ダーク・ファンタジー小説
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- 幸せの人形師
- 日時: 2020/05/12 17:17
- 名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)
幼い時にしたことがある人が多いだろう、人形遊び。そのうち多くの人たちが人形に
さようならを告げる。
この町では不思議なことが起こるようになった。人間に善良な態度を取る人形を
ホワイトドールと呼び、人間に悪い感情を向ける人形をブラックドールと呼ぶ。
人形好きな少女リズはその不思議な体験をした。
フリーホラーゲームも好きです。殺戮の天使、霧雨の降る森、獄都事変…どれも
良い作品ですよね。
- Re: 幸せの人形師 ( No.1 )
- 日時: 2020/05/12 18:09
- 名前: 枢木 (ID: xs5T8t9X)
この町には人形も動いている。
人間の中で人形師は特別な存在である。人形の多くは様々な人間に仕えている。
「リズ、朝ですよ」
カーテンが開かれ日光が直接リズの瞼を刺激する。目を開くと窓の前に笑顔を浮かべる
青年がいた。黒いベストを着ている彼の名はアレックス、ホワイトドールと呼ばれる人形だ。
リズの祖父母が生きていた頃からずっとこの家にいた人形。人形たちはそれぞれハートと
呼ばれるものがある。それは原動力、それが破壊されると人形たちは動かなくなる。そのため
人形たちはそれを体の何処かにはめ込んだりして肌身離さず持ち歩く。アレックスの場合は
人間で言う心臓の辺りにそれをはめ込んでいる。
「今日は何処に行きますか?リズ」
「今日は…人形師に会いに行こうと思ってるよ。アレックスのパーツの点検をお願いしに」
アレックスはキョトンとする。大きなため息を吐いた。
「何でって顔をしてるけど…当たり前だから。おじいちゃんが死ぬ前に点検してそれから
ずっとパーツの調子を見てもらって無いんだから」
これからの目的はその人形師、人形師セルビアという男の元に行くこと。二人は家を出て
人形師の家を目指す。
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