ダーク・ファンタジー小説

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幻想エスケイプ
日時: 2019/12/21 23:34
名前: 大氏 (ID: FyzG1Vo4)
参照: www.kakiko.cc

初めに
この小説を開いてくれたことに感謝します。
私はSF小説が得意ですが、今回は人間ドラマ
も視野に入れて書かせてもらいました。大半は私の頭の中で思い付いたものですが、楽しんでもらえると幸いです。
第一章 選ばれた者達
一節 新生物
1話
 人口的に作られた俺たちは研究者達によって「実験体」として誕生した。反旗を翻すなんて考えなかった。あの日までは。

 僕たちはごく自然にこの世に生まれた。普通に暮らして、生きて、死んでいくはずだった。あの日までは。

ある夏の日、久野春真は、僕は父さんと母さんを失った。
孤児として10歳から14歳までを過ごした。
そして父さん達が死んでちょうど4年が過ぎた日、
「離せよ!触るなっ!それは父さん達の写真だ!離してくれ!」
突然、施設を襲撃してきた集団に連れ去られた。…
「ここは…、いったい何が起こったんだ。」
目が覚めるとベットの上にいた。見知らぬ部屋で窓がない、真っ白な部屋だ。
「やっとお目覚めだ…おいくそガキ、名前はなんてんだ?」
「ちょっとやめてよ、彼怖がってる」
「やあ、目が覚めたんだね。よかった全然起きないから心配したよ。僕は大恩寺 聖介、
よろしく。」
同い年位の優しそうな男が話しかけてきた。
イカツイ男ともう一人の女は明らかに年上みたいだ。
「私は横山 まどか、よろしくね。で、あっちの怖いのが師々田 仁だよ。ほっといて、はじめっからああだから。」
「ああ、そう。ええと、僕は久野 春真、
よろしく。みんなはどうしてここに…。?」
「変な連中につれてこられちまったんだよ。
あいつら、俺のバットを壊しやがった…。
お前も同じだろ?春真。」
なんだって?じゃあ拉致されたのか!?
「つれてこられた人は僕たちだけじゃないんだよ。」
聖介は部屋を出て数人つれてきた。
「ここにいるのは君と僕達の全部で6人だよ。」

Re: 幻想エスケイプ ( No.2 )
日時: 2019/12/26 20:18
名前: 大氏 (ID: FyzG1Vo4)
参照: http://daifundaigo.com

第一章 選ばれた者たち
第一節 新生物
二話
 どうやら僕たちはここ二、三日の間に連れてこられたらしい。ご飯は毎日決まった時間に3回、風呂の時間まであるらしい。
監禁(?)されている部屋には窓はなく、どこかもわからない。部屋の中にはテレビ、トイレ、ベッド、椅子、机。これしかないそうだ。テレビによって外部の情報は把握できるが、だからと言ってなんの役にも立たない。
ということを聖介は淡々と話してくれた。
「そうか、でもなんのためなんだろう。」
春真がそう言うと聖介は両手を挙げて首を傾げた。
「それはそうと、春真君にはここにいるみんなの名前を教えてなかったね。」
春真はうんうんと頷いた。
「さっきの2人はわかるよね。仁さんとまどかさん。両方とも17歳だって。まどかさんはともかく仁さんは金髪だし怖そうだけどそんなことないからね。心配しないで、はじめは僕も怖かったから。後の2人の女の子の方は若菜ちゃんと男の子の方は然君。あんまり話さないっぽいけど運動神経はいいみたいだよ。
2人とも僕たちと同い年だからね。
「そうなんだ。…教えてくれてありがとう。聖介。」
「君が来る前に何度か逃げ出そうとしたんだけど、どうにもできないみたい。
もう皆諦めたよ。多分だけど、僕の予想だと…、ここは地下だと思う。どのくらい深いなのかはわからないけどね。」
最初、春真はどうにか抜け出そうと試みたがダメそうだった。食事は時間になると机の上にコンバインを使って運ばれてくるようだ。風呂はその時間だけ扉の鍵が遠隔で開錠されるらしかった。
そして、春真がやってきて5日経った日、突然壁が破壊され、防護服を着た連中が入ってきた。

Re: 幻想エスケイプ ( No.3 )
日時: 2019/12/29 23:09
名前: 大氏 (ID: FyzG1Vo4)
参照: http://daifundaigo.com

第一章
第一節
三話
「放せ!てめえら!なにもんだ!」
仁が必死に抵抗するが、それの虚しく。
「触んないでよ、ちょっと!やめてって言ってるでしょ!」
春真たちは気絶させられ、別も部屋へ連れてこられた。
「まどかさん、私たちどうなっちゃうんでしょうか」
若菜が力なく答えた。それを見ていた春真は…
「若菜、心配することないって。いざとなったら俺が守るからさ。」
すると、
「お前に何ができる。肉壁ぐらいじゃないのか。あ、ごめん。たいして足早くないからそもそも、守りにいけねぇか。」
「てめえ!然!いい加減にしやがれ。俺が入ったその日からいっつもいっつもなんなんだよ」
「俺はなぁ、お前みたいな下心丸出しな奴が気持ち悪くてたまんねえんだよ。
とっととくたばっちまえ。」
「ふざけんな!だれが下心丸出しだと?」
「…るっせえなぁ、ぁあ?」
寝ていた仁が目を覚ました。
「おめえら、こっちは寝てんだよ。ちっとは静かにしやがれ!」
仁の拳が2人の頭に当たった。
「痛え!」
然が声をあげて頭を押さえた。そして仁に殴り掛かった。
「やめるんだ然君!」
聖介がとっさに止めに入る、続いてまどかと若菜も入った。
「然、あんたねぇ、いい加減にしなよ。あたしらも見てて不愉快なんだ!」
「なんで俺なんだよ。気持ち悪いのは春真だろうが!」
若菜が割って入ろうとするが、聖介が止めた。
「今、若菜ちゃんが入ってったら然君がなんか言ってくるとおもう。
そしたら、春真君が黙ってないから、ね。余計にめんどくさくなっちゃうよ。」
「何話してんだお前ら。」
仁が聖介の方へ来た。
「何でもありませんよ。」
聖介は笑って答えたが、
「しかし、気になりますね。あの連中は何を考えているんでしょう。
なんとなく化学薬品の匂いがしたので、そっち関連の集団かもしれません。」
仁は質問した。
「じゃあ、仮に化学関連の集団だったとしてだ。俺たちをとっ捕まえて何しようってんだ。」
聖介はしばらく考えてから、答えた。
「恐らく人体実験か何かでしょう。でも、それだと引っかかる点があるんです。」
「何が引っかかるの」
若菜が尋ねた。
「うん、なぜ僕たちが誘拐されたかってことだよ。もしほんとに人体実験するつもりなら、身元のはっきりしている僕たちを選ばないはずだ。そんなことをしたら捜索願が出て、警察が動き出してしまう。でも彼らはそうした。そこに何か理由があるんじゃないかと思ってるんだ。僕たちじゃなきゃいけない理由がね。」
春真が話に入ってきた。
「なるほど、そういうことか。誰でもいいならそこら辺のホームレスで十分だからな。」
なぞは深まるばかりであった。

Re: 幻想エスケイプ ( No.4 )
日時: 2020/01/06 22:29
名前: 大氏 (ID: FyzG1Vo4)
参照: http://daifundaigo.com

第一章 選ばれし者達
第一章 新生物
四話
体内時計で二、三時間が過ぎたと思われる頃、春真たちが監禁されている部屋に一人の白人がやってきた。
「やあ、諸君。調子はいかがかね。」
すると仁が立ち上がり、
「てめえ誰だ?護衛を付けているところからしてここのお偉いさんってとこか。」
「察しが良いね、師々田仁君。私はザークのドイツ本部来たドウームだ。
君たちにはこんなところに捕らわれてもらってしまって済まない。なにしろ希少な存在なのでね、逃げだされては困る。」
「希少ってどういうこと?ザークって何。」
若菜は怯えた表情で尋ねた。そこには不安も感じられた。
ドウームは笑った。
「そうかそうか、君たちは知らなかったね…」
全員がドウームを向いた。
「我々ザークは戦争兵器を開発している機関だ。今、我々は新型の生物兵器の開発をしていてね。その内の重要なプロジェクトの第一歩として君たちが必要なんだ。」
春真の心の中…
(生物兵器だって!?冗談じゃない。一体俺たちに何の間関係があるってんだ、とにかくこのアタオカ野郎の所にいちゃいけない気がする。)

Re: 幻想エスケイプ ( No.5 )
日時: 2020/02/10 12:21
名前: 大氏 (ID: ut5SJXpV)

すいません。最近更新できなくて、申し訳ない。
今日の夜とか最新話更新します!!

Re: 幻想エスケイプ ( No.6 )
日時: 2020/02/14 21:30
名前: 大氏 (ID: FyzG1Vo4)

第1章 選ばれた者達
第1節 新生物
5話


(どうする!?この組織のところにいたら確実に危険な目に遭う命の保証すら出来ない。
逃げ出したいが、どうするか・・・こいつは弱そうだから隣の護衛2人を倒す!!)
春真は仁の服を掴んで前へ出た。
「何すんだおい!!」
「いいから黙って行けぇぇえ!!」
春真は仁を片方の護衛目掛けて突き飛ばした。
ドスッ!
そしてそちらに目がいったもう1人の護衛に突進した。
ボコォッッ!!
「うおぉりゃぁぁあ!!!!」
仁はようやく理解した。
「そーゆうことかぁ!!任せろ!!」
(よし、後は・・・)
「みんな!ドアから逃げろ!!」
全員が一斉にドアに向かって走った。
「チッ、捕まえるんだ!!」
「おい!然!てめぇドア蹴っ飛ばせ!!」
仁が叫んだ。
「よっしゃああ」
「でもさすがにそれは!!」
聖介が止めたが。
「いいんだやらせろよ」
走りながら春真が言った。
「しかし然は早いな」
然は陸上ジュニア大会の新記録をもつ最速少年だった。
「へっ!!追いつけるもんなら追いついてみ・・・え?」
ドアの向こうにはさらに大勢の護衛がたっていた。
「逃がさないよ。」
後ろからドゥームが喋った。
「いゃあぁ!!」
「若菜ちゃん!!」
まどかが飛び出すが後ろから掴まれる。
「やれ。」
ゴンッ!ドスッ!ズゴッ!バキッ!
ビシッ!・・・ドサッ。
全員が倒れ込んだ・・・。


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