ダーク・ファンタジー小説

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自我と理性と生きる意味
日時: 2021/01/08 21:53
名前: もも (ID: vzo8adFf)

真っ白な肌に目元のクマ。
痩せ細った身体。
首の周りには縄で縛られたような痕。
ガラガラと音を立て、ドアが開く。
外から顔を出したのは女の看護婦さんだ。
瀬高柳生せたかやぎくん。今日の調子は?」
にっこりと微笑みながら看護婦さんは言う。
「…ねぇ」
僕はそういうと、続けて
「なんで僕は死ねないの?」
真剣な顔をして、看護婦さんに問いかける。
「…」
看護婦さんはすぐに顔が暗くなり、立ち上がった。
「あのね、生きるのは楽しいよ」
そういうと、一切れの紙を机に置き、病室を去った。
僕は去った後にその紙切れを見た。
『マボロシタイケンノキップデス』
そう書かれている紙は、黄ばんでいて、汚れていて、色素も薄い。
僕は手から離すと、じっと部屋の青白いランプを見つめ、寝た。


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