No.1 )
- 日時: 2019/10/07 17:10
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
残された最後の人類。彼らに託された力「輝き」
災厄を起こした犯人たちとは今も対立状態にあった。
ビジューナイツ、アレキサンドライトという二つ名を持つ双子の男を中心をした
テロリストのようなものだ。二人の他にペリドット、ラピスラズリ、オパール、
アクアマリンという四天王が存在する。
「はぁ!?ビジューナイツが黒幕じゃねえのかよ!」
ガーネットは耳を塞いだ。隣に座る赤髪の青年、ルビーが怒鳴る。長い青髪を一つに結った
男サファイアは頷く。
「さっきからトパーズがそう説明しているだろう。生憎、低脳に使う薬は無い。お前は
黙って聞いていればいい」
「ッの野郎!誰が低脳だよ!」
「ルビー、落ち着いて。それにサファイアも。最初からこうなるだろうと思ってたから」
おっとりとした女性トパーズはそう言って宥める。
「黒幕ではないと言っているだけで敵じゃないとは言ってないでしょう。だから行動方針を
変えるのよ。殺すのではなく捕獲に…敵を捕獲したら私からちゃんと説明する。敵も
馬鹿じゃないのだから」
ガーネットは全員をただただ見ていた。聞かれない限り話を聞いているだけである。
彼女ともう一人、全員を見守る人物がいた。アメジストだ。そんな彼がゆっくりと前のめりに
なり口を開く。
「ルビーのストッパーはガーネットがすればいい。今はトパーズの言うことを聞いた方が
いいだろう。数少ない女の言葉は聞き入れておけルビー」
ルビーがそこで口を閉じた。
- Re: ジュエルズパレット! ( No.2 )
- 日時: 2019/10/07 17:48
- 名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)
暗い大聖堂。長い廊下の先、両側にそれぞれ二人ずつ片膝をつき頭を下げていた。
黒いフードを外した二人の男。体型、髪型、顔立ち、全てがそっくり鏡映し。
違うところと言えば髪の色と目の傷。
この双子はビジューナイツの統領、兄のほうはアレク、赤髪、左目に傷がある。
弟の方はサンドラ、緑髪、右目に傷がある。
「アレキサンドライト様、報告が」
そう言って顔を上げたのは白銀の髪をした男オパールだった。
「グリッターが動き出しました。いかがなさいますか?」
オパールの問いかけにアレクが言った。
「決まってるだろ。向こうから来るなら都合が良い、迎え撃つだけだ」
四人がゆっくりと立ち上がった。彼らは全員戦闘能力が高い。一騎当千の力を持っている。
彼らがここからいなくなった後。
「どうなるんだろうな、この戦い。…どうせお前も気付いてるんだろうサンドラ」
「当たり前だ。俺とお前は一心同体だ…どっちに転がろうが変わらないだろう。だが妙だな…
アイツらの王はもう消した、なのに何故奴らは戦いをやめない?」
サンドラは黒い手袋を外す。眩い、透き通ったダイヤモンドの腕。それは義手代わり、
グリッターの創設者でありリーダーの女ダイヤモンドを殺し奪い取った腕。もう片方は
アレクがつけている。
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