ダーク・ファンタジー小説

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音楽チェックメイト
日時: 2020/08/16 01:08
名前: リツ (ID: JryR3G2V)

ここは都立三河屋音楽高校。日本最大の音楽関係の高校である。

今、日本は最大の危機に面している。数年前から場所を選ばず、突発的に出現するある塔、通称音楽の迷宮と呼ばれているものは周囲の建築物、人を巻き込み完成する。

迷宮は攻略されるまで消えることはない。そこで日本はある教育プログラムを定めた。内容は各県に一つづつ代表の高校を作り、希望するものは無条件に入学が出来、働きに合わせ報酬を貰うことが出来る。

だが、命の保証はされない。迷宮の中で死ねば保険も降りず、当人の力不足で片付けられてしまう。でも丸腰で挑まなければ行けないわけではない。

日本が開発した音楽変換魔法装置、ミュージックヘッドフォンは代表高校に通う学生のみに使用許可が降りている。個人の才能によるが、能力が備わる。

便利なものだが、本人が迷宮から持ち帰った魔法技術しかヘッドフォンは読み込めないため強弱の差が激しい。曲は最大で10曲まで入力可能。それを活用できるかどうかは本人次第である。

本編

「本当、退屈しないな。この国は」

紀ノ国千尋は屋上で一人呟く。現在警告の鐘が鳴り響いている。ヘッドフォンから担任の女教師、新城司から呼び出しの声がする。

「紀ノ国、早く教室に入りなさい。あなたには、期待してるんだから。でも毎回遅刻するのは感心しないな。」

千尋はうんざりしながら答える。
「今行きますよ〜。」
追及が面倒なので、通信を切る。そしてゆっくりとした足取りで教室に向かう。

「今回の迷宮の難易度どのくらいだろ。10以上はちょっとめんどくさいなー。」
どんなに遅く歩いても、教室についてしまう。

扉を開け、自分の椅子に座る。それを確認すると新城は喋りだす。千尋に新城はとことん甘い。今回もお叱りは無しだ。

「全員揃ったところで早速説明を始める。今回の迷宮は難易度0.9。皆なら他の高校やクラスに手柄を譲らずに攻略することができる。とにかく落ち着いて対処すれば安全よ。説明はちょっとはしょったから即出発!」

新城に追い出されるように2組は今到着したヘリに乗り込む。千尋がヘリに乗ると、チームメンバーの西洞院春佳、瀬田蒼熾、赤坂美鶴、二階堂五月、有馬梓が近くに座ってくる。

「周りにぞろぞろこられると暑苦しいんだけど。」
梓はそれを茶化す。
「またまた〜そんな事言っちゃてさ。本当は嬉しいんでしょ?ちーちゃんはツンデレさんだなぁ。」

言い返すのがバカらしくなり、千尋は黙り込む。「そんな事より団結しないと駄目だよ!」と美鶴が皆をまとめる。

千尋は呟く。
「まあ、このチームは居心地悪くないし、、、今回の迷宮もうまく行くでしょ。」
「千尋、今なんて?」
「別に、、、なんでもない。」


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