ダーク・ファンタジー小説

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どくを食べたいよ、みうちゃん
日時: 2021/04/04 15:12
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

 「 ばかみたい。また泣いて 」

泣いて縋りお願いだと繰り返す俺を何時も嗤う君は無理していて。俺の欲しい言葉をくれない君はいじわるだ。だから、君の嫌がる言葉を息を吐くように言う。

 ねえ、みうどうかお願い、お願い。迎えに来て。

泣いている俺の涙をその奇麗な人差し指で拭って、心底嫌そうに顔をゆがませる。辛そう、痛そう。それでもその芝居を続ける君は優しくて弱い。

 只の犬のように尻尾振って君の言う事を聞いてやらない、君を困らせることを言おう。俺の手綱を握った時から俺のご主人様になった君は苦しみに浸れる。

 何時までも此処で待つから、迎えに来て。
死ぬまで、永遠と此処で待つから。

 だから、ねえ。苦しんで、苦しんで苦しんで俺だけを想っていて。



 息抜きに考え一人でエモいなと自惚れてにやにやしてました((
週1ペースで行けるかもしれません、しれませんなので確定してないです。
 


❒ 注意
・流血表現、暴力表現、主人公による理不尽なる暴言や我儘行動があります。
→苦手な方はここらで閉じてください。

・度々書き直したり加筆します。
・更新は週1ペースにしたいのですが、忘れてしまったらごめんなさい。許して下さい。
・コメント(感想、アドバイス等)頂けると喜んで壁に頭をぶつけます、お気軽にどうぞ。元気があれば、作品も読みに行かせて頂きます。

 

❒ 目次

序章 ≪迎えに来て≫

・主人

第一章一五歳 ≪天使は到来する、悪魔の恰好で≫


・首輪

・手綱

・堕天

・イチゴのなみだ

・はつ恋

・深紅と漆黒

・二人の距離


第二章二一歳 ≪苦しみ藻掻くのが彼女への贖罪ならば___≫


・波瀬夏目は告白する

・萩原雪翔は追い続ける

・山風秋良は笑う


幕間 ≪独、毒、独≫

・強い志岐未羽のおはなし

・弱いみうちゃんのおはなし


第三章二七歳 ≪天使は記憶に残り続ける、ずるい君は微笑んでいる≫
 

・黎明は迎えに来た

・駄犬

・ぎらぎら

・ばかみたい。また泣いて


第四章三五歳 ≪僕は一人、天使を見送った≫


・既読スルー

主人 ( No.1 )
日時: 2021/03/23 18:43
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

「 ねえ、みうどうかお願い、お願い。迎えに来て 」


おまえの願いならば迎えに行ってあげるとかこいつの望む言葉を、あたし自身が伝えたい言葉を絶対に言えない。

 彼女みたいな生温い優しさなんてあげてやらないの、あたしに首輪をつけられた時からおまえは優しさになんて大層なものに浸れないのよ。

 あたしは主人で、おまえは犬。あたしの気まぐれで拾ってあげた使えない犬なのだから。

 だから、ねえ、ねえ。あたしに優しさを求めないで、あたしに縋らないで。
どうかその手を、離してくれよ。そんなに泣かないでくれよ。

ああ、愛してるよとそう言えばおまえは素直に泣き止むの?




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