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ダーク・ファンタジー小説
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- 操り人形 白黒 感情
- 日時: 2020/09/21 17:41
- 名前: 紅茶とレモン (ID: OXQEO.ex)
私は小さい頃、操り人形を買ってもらったんです。
「わあっ!可愛い!操り人形って私の憧れだったんだあ!」
私はとても喜びましたよ、それはそれは。
女の子が一度は憧れた、ピンクのドレスにフリルが沢山つき、頭はくるくるヘアーの。
あの可愛いお人形を私は大切に大切に扱っていました。
次の年の誕生日に買ってもらったのは、普通のお人形。
私の好きな色は徐々に変わり、青色になった。
青色のワンピースをあしらった、茶色髪のドール。
目がくりくりしてて、すんごい可愛いかった。
その頃から、私の身の回りで起きる事が変わり始めたんです。
操り人形は勿論、ベッドの下で埃を被った人形と化しました。
その年は、もう人形はいらない年になった頃。
私は一年前にもらった青色のワンピースを着た、人形をまだ抱えていたんです。
次にもらったのは、白黒の感情というシールが貼られた箱。
家族は、
「これに好きな子を入れときなさい。」
と言われた。
その頃、私には好きな人がいたんです。
凄く爽やかな少年で、一目見た時から不意に恋に落ちました。
私はこれのお陰で精神病棟に行く事になったんです。
私の家は人形だらけ。
私には好きな子がいた。
人形も子って言う。でも、人も子って言う。
それから私は、少年に振り向いて欲しくて、色々な事を頑張りました。
告白された時は、凄く嬉しかったです。
そして私は、少年を家に招き入れました。
私はノコギリを持って、満面の笑みで少年を見つめました。
私は、
「30秒目を瞑って」
と少年に言い、少年は気づいた時には息をしていませんでした。
感情箱に大事そうに入れてありました…
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