ダーク・ファンタジー小説
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- 異世界は弱肉強食
- 日時: 2019/12/16 21:22
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
第一話「どんなに嬉しいかな」
ーーーーー異世界ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シイ「状況報告。現在我が国にレベル3の魔物接近中。王、応じた指示を。」
ミライ「ウ〜ン、、、。3かぁー、、。3なら一人で行けるかな!よしシイ!
避難警告を出して住民を各街の避難所に!」未来は席を立ち歩きながら、
ミライ「そいつには私の国に指一本触れさせない。全く被害を出さないのは
無理があるから被害を最小限に抑える為に国から離れたところでそいつをやる。」
とシイに説明。
ミライ「もちろんこの国に用が無いならそのまま通してやるさ。無害な奴はやらん。」
ミライ「この国を守ってみせる。きょうに限らずこれからも。」その言葉を聞くと
膝まずいていたシイは顔を上げニコッと笑いながら、
シイ「さすが、我が国の王『ミライ』様。私もあなたの為に、この国の為に出来る事
全て尽くします。」ミライはニンマリと笑うとシイの手をつかみシイを立ち上げた。
ミライ「頼もしいよ!」
シイ「ありがたきお言葉。」
ーーーーーーーーその頃日本ではーーーーーーーーーーーーーーーーー
木ノ葉「わぁーーーーー!もう宿題難しいよぉ(泣)」
友香「(笑)泣かないのこのち!教えてあげるから!」
木ノ葉「ほんと!?ともともだぁーい好き❤」
友香「私もこのちだぁーいすき!」二人は手を取り合ってニコッと笑う。
友香「よし!早く宿題終わらせて公園に遊び行くぞぉー!!!」
木ノ葉「ぉーーーーーー!」木ノ葉の向かいにいた友香は席を立ち木の葉の
隣に座り、つきっきりで木ノ葉の宿題を手伝う。
友香「ここは一回分数にしてから掛け算して」
木ノ葉「31文の7でいいの?」
友香「なんでそうなるねん!(笑)まず掛け算が間違ってるんちゃうか?」
木ノ葉「あれ?まじで!?あ、ホントだ(笑)」
こうやってともともと仲良く話せてる時は、美味しいご飯を食べてる時よりも、
大好きなゲームで遊んでいる時よりも楽しかった。私木ノ葉はともともとなら
ずっと二人で話せる気がする。だって私、ともとも大好きなんだもん!
大人になっても、お婆ちゃんになっても、ずっと仲良くしてたい!
それが私の将来なら、どんなに嬉しいかな。
- Re: 異世界は弱肉強食 ( No.1 )
- 日時: 2019/12/15 11:11
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
第二話「もしかして、願い事叶わない?」
あの日はきちんと宿題も終わらせてなんの変哲もない日だった。
そして今は7月7日。七夕です!ともともは何お願いしたのかな?
私はもちろん!《ずっとともともと仲良くしたい》!だっていつも
困った時は助けてくれて、あっちが困ってたら助けてあげて。
二人で笑って、笑って、笑いまくって。楽しんで、楽しんで、楽しみまくって。
毎日一秒一秒が大切だった。だから、こんなお願いごとにした。
でも、幸せがあれば、不幸もあるって事を、今日知る事になった。
電話のベル「ぷるルルル、プルルルる。」あ、電話だー!誰かな誰かな?
木ノ葉「もしもし、香川です。あ、ともともー!どうしたのー?」電話をかけたのは
「ともとも」こと友香だった。
友香「もっしーこのち!今からうちこない?」
木ノ葉「ともともの家?」
友香「うん!私の家、2階かのベランダから夏祭りの花火が見えるの!お母さんがスイカ
切ってくれるって言うし!ベランダから花火見よーよ!」夏祭り?あ〜となり町のかな?
楽しそう!
木ノ葉「うん!行くいく!いつ行けばいい?」
友香「モー全然いつでもオッケー!花火は7時からだけどそれまでも家の中で遊べは
いいし!」
木ノ葉「ほんと!?じゃあいますぐ行くね!待ってて!」木の葉はそう言うと電話を切って
うちわを持ちながら「行ってきまーす!」と大声でお母さんに伝える。
木ノ葉「ヤッターー!七夕にともともに会えるんだ!早速願い事叶った??
まあいいや!待っててねー心の友よー!」木ノ葉は独り言で舞い上がっていた。
その内坂を下り終えて近くの信号を渡る。その時だった。
青なのに、急に飛び出したわけでもないのに。
木ノ葉はトラックにぶつかって信号の前に飛んでいった。
木ノ葉「、、、、、、あれ、、?なんだろう、、。すごく頭が痛い、、。」
木ノ葉の手のひらは赤い液体で肌が見えなくなっていた。
木ノ葉「嘘、、、、、、こんなのないよ、、、、願い、、ご、、と、、。
叶ってない、、ジャン、、、。嘘、、。ひどいよ、、。ともとも、、。
こんなの知ったら、、、。泣いちゃう、、、かも、、しれ、な、、、、。」
気がつけば友香より先に木ノ葉が泣いてた。
回りにいた大人たちは大騒ぎ。木の葉の耳にはかすかに救急車のサイレン
が聞こえた。
木ノ葉「い、、、、、。とも、と、、も、、。ごめんね、、、、。」
木ノ葉の体は冷たくなった。血が足りなくなったのか、もう、間に合わないのか。
木ノ葉は、そのまま目を瞑った。
- Re: 異世界は弱肉強食 ( No.2 )
- 日時: 2020/01/01 18:37
- 名前: ロティ (ID: 2gJpuHi8)
第三話「アニメでしか見たことない」(木ノ葉視点
目が覚めるとそこは白い壁、、、。じゃ、ないの、、?じゃあこのふわふわしたのは
病院のベッド、、?じゃなくて草??なんでなんで??草色のベッドなの?じゃあ
草原柄の壁??病院なのに?せんすわっるっ!じゃなくてぇ、、。てかまずここびょういん?まずまず私生きてるのっ?なんなのねぇ?
一方木ノ葉の騒がしく戸惑う様子をどこからかのツリーハウスの望遠鏡で覗いていた人物がいた。
マレア「フゥーん、今日はこの世界にあいつが転生してきたのねぇ、」望遠鏡を覗きながら目つきの悪い少女は膝の上の猫を優しく撫でながら木ノ葉を観察。
ノール「へぇ〜マレアが異世界者の転送地を盗み見してるなんて珍しいこともあるもんだねぇー。何かあったのぉ?」声の正体はなんとマレアの膝の上の猫だった。
マレア「まぁね、私も転生者には興味ないから転送地をこんなマジマジと見るのも初めてなんだけどねぇ!」マレアはドヤ顔でノールに言い出す。
ノール「じゃあなんであの少女を見ているんだ?なにか理由でもぉ?」
マレア「うん、あいつにはなんかエネルギーを感じる。ノールもそう思わない?」
ノール「まぁいつもみたいなモブよりは感じるね、ほっておくといろいろと厄介かも。」ノールはマレアに撫でられたままゴロゴロと言いながら説明口調で言う。
マレア「でしょぉ?」
マレア「さてとっ、ちょっとレイズに行って来る。『東の国を攻めるついでにあの女もやっといて。』ってね、」ノールはマレアの膝から降ろされ独占できた椅子の上でマレアの言葉を聞きながら日向ぼっこ中。ふてぶでしいからだを椅子から身を乗り出しマレアに
ノール「行ってらっしゃい。」と別れの挨拶。マレアはにやりと悪魔のように笑った。
ノールはその姿をただただ緑色のつぶらな瞳で見送る。
はぁ、、、。ほんとにここどこなの?今、香川木ノ葉は困っている。なぜかって?あなた達もきっとこの立場になったらこまるよ??突然トラックに惹かれて目が覚めたら知らない草原で寝てたら。って!そんなこと言ってる場合でも何でもなくて!マジでここどこなの?あれ?でも待てよ?私って惹かれたんだよね?体から大量の血が出たんだよね?なのに傷跡も何もなくこんな知らない草原で寝てるなんておかしくない?
うーん、、。とりあえず歩いてみよっと、なにかわかる人が回りにいるかもしれないしねっ。私は寝転んでた体を起こし何となくまっすぐ進んでみた。ここの周り木で囲まれてるんだけど目の前だけ木が生えてなくて通路みたいになってたから。で、進んでみたらさっき自分が寝転んでいた広場よりももっと広げた場所に出た。多分学校3つぐらい余裕で建つかな。この広さだと。
ただそこは行き止まりで、人が通れるほどの木の間はなかった。
えぇー、、、。どーすんのこっから、、。
そんなことを考えていると何かの動物の鳴き声が聞こえた。今まで聞いたことのないなにか大きい動物から発しているような声。アニメとかで言うなら、、。ドラゴン?
たんだん声が近くなってくる。
えなに大丈夫?そのドラゴンみたいな何かがこっちに向かってきてるとか言わないよねぇ?今絶賛接近中とか言わないよね?もしその動物が人を食べたりするやつじゃ、、、。ないよね、、?いやてかこの世界にドラゴンとかいないしっ!私何考えてんだもうっ!木ノ葉の馬鹿っ!あっはははっ!
馬鹿みたいに一人芝居をしていると高い木で囲まれているこの広場の真上に紫がかった黒色の巨体を持つ大きな鳥がやってきた。いやこれは鳥じゃなくて、、。
ドラゴン、、、だ、、、!?
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