ダーク・ファンタジー小説

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天獄のかみさま
日時: 2020/05/12 01:24
名前: 綴 (ID: /ighEAMi)

初めまして、つづりです。

このお話は、ざっくり言うと天界のお話になります。
かみさまとか天使、人間とか色々出てくると思います。
文才はあまりないですし、コツコツ続けるのは苦手な人間ですが、頑張って書こうと思っています。


申し訳ありませんが以下の点をご了承ください。


※注意※

・作者は遅筆です。たぶん、いや本当に遅いです。

・このお話はふわっとしたイメージを元に書いているので正直どこまで続くか作者も分かりません。

・誤字や脱字があるかもしれませんが、暖かい目で見守って頂けるとありがたいです。あと、教えて頂けるととても助かります。

・流血などといった表現は、今のところそんなに出さないかなぁとは思いますが、無いわけではないので苦手な方はご注意下さい。

・コメントや感想は書き込んでもらって構いません、書いて頂けると作者は喜びます。




では、短いですがプロローグです。





━━━━━━ prologue ━━━━━━━




カツカツ、と白と青のタイルが敷きつめられた廊下にヒールの音が響く。序列上位を示す白いコートの裾を揺らしながら彼女はある部屋へと向かっていた。空気は早朝がゆえにすっきりと冷えていて、柱と柱の間から差し込む朝日が眩しい。この光には目を細めることしかできない。そこはやはり人間と変わりがないなとぼんやりと思う。


「夜が明けるのも随分早くなったものです」


彼女は1人ポツリと零すと、朝日に止めていた足を“あの部屋”へと進める。天界の最上に位置する地獄のような部屋、女神のいるそこへ。








━━━━ 天獄のかみさま ━━━━










自分の身長の2倍以上はあるだろう扉の取手に手を触れる。金色をして、恐らく純金で作られたそれは、やはり早朝の空気に冷やされていた。3秒ほど触れていると、ガチャとひとつ音がして、管理システムの無機質な声がいつもの言葉を喋り出す。


『天輪承認、天使序列 第2位、碧の空 管轄主任 エルザ・ルグノア、入室を許可します』


視覚では捉えることは出来ないが、扉にかかっていた何百もの封印系の魔法が解かれるのを感じる。こんなものをいくら掛けたって、中にいる者はここから出ようとしないのに。そして、万一にも有り得ないが、彼女が出ようと思えばこんなもの、紙よりも薄っぺらな無いに等しいものだと、幾度考えたか分からない同じ思考をエルザは扉に向けて、ズッと扉を押し開ける。そこには痛いくらい白い空間に、これまた白いバスタブ。その中には先日も見た通りの翡翠色の液体とそれに浸かる1人。


「失礼します。朝の報告、及び体調の方を伺いに参りました。」


エルザはいつも通り一礼をしてそう告げる。
バスタブに浸かる彼女は、ちゃぷんと水面を揺らしてエルザの方に顔をゆっくりと向ける。



「相変わらず部屋に入ってくる時はお堅いんだから、エルザちゃんは」



そこには可笑しそうに笑う女神がいた。




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