ダーク・ファンタジー小説

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僕、ボク、撲。【注:微グロ、死ネタ】
日時: 2021/08/02 23:16
名前: nini (ID: lyYROhnH)

初めまして!niniと申します!
今回初投稿です。誤字・脱字などあるかもしれませんが、温かい目で見ていただければと思います。(・v・¥)

今回は、微グロ、死ネタ要素含むので、苦手な方はブラウザバックお願いします。
バットエンドです。
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その夜は、空がとってもきれいだった。
もう22時もすぎてしまっただろうか。と、塾からの帰り道をゆっくりと歩いていた。
宿題を忘れてしまったがために、イノコリになってしまったのだ。
こんな僕を塾に行かせてくれる親には感謝しかない。
一人でむなしく空を見上げて、

星がうらやましい

と思った。
きれいすぎたから。
違う色があっても。
違う光り方をしていても。
今はもういないかもしれないことも含めて、すべて。
そのきれいさを嫌う人はとても少ないのだろう。

僕には友達がいない。

正確には、作れない、のだ。
僕はいつもいろんな意味で目立ってしまう。
僕は、馬鹿で、みんながわかって当然の問題も解けなくて、
運動音痴で、走るのも遅ければ、すぐ転ぶ。
何をするにも平凡以下の才能しかない
おまけに、やることも遅い。
そんな救いようのないクズだった。
当然、周りに嫌われるし、いじめられる。
親にも嫌われて、この15年間で、もらったものは冷たい視線しか無かった。

だから、今更気にすることもない。
そんなことを珍しく考えて、消えたくなった。
5月にしては、涼しい風が、ひゅうッと前を通り過ぎる。

何で生きてんだろ。

それしか浮かばなかった。
今日は嫌なことしかなかった。
クラスメートに嫌がらせされるのは毎日のことだし、
無視されるのも、気にしてなかった。
ただ、いじめっ子らに、
「お前、何で生きてんの?www
 お前のせいで俺らチョーだるいお前をいじめるってことしなきゃいけねーんだよ
 さっさと死ねよ、くずがw」
何てことを言われ、見えないところをなぐられ、蹴られた。
だれも、僕に興味なんてないから、どれだけ傷をつけられようが構わなかった。

別に生きたくて生きてない。

僕が生きるくらいならば、生きたい人が生きて、僕は死ねるなら幸せだった。
現実はうまくいかない。死ぬにしても死ぬ方法がないのだ。
俗に言う、自殺。あれは、死んだ後に金がかかる。
飛び降り。踏切も。首吊りも。
さすがに、いくら嫌われてるからって最期まで親に迷惑をかけたくない。
だから、こうしてのうのうと生きてるわけだ。
もう何回も、「死ね」と言われてきた。
そのたびに、じゃあ殺してくれよ、
って思ってきた。
いっそのこと存在、記憶その他もふくめ、消えられたらいいのに。

なんて考えてたら、前からすごい勢いで、歩道にトラックが突っ込んできた。
グシャっという音と共に僕は気を失った。

気づいたら、死んでた。
あの後周りにいた人たちが通報し、すぐに警察や救急者がきた。
けど、もう僕はその時形が人じゃなかった。
ぶつかったのが、かなりの大型だったので、ぼくは即死だった。

肩から下げていたカバンだけは無事で、すぐに親に連絡がいったようだった。
親は、僕が運ばれた病院にすぐに来た。
意外にも親は泣いていた。
なんで。
そうおもった。
母さんはずっと僕の名前と起きて!しか言わないし、
父さんはこどもかってぐらいに声を上げてないていた。
僕なんかがいなくても、頭のいい兄ちゃんや、歌がうまい妹だっているのに。
どうして。どうして泣いちゃうんだよ。
僕のこと嫌いじゃなかったのかよ!!

あの時、死にたいなんて思っていなければ。
生きてられたのかもしれない。

15年間生きてきた中で、初めて

『生きたい』

と願ってしまった。

END


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