ダーク・ファンタジー小説

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数字警察7 #01修行
日時: 2021/01/30 13:13
名前: 333 (ID: p1dlopMr)

宿題に取り組む俺はクーラーをガンガンにつけた。これでは死んでしまう。帰ってきてすぐは34度の部屋の気温もクーラーのおかげでだいぶ涼しくなり26度になった。今日の宿題の計算ドリルはくふうして解く問題。最初の問題は4219×(25÷0.25)だ。ノートに4219と書いた。その時後ろに警察の服をきたひとが静かに立っている。こちらには気付いていないようだ。彼は特殊なゴーグルを目につけて奇妙な術を唱え去ろうとしていた。俺は彼の様子が気になった。なので話しかけてみることにした。
「おーいあなた誰。急に人の家入ってきて。」
すると彼はぐるりとこちらをむいてきた。彼はゴーグルをとった。そこには20代くらいの男がいた。

#01修行
「そうか。お前は俺の姿が見えるのか。おまえをみとめてやってもいい。」
「待て待てあんた普通に人の家入ってたから。あと何を認めるの?」
「数字警察って知ってるか?俺はその一員だ。」
「しりません!!!!!!」
「いまおまえ4219って書いたろ4219を字に直すと死に逝くだろ?こういう不吉な数字には時々だが怨霊がついている時がある。今お前が書いたのもそうだった。数字警察はこの特殊なゴーグルなおかげで守られているから見えないんだ。でもごく稀に僕らが見える場合がある。それがいまのおまえだ。見えた者は数字警察に認められる。」
「学校がありますので行きません」
「親にはもう交渉した」
「いや早い」
「OKだそうだ」
「いやいつ交渉した」
「おれの仲間だ」
「ほうほう」
「俺の名前はシンゴ。わけあって本名は明かせない。歳は24だ。」
そういうとシンゴは外へ出ようとした。
「もっと詳しく教えてくれないの?」
「それはまた後で。俺には仕事がある」
シンゴが部屋を出た。1階に行き、お母さんに本当に学校を辞めるのか聞こうと思った。
「本当に学校を辞めるの?」
「辞めるわけないでしょ?ホイホイと返事だけしてああいうのは無視よ」
「とはいえ興味はあるよ。あの仕事結構儲かるらしいし」
「だからと言って義務教育よ。国が決めたことには逆らえないわよ。」
「わかったよ」
そう言ってまた俺は宿題を続けた。

月曜日になった。俺は昨日の算数警察のシンゴのことはすっかり忘れていた。学校に着くと先生に言われた。
「算数警察に入るから学校は休むんじゃないのか吉本」
「そうだぞ一郎」
「えっちょいどうなってんの?」
「シンゴって人が俺に言ったんだ。」
「俺学校にいたいんだけど」
「吉本一郎帰れ」
「あ、はーい」
校門を出た俺は全力疾走で家に帰った。先生がボケても友達がボケてもお母さんがいる。そう思って走った。
「ちょっとあんた何シンゴさんの修行に行ってないの?自分の部屋にいればいいのに。」
だめだお母さんもボケた。もう俺は修行に打ち込むしかない。俺は自分の部屋に行った。
「オス一郎。今日から修行だぞ。」
「どうしてみんなをシンゴはボケるようにセットしたの?」
「お前が修行することをすんなり受けてもらうためさ。」
「ちょいちょい、おれはそんなんやだ」
「おまえにそれを決める権利はない。こんなことは、10年に一度あるかないかくらいだ」
「ハイハイ」
「まず第一に基礎体力の向上。50メートル何秒だ?」
「運動苦手だから11秒。」
「おし、まず1ヶ月以内にそれを最低8秒できたら7秒だ。」
「むりだろ。学年一速いやつも7秒48なのに。」
「俺の修行に打ち込めば、10秒台なんてすぐだ。」
「疲れるのは嫌だな。」
「近くのランニングコースまで案内してくれ」
「いいけど、10キロ近くあるよ、この辺住宅街だからさ。」
「いいぞ。これにのれ」
そう言ってシンゴは小型の飛行機を出した。
「案内してくれ。」
「空の上からじゃ案内できないよ。」
「空の上からランニングコースを探す訓練ってことかな。」
「いやシンゴってさ、真面目なこと言ってる時も顔が笑っているんだよ。」
しばらくして俺はランニングコースの近くに来た。
「パラシュートに乗るぞ。」
「ちょいシンゴそれは普通に着陸した方が・・・」
「こういうのも全て訓練だと思って挑め」
シンゴはパラシュートの入った袋を出して作り方を教えてくれた。風があるとやりづらいらしい。でも今はない。無事降りた。
「ここから10キロ走れ。このランニングコースは4キロだから2周半だな。」
「ちょいちょい俺2キロしか今まで走ったことない。」
「数字警察の現役は50キロ走れるからな。」
このように修行してようやく認められた頃には夏から春になった。
「一郎お前を認める。おまえは100キロ走れる。50メートルも7秒11だしな。」
「はあつかれた」
「俺の本名は三浦慎吾だ。」
「何急に?」
「数字警察は常に7人だ。お前は現役ほどの実力があるがまだまだだ。だからお前は常に俺とのコンビになってもらう」
「はあ命は大事にしてください」
「自分の命は自分で守れ。校長に言われたろ。」
「夏休み前とかに言われたな。」
「そうだろ」
「でもこんなことしてたら勉強遅れるよ。」
「やりたいなら俺が教えてやるよ。」

俺は暇だった。友達はいないし任務は遅いし。数字警察用の寮があるっぽいのだが今準備中らしい。
「慎吾だ。寮の用意ができたから荷物をまとめろ。いくぞ。」
「え、急に?」
「そうだ忙しくなるぞこれからは」











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