ダーク・ファンタジー小説

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ハカイ
日時: 2021/04/22 18:18
名前: れーめー (ID: YJQDmsfX)

?「···」
?「···」
私は、『望月 夜』
私はまたやってしまった···。これで何度目?
私の目の前には、血まみれになった弟がいる。
···息が弱い。
夜「ごめん···ごめんね···本当に···」
?「···いいんだよ···別に···俺が受け止めなきゃ···誰が受け止めるのさ···。」
私の弟···『望月 白斗』は···とても強い子だ···。肉体的な強さなんかじゃない···。精神力がとても強い···。私の定期的に訪れる『ハカイ』衝動をいつも受け止めてくれる···。
···私の『コレ』は···『殺人』衝動なんかじゃない···。『ハカイ』衝動···。
昔から···なんでもかんでも壊した···。保育園のときから···いや、もっと前だったかも。
おもちゃだろうと遊具だろうと文房具だろうと食器だろうと。なんでも壊した。それを人々は畏怖するのだ。最初は皆が私の何に怯えているのかわからなかった。これが『普通』だと思っていたから。でも、お母さんが言ったんだ。
「あんたは異常。おかしい。『普通』じゃない」
って。そのとき、物凄くお母さんに裏切られた気持ちになったと同時に、熱烈な殺意が湧いたのを今でも覚えてる···。
そして···
『壊したい』って思っちゃったんだよね···。