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ダーク・ファンタジー小説
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- 魔法使いは瓶の中
- 日時: 2020/12/13 17:37
- 名前: もも (ID: OXQEO.ex)
アールス魔法学校。
それは、特殊能力の『クリスタ(魔法)』を使う者が入学する学校だ。
そして、これからナニカを変えるラナは、この学校の2年生だった。
お母さんに会いたい。
ラナは授業中、ひっそりと思う。
アールス魔法学校には、魔法…いわゆるクリスタを特に上手く使いこなせる学生のみが集められた学校だ。
誰でも簡単に行けるアミラーゼ学校とは違うのだ。
ラナはノートに字を書く手を止め、ぼーっと前を見続ける。
「R213!子から離れろ!お前は行き先が決まっているんだ!特別な人間なんだ!」
真っ白な部屋で、真っ白いスーツを着た女性が甲高い声で言う。
「いやぁっ! からは離れたくないのぉっ!」
それに対抗するように、誰かを抱いている女性が言う。
白スーツの女性はうなじに手刀を叩き込むと、それに反応するように女性が倒れこむ。抱いているモノを離すと、抱え込み真っ暗な道に進む…
「…!い…!おい!」
誰かに揺さぶられ、やっとの思いで起き上がるラナ。
目の前を見ると、ラナの親友…アローに起こされた。
ラナは目を擦ると、周りをふと見る。休み時間に入っていて、笑い声や色々な声が響く。
ラナは引き続き授業を頑張ろうと姿勢を正し、帰るまで頑張った。
家に帰り、ご飯を軽く食べ、お風呂に入り寝る。これが日常だった。
但し、あまりにも寝付けなかったのが不思議だった。
「………ラナ」
誰かの呼び声で、はっと起き上がる。
「お母さんは研究所にいる!」
ラナはそう声を張り上げると、出かける支度をして外を飛び出した。
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