ダーク・ファンタジー小説
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- ココロ
- 日時: 2022/01/09 06:42
- 名前: 那由汰 (ID: uPup.zWa)
ー僕には何か欠けているような気がするー
いつからそう思うようになったのか。たしか、誰かに指摘されたんだっけ。まぁ、自分で気づくはずもないし。自分は普通に生きているつもりだった。だけど、その普通は違うらしい。それを最初に指摘してきた人が思い出せない、どうしても。まぁ、その思い出せない人をAさんとすると。そのAさんに言われたんだ。これだけははっきり思い出せる。"君には人間において最も大切な物が欠落している"と。これは結構ショックだった。これまで僕はそれなりに満たされた生活をしてきたからね。だから、何が欠落しているのか、とても気になった。Aさんに聞いてみた。すると、"そんなこともわからないのか。それは、心だよ。お前には心がない。まるで人形のようだな。"と言われた。
そんなことは無いと思いつつ考えてみた。そして、ふと思ったことがある。
ーあぁ、僕って感情に任せて泣いたことないー
勿論、僕は産声はあげた。何か痛いことがあったら泣く。そんな体に直接影響が出るようなことには泣いた。だけど、感情では泣いたことがない...
これは興味深い。完全に見落としていた。ありがとう、Aさんよ。なので、感情に任せて泣くことができるように実験をしてみようと思う。
- Re: ココロ ( No.1 )
- 日時: 2022/01/09 06:51
- 名前: 那由汰 (ID: uPup.zWa)
泣いたことが無い(悲しみが無い)と言ったけど、何かを全力で楽しむということもできないんだよね、僕は。いつも何か満たされない。だけど、見かけは楽しそうだよ。そう取り繕って生きてきたから。だから、友達は多いよ。多分、困っていたら助けてくれると思う。助けてくれないにしても心配ぐらいはしてくれると思う。そういう点では僕は満たされた生活をしていた。
話を戻して、泣くことなんだけど。人間は身体的に苦痛があった時・何か悲しいことがあった時に泣くんだって。身体的には僕はもうクリアだね。じゃあ、心だ。さて、どうやって心から泣こうか。
- Re: ココロ ( No.2 )
- 日時: 2022/01/11 13:39
- 名前: 那由汰 (ID: Xhss9HRk)
そういえばね、最近非常に興味深いことがあったんだ。僕のクラスの女生徒が泣いていたんだ。僕にとっては、タイムリーな出来事で非常に気になった。悪いとは思うけど、友達同士の会話を盗み聞きさせてもらった。要は、彼女のお祖父さんが亡くなってしまったそう。彼女はとてもおじいさんっ子だったらしく、寝耳に水な出来事なんだと。確かに、自分にとって大切な人がいなくなってしまうのは悲しいのかもしれない。特に身内。そこで僕は考えてみたんだ。身内にそのような人はいないかと。僕には母方・父方の祖父母がいるのだけど、どちらとも元気だ。つい最近届いた年賀状にはどちらの夫婦も楽しそうな笑顔をうかべていた。つまり、祖父母は除外。他に親戚で知ってる人はいないし、身内で探すのは難しそうだ。
僕には弟が一人いるのだけど、その弟もとても元気だ。家に帰ってきたら、速攻サッカーボールを持って近所の公園へ遊びに出かける。まさに健康少年のようだなと僕は思っている。父も母も風邪をひいてるところなんて、そうそう見ない。あぁ、何で僕の周りにはこうも健康的な人が多いのか...まぁ、僕もあまり風邪なんかひかない健康少年なのだけれど。
- Re: ココロ ( No.3 )
- 日時: 2022/01/12 16:37
- 名前: 那由汰 (ID: EjFgzOZO)
動物愛護法って知ってるかい?動物を守るための法律...ということしか僕は知らないんだ。興味無いからね。江戸時代にも生類憐みの令なんてものがあったらしい。どの時代の人も動物を大切にしていたんだね。まぁ、これも興味無いけど。そもそも自分は動物とふれあったことが無いからね。マンション住みだし、世話が面倒だし。せいぜい、夏の蚊と僕の血をめぐって戦ったぐらいかなぁ。あれは本当に困るね。これだから夏は好きになれない。皆、蚊などの虫類は平気で殺せるのに、犬・猫が殺せないのは何故?どちらも同じじゃないか。生命が宿っているのだし。それをいうならば、人間もだけれど。でも、きっとこれを動物好きに言ったら僕は軽蔑されてしまうのだろうね。"あんたって本当に薄情ね!"って言われるのは目に見えているからね、言わないよ。薄情だの、なんだの言われるのは慣れてしまったから言って困ることはないけれど。
- Re: ココロ ( No.4 )
- 日時: 2022/01/15 05:46
- 名前: 那由汰 (ID: uPup.zWa)
不思議の国のアリスって知っているかい?ルイス・キャロル作で、アリスという少女が不思議の国も冒険する話だ。僕も行ってみたいな~なんて。誰もが憧れるんじゃないかな?一度は。不思議な体験をしてみたいっていうのもあるけど、やっぱりいつもと違う自分をみたいから僕は行きたい。だって不思議の国の住人は自分のことを知らないわけでしょう?ならば、いつもと違う自分になれる。いつもと真逆の発言をしても奇想天外な行動をしても"自分らしさ"を押し付けられることはない。それに不思議の国で新しい自分...つまり現実の自分ではない自分を構築したい。どうだい?これを聞いたら貴方も行きたくなってきたでしょう?でもね、現実は厳しいね。自分を連れ出してくれる白兎もいない、不思議の国に繋がる穴もない。不思議の国への道は遮断されている。いつか誰かが自分の道は自分で切り開くなんて言っていたけど、できるわけがない。切り開くことができるなんて、ある程度の材料が揃っていたらだ。なのに自分には不思議の国への道は何にもない。存在するのかもわからない。そんなんじゃ、無理でしょう?世の中根性論ではできないことで溢れているんだ...なんて、今日はおふざけがすぎたね。なんだか、最近良い案が思いつかなくてね。まぁ、ゆっくり案をねるとするよ。
- Re: ココロ ( No.5 )
- 日時: 2022/03/24 12:06
- 名前: 那由汰 (ID: wSTnsyhj)
夜はいいね。静かで人の気配がまるでしない。只今の時刻は午前二時。うん、いい具合に真夜中だね。僕の家では皆早寝早起きを徹底しているからね、今この時間に起きているのは僕ぐらいだろう。ふふ、何かが起きそうだね。大きな満月が僕を照らしている。灯りも何も付けていない部屋での唯一の光。普段ならこの些細な光でも少し不愉快になってしまうけど、何だか今日は気分が良いからね、許してあげよう。
さて、寝静まった我が家で何をするか…お分かりかい?まぁ、何もしないよ。特に決めてすらいないね。だいたい、窓の外を眺めているだけだね。え…それだけ?ふふ、そうだよ。それだけだよ。それだでも十分心は休まるよ。まぁ完全にとはいかないけどね。でもこうして外を見ていると自分について見直すことができるからね。皆やってみるといいよ。
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