ダーク・ファンタジー小説

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朝が来る。
日時: 2021/01/05 22:28
名前: ケイ (ID: HfS/slXT)

 暗い部屋。スゥーッスゥーという弟の吐息だけが部屋に響く。
 枕元の時計を見るとまだ5時40分だ。足元がすっかり冷え切っていたので、隣で寝ている弟が起きないようゆっくり足を曲げ、手で擦った。やっぱり寝る時靴下を脱ぐのは止めるべきだった。でも、自分はこうしないと眠れない。この癖は親父に似たのだろうか?なんとも複雑な感情だ。嫌ではないけれど。 顔だけ動かしてベットの下に靴下があることを確認した。しかしベットから出たくないので弟を抱きしめた。かなり暖かい。よく見ると長いまつ毛を持っている。この子はきっと人を疑うこと、虐めることは無いだろう。そうあって欲しい。そんな期待を込めて、起きていたくない自分はまた眠ろうとした。 「朝なんて来ないでください。」と呟いた。まあきっと叶わないけれど。       カーテンの隙間から太陽の光が差し込んできた。朝が来る。


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