ダーク・ファンタジー小説
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- 神の盾イージス艦いしづち第2章
- 日時: 2019/10/22 20:38
- 名前: 坂本加賀 (ID: j24nS2D/)
2048年、護衛艦いしづち再就役から三年、日本は海自初の強襲揚陸艦とさなどを就役させ、さらに防衛力を強化した。そんな中、中国軍で再び日本を征服しようとする動きが水面下で始まった・・・。
早坂を艦長として迎えたいしづちは、日本海にて航行中だった。「教練対潜戦闘訓練まであと何分だ?」早坂は副長の横山二佐に尋ねる。「はっ、あと50分です。」だが本命は明日に控えた弾道ミサイル撃墜訓練だ。そのため今日の訓練は対潜戦闘訓練だけだ。あの紛争から五年・・・平和となった日本にまたもあの悲劇が降りかかるとは思っていなかった・・・。
- Re: 神の盾イージス艦いしづち第2章 ( No.2 )
- 日時: 2019/10/24 20:04
- 名前: 坂本加賀 (ID: j24nS2D/)
ヘリ格納庫の上にあるVLSから最新型のSMー3が放たれた。 SMー3は二基の弾道ミサイルの内の一基に向かって上昇する。と、そのころもう一基の弾道ミサイルを撃墜するために山口県のイージス・アショアでも SMー3が発射された。そして二基のSMー3はほぼ同じタイミングで弾道ミサイルを撃墜した。しかし、この弾道ミサイル発射は囮だという事に、後から気づかされるのだった。
- Re: 神の盾イージス艦いしづち第2章 ( No.3 )
- 日時: 2019/10/28 19:04
- 名前: 坂本加賀 (ID: j24nS2D/)
「艦長、市ヶ谷より打電、敵機動艦隊が計4艦隊出撃!」横山が言った。「4・・・」早坂は絶句した。5年前、1艦隊に対処するだけで大変だったのだ。「中国政府は我々に宣戦布告し、日本政府は外交交渉を続けるものの、防衛出動を下令、武力で対処する方針だそうです。」
横山は続ける。「さらに第一から第五護衛隊群の全てをだすそうです」第1護衛隊群にはひゅうが型護衛艦の退役に伴って就役した強襲揚陸艦、とさ型護衛艦が配備されたばかりだ。「第五群はどこだ?」横山に尋ねると「瀬戸内海の呉付近です。」と答えた。「では下関付近の海域に急行する。」こうしていしづちは新たな戦闘に向かった・・・。
- Re: 神の盾イージス艦いしづち第2章 ( No.4 )
- 日時: 2019/10/31 21:58
- 名前: 坂本加賀 (ID: j24nS2D/)
海上自衛隊下関基地・・・「一群、三群は出撃まで時間がかかるが問題はない。一群は予備戦力、二群は長安艦隊、三群は対潜援護、四群は西安艦隊、そして我が五群は山東型二番艦広東艦隊だ。」自衛艦隊司令梅津海将がモニターごしに言う。早坂らは下関基地でブリーフィングを行なっていた。「本日12.00より出港、作戦行動を開始する。以上。」五群司令の和賀井海将補が締めくくった。そして12.00、第五護衛隊群は二度目の戦場に向かった・・・。
- Re: 神の盾イージス艦いしづち第2章 ( No.5 )
- 日時: 2019/11/09 21:58
- 名前: 坂本加賀 (ID: j24nS2D/)
宮古島・・・「避難を急げ!乗れる人から乗れ!」「中国軍が防衛ラインを突破するぞ!」8月22日、中国軍は宮古島に上陸した。発見が早かったため一般人は全員避難が完了したが、宮古島の分屯地所属の多くの自衛官がなくなった。一群の強襲揚陸艦「土佐」は陸自部隊を乗せて現場制海権を確保している中国強襲揚陸艦「新高」艦隊に向かった。これによって、現場部隊を支援するのが、空自の航空団のみとなった。空自は新田原基地のFー35Bを護衛艦いずも、かがに搭載作業を終わらせ、自衛隊全部隊が攻撃準備を整えた。
- Re: 神の盾イージス艦いしづち第2章 ( No.6 )
- 日時: 2019/11/10 17:21
- 名前: 坂本加賀 (ID: J1W6A8bP)
「宮古島の状況はどうなっている?」いしづちでは広東艦隊との戦闘を前に作戦全体の見直しを行っていた。「はっ、住人は全員避難完了、しかし自衛官に多数の死者が・・・。」横山が言った。宮古島には旧式の16式ぐらいしか配備されていなかった。「しかし、我が五群の目下最優先の敵は広東艦隊です。」宮古島海域の制海権を奪っている新高艦隊は一群が担当する。「艦長!広東より敵15機発艦!」千石が声を上げた。こうして第五護衛隊群と広東艦隊の戦いの火蓋が切られた。