ダーク・ファンタジー小説
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- キャスタースクウェア
- 日時: 2020/03/21 22:14
- 名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)
現代の日本を舞台に異能力を持つ能力者「キャスター」たちが動き出す。
そこまで名が通っていない作家の女、音無結弦は突然異能捜査課と名乗る刑事たちに
声を掛けられる。そして自身がキャスターである可能性が高いことを知り、彼らによる
警護が行われることになる。一体、どんな能力なのか。
- Re: キャスタースクウェア ( No.1 )
- 日時: 2020/03/21 22:36
- 名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)
音無結弦は作家だ。まだまだ有名ではないが一部の人間は知っていて期待の作家とされている。
彼女は町を歩く。筆は進まなかった。暖かい日の事だった。彼女の背中に冷や汗が流れる。
スーツ姿の男が家に来たのだ。彼は氷鉋零彌と名乗り一枚の紙を見せた。
「これは貴方について調べたものだ。俺が所属している異能捜査課はキャスターという
能力者関連の事件を扱う」
「知ってます。表では広まっていませんが異能という非現実的なものが世の中を混乱させない
ように敢えて公表してないんですよね?」
赤紫の髪が揺れる。結弦はかなり情報通のようだ。零彌はその情報網に驚かされたが話を
続けた。
「それならばキャスターについても知っているだろう。貴方はキャスターである可能性がある。
未覚醒者というところだ。だからこれから警護という形で俺たちの元に住んでもらう」
「なるほど…え?」
頷いていた結弦が動きを止めた。零彌が立ち上がり結弦の手を引く。そして車に乗せられ
本当にそこで生活することを強制されてしまった。
「でも自由はしっかりあるんですよね?仕事も」
「あぁ、作家の仕事を辞める必要はない。続けてもらって構わない。デスクも一つ残っている。
自由に使ってくれて構わない」
能力を希に二つ持っているキャスターがいる。彼らはどちらの能力も100%出すことは出来ず
どちらかに偏る。そして後天性キャスターと先天性キャスターも存在するらしい。
氷鉋零彌は物質精製70%、冷気操作30%。
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