ダーク・ファンタジー小説
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- 堕天使
- 日時: 2021/10/19 08:34
- 名前: 音音 (ID: OZDnPV/M)
※天使病です。完全オリジナル。多分続く。
カチッ… カチッ… ピピピピ―――
「うっさ…、」
ガチャッッ
嗚呼… また日が昇って、時間が進んでしまった。
ちらりと左側に目をやると、そこにはには『天使』がいた。
やっぱり 本当に心から願ったことほど叶わないな。
――『堕天使』――
「んぅ…、」
寒い。そう思い目を開けると頭まですっぽりと被っていたはずの毛布はベッドから蹴り落されていた。
時計を見れば朝九時。日は登っているがもう12月だ。普通に寒い。凍死する。
「てかそんな寝相悪かった覚えないんだけど…?」
何か夢でも見たのかと首をひねっているとリビングから甘い香りがしてきた。
今日の料理当番は一番上の姉『三羽 雅鈴』であるが…。
「ううぉあっ、エッ、あだッ!?」
「噓だろ、怖…」
そう 雅鈴は不器用すぎる故にダークマター量産型女子なのである。
初めは自分たちがやるからといって任せていなかったのだが「妹たちにばっかり頼れないし、頑張るから!」と善意100%で言われしまったので日曜日だけという縛りでつい任せてしまった。不甲斐ない…。
ちなみに真ん中の姉の『三羽 雛向』は今日は服を買いに行くと言っていたが、もういったの?早くない?まぁお姉ちゃんらしいか…。
あれこれ考えながらリビングにむかう。
「お姉ちゃんだいじょぶ~?」
「志鶴~見てぇ~!」
「どうし…え、」
ニッコニコの姉が見せてきたのはハニートーストだった。
そう、ハニートーストだった。
え?ダークマターどこいっちゃったの???
「え、ホントにどうしたの…?」
「えへへぇ~頑張った~」
お姉ちゃんニッコニコ。一応自分が妹である。あ、『三羽 志鶴』ね。
「んじゃ食べよっか‼」
そう言いテーブルに向かい歩き出したニッコニコ天使スマイルの姉の背には……
「は、翼……??」
姉は天使になっていた。
次回!考えてねぇ!作者死す!デュエルスタンバイ!