ダーク・ファンタジー小説
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- 異世界で勇者やってみた
- 日時: 2020/03/02 20:03
- 名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)
有名な女YouTuberが転生して勇者様に!?
異世界のとある王国サングリア王国にて語られる勇者様になってフォルトゥナと言う名を
手にした。全く違う生活を強いられた女勇者様はどんな武勇伝を創り出すのか?
- Re: 異世界で勇者やってみた ( No.1 )
- 日時: 2020/03/03 10:23
- 名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)
1.「異世界あるある 主人公は大抵転生してる」
まさかそのあるあるを自分自身が身を持って本物の「あるある」にしてしまうとは
思いもしなかったのだ。最悪だ〜…。既に彼女の体は異世界に適した容姿になっていた。
名をフォルトゥナ、町を歩けば噂が耳に入ってくる。
【王国に伝わる勇者が再び現れた!】
この国の伝説、数百年前にも一人の異世界人が現れた。その男はヘリオスと名乗り武勇に
長けた人物。その男は人間の危機を救い言葉を遺して死を迎える。
【数百年後、再び異世界から勇者が来る】
その数百年後が今、そして異世界から来たのがフォルトゥナ。本やアニメでしか知らない
現実世界では絶対にありえない非現実的な展開にフォルトゥナは真底驚いていた。
そして更にその非現実的な展開は続く。突然、声を掛けられて半ば強引に馬車に乗せられる。
「すみませんフォルトゥナ様、強引に乗せてしまいました」
隣にいる女騎士は謝罪する。
「いや気にしないでよ。悪意があったら怒るけど理由があるなら怒らないよ。それより
名前とか色々教えて欲しいな」
「失礼。私はグランエターナ王国の騎士団が一つ、オズマリア騎士団団長ルイス・アースガルド
と申します。以後お見知りおきを。私はこの国を治める女王エスメラルダ様より勇者
フォルトゥナ様を城に連れてくるように言われました」
数十分、馬車に揺られて城にたどり着いた。門が開き中へ進む。フォルトゥナは辺りを見回す。
大きく開放感ある場所。「フォルトゥナ様」と声を掛けられて彼女はルイスのほうを見る。
「さぁ、貴方は女王の前へ」
そう言われて多くの騎士に囲まれた真ん中の道を進む。そして玉座の前に立った。
「まぁ貴方がフォルトゥナ様ですか?初めましてグランエターナ王国女王エスメラルダと申します。
貴方にお会いできて光栄です」
「それは私もです。女王様」
エスメラルダにフォルトゥナも笑顔で返した。淡い緑色の髪をしているエスメラルダは精霊の血を
持つようでそれなりに長寿らしい。その姿はある一定の年齢から変わることは無い。彼女は
フォルトゥナにある耳飾りを渡した。緑色の宝石のイヤリング。
「それは私の使いであることの証。きっとこれからあちこち動くことが多くなるでしょうから」
「ありがとうございます」
「今日はここでゆっくりしていってくださいな」
そう言われて甘えることにした。
- Re: 異世界で勇者やってみた ( No.2 )
- 日時: 2020/03/03 21:00
- 名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)
2.「中二病!?魔族と話してみた」
翌朝、早々に城へとある人物がやってきた。黒い服を着た二人組の男。どちらも魔族。
彼らが住まうアンダーメギド王国は主に魔族が住まう国。昔、魔族は種族差別されていた。
そこで兵を挙げたのがアンダーメギドの初代王だ。そしてその親衛隊マンドレイク。
長い白髪の男はルシェロ、黒髪の男はシヴァ。二人はマンドレイク親衛隊の隊員。シヴァが
隊長、ルシェロが副隊長だ。
「我等は魔王の命令により勇者フォルトゥナをアンダーメギドへ招待しに来た」
シヴァはそう言った。そしてフォルトゥナのほうを見る。彼女はエスメラルダのほうを見て
その後に彼らの方へと近寄る。
「では行ってきますね!」
「えぇ、また来てくださいねフォルトゥナ様」
シヴァらもエスメラルダに頭を下げてから外へ出る。二人が翼を広げる。フォルトゥナは声を出す。
「私、空の飛び方分からないんだけど…」
「なんと。では仕方あるまい
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