ダーク・ファンタジー小説

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親不孝な私
日時: 2021/08/06 19:47
名前: トンビ (ID: 7H/tVqhn)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13100

   親不孝な私

 私は中学三年生の冬服になった時ぐらいから親と仲が悪くなった。とくにの母親だ。些細なことがきっかけで喧嘩した。いつも喧嘩はするけどこの喧嘩は長引かせすぎた。元に戻り方がわからなくなったんだ。普段学校へ行くと仲良い友達がいて、親しみやすい先生がいた。それも、母親との喧嘩を引きずって学校でも態度で出してしまった。先生を無視したり校則違反したり、それも元に戻ることが出来なくなってしまった。ある全校集会で1人だけ髪の毛をおろして、前髪で顔を隠して下向いている生徒がいた。私だ。私はバスケ部に所属していた。その顧問がやって来た。とても怖い先生で男みたいな女なオトコ。その先生が隣に来て言った。「前向けこら」いつもの私だったら謝って前を向くだろう。もう自分で戻ることが出来なくなった私は下向いたままだった。足で地面をドンとして帰って行った。周りからの目線がやばかった。髪の毛で見えてないはずなのにすごく見られてるのはわかった。私は臆病だ。何も出来ない。何もしない。ただ後悔するだけ。
 家では自分の部屋にひきこもった。外からドアを開けられないようにした。家は壊れていった。自分のせいで。母親は悲しんだ泣いていた。それを知って泣く私。戻り方が分からない。置き手紙のようなノートにたくさんの文字が書かれていた母親からの文章だ。もう見たくもなくて覚えていないけど。それを見た私は嫌になる。こんなことさせていることに。
 たぶん私の家の母親は普通の家より優しい母親だ。私がものを欲しい時LINEをする。しかもただ欲しいものの写真を送るだけ。なんて最低だろう。分かってた。そして返事が返ってくる。「分かりました。」敬語。すぐ買ってくる。それにもムカつく。なぜ否定しないなぜ高いと言わない。私の家は貧乏だ。それなのに、そうなんだ。分かってるんだ自分が悪いことくらい。でもどうしようもないんだ自分だけでは。どうすればいいのか分からない。自分が嫌いだ。
 そして、中学三年ってこともあり受験シーズンだ。私は受験校を決めていなかった。私には姉がいる。姉が通っていた高校の制服が可愛くて、そこに入りたいと思った。冬になっても上手く学校で元に戻すことが出来なくてずっと逃げたいたある日の夜、電話がかかってきた。「親と学校へ来てください。」耳にイヤフォンをはめながら車に乗って向かった。着いた。学年主任のババァと担任の女。「このままではどこの高校も行けない、むずかしい。」その言葉を聞いてムカついた。その部屋から出ていった。でも私は学力は悪かったけど、怖い顧問のいる場所で生活してきたからマナーや気づかいとかトイレ掃除とかちゃんとしてきた真面目な生徒だった。だから推薦はもらえた。それがどんなに自分の中の奇跡だろうか。だけどその時はそんなこととは知らず出て行った。そしたら鬼の顧問が顔を出した。「どこ行くんや。」怖すぎて走って逃げた車の方へ。空いてなかった。焦った。走った。追いつかれた。速すぎだ。男みたいな女なオトコだ。なぜ逃げたんだろう。前の私だったら絶対しないのに、私は変に気が強いんだ変にプライドが高いんだ。反抗した。そしたら次々に先生が来るそれはもう逃げたくてたまらない。学年主任のババァが来た時暴言を吐きまくった。ストレスだったのか、すごく罵倒した。顧問には怖すぎて反抗などはしたこと無かった。ここに来て初めて睨んで腕を引っ掻いた。本当に情けない。
 高校に上がると中学の感じで初めの方は休みがちだった。そのおかげで欠席日数がギリギリだ。高校生に入ると三者懇談があるらしい。まだ、母親と仲が悪いんだ。もう無理だ、もう、話し方が分からない、口開けると喧嘩する、あの人は独り言をよく喋る、いつもドア越しに話しかけてくる、それが惨めでそして、それがムカつく。居たくないんだもう、ここから出して欲しい。関係が悪くなってからあの人はよる二一時からリビングをあけて下の階の自分の部屋に行く。テレビも買ったそうだ。自分のせいだ。こんな事にならなければお金もないのにテレビを買うことにならないのだ。そして二一時から空くリビングで私はテレビを見たり、毎日ラップに包まれたご飯を食べる、でも残す。会話は一切しない一方的にLINEだ、文字も打たない。既読もあまりつけない。もう、ただのガキなんだ。戻れないんだ。戻りたいのかも分からないんだ。この関係を続けていくと友達にも伝わる。
 高校で親友ができた。仲が悪いってことだけを簡単にそう打ち明けた。お前が悪いってれ言われた。当たり前だ。自分でもそう思う。その親友はとても家族と仲がいい。羨ましいと思う。
 それから私はその悪魔のような三者懇談には一年生のときは初めの二回くらいだけやってもう二年生では三者懇談は行かなくなった。母親だけ行っていた。初めの頃行っても、私はそっぽ向いて中学同様前髪下ろして下向いてる何も返事はしないんだ。先生は驚く。高校ではどの先生にも親しくさせてもらった。だからこそ驚かれる。引かれる。分かってる。
 どこかで親不孝という言葉を聞いた事があり、私は馬鹿だから意味がわからなかった。調べるとまんま自分の事だった。もうワガママで、自己中なこの自分をもう投げ捨てたい。空っぽでなにもない最低な後悔だらけ汚いの私を。
 私は高校三年生だ。あの頃からもう三年ほどたった。もう嫌なんだ疲れるんだ。考えただけで毎日泣いてしまうんだ。辛くてもう戻れなくなっている事にも。自分が嫌いすぎなことにも。全てが後悔なんだ。今までやってきたことにも。全部ぜんぶ。死んでしまいたいと思ったことがある。でも私は臆病で嫌いとか言いつつ、たぶん自分が好きなんだろう、だから殺すことも出来ない。でもそれが嫌いなんだ。もうやめたいんだ。分からないんだ大きいんだ色んなものが。
 高校三年生は進路を決める時だ。今みんなは自分の道を創ってる。もう開いて行っている。私は何もないから、みんなが羨ましいんだ。やりたいことも思いつかない。興味があったとしても、無理だと思ってしまう。生意気で弱い自己中なんだ。何も出来ないんだ。進路が見つからないんだ。もうここから抜け出したくてYouTubeみる、マンガを読む、でも、考えるんだ。そして泣くんだ。こんな毎日をもうやめたい。これを書いている今も母親ひとりきりリビングで夜ご飯を食べている。あの日あの時まで家族四人で楽しかった。別に親が別れたわけではない、姉が縁を切ったわけでもない。でもひとりで食べているんだ。それて独り言は言うし、でも今日は言わない。たぶん私がLINEでまた酷いことを投げかけたからだろう。私はどうすればいいんだ。もう無理なんだ辛いんだ悲しいんだ空っぽなんだ。私はだれだ。


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