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ダーク・ファンタジー小説
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- Blooby castle ー血塗られた城ー
- 日時: 2020/08/21 00:41
- 名前: 小白 (ID: JGdWnGzk)
〜ヴィオラの古城〜
「わあ……、すっごい……!」
広がる色とりどりの花。美しい噴水。青々とした空。そして、大きなお城。目の前に広がる光景に、私は思わず感嘆の声を漏らした。
私の名前は名雲紫音。この国に留学して三年になる、ごく普通の大学生だ。こちらの友人からは、「シオン」と呼ばれている。
—————深く息を吸い、私は城の門へと足を進めた。何メートルもあるような立派な門を見上げて、ノックをする。やがて、大きな音をたてなら、城の門がゆっくりと開いた。目の前に立っていたのは、メイド服を着た、茶髪の女性だった。女性は私を見て会釈すると、にっこり笑って言った。
「招待状を確認させていただきます」
日本語で喋るので、私は数秒驚いて固まった。三秒後にハッとして、私は着替えや日用品の入ったトランクから、一枚のカードを出し、女性に手渡した。彼女はカードを見つめた後、カードを私に返して言った。
「確かに確認いたしました。ナグモシオン様、本日はお越しいただき、ありがとうございます。私は城のメイドを勤めています、エレナと申します。よろしくお願いいたします」
「……あ、はい! よろしくお願いします!」
エレナさんは二、三歩身を引き、私に城内へ入るよう言ってくれた。その後、集まる場所へと、彼女は私を案内してくれた。
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