ダーク・ファンタジー小説
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- 最強騎士は転生して無敵少女になる 番外編集?
- 日時: 2022/03/05 14:49
- 名前: カジノゆ (ID: fzc9VSBf)
プロローグかもしんないし、エピローグかもしれない。とにかく自分もよくわからん本編にあんま関係ないけど関係ある話。下手なのは許して。本編まだ投稿してないけどね☆
僕は水の妖精になってから随分経つ。おそらく、すべての妖精の中でも最年長クラスではないだろうか。妖精王からもそろそろ引退したらどうかと手紙がいくつも来ている。しかし、妖精の力を未だ次の妖精に引き継いでいないのにはわけがある。
(面白い人間に会いたい)
今まで出会った人間は誰も彼もつまらないやつばかりだった。私利私欲のために妖精の力を使い、口では誰かを助けるためだと言いながら結局自分を守るために使っている。それが人間だと言ってしまえばそれまでなのだが。だから未だに僕は人間に祝福を贈れていない。人間に祝福を贈るまではまだ妖精でいたいのだ。それに最近は地上がなんだか騒がしい。魔物が異常発生したり、地震が多かったりと異変続きなのだ。妖精には人間を守る役割がある。本当は天使がやっていたことだが最近天使は忙しすぎると言って妖精にまわってきた。こっちだって忙しいってのに。まあそんなこんなで、ちょっとやばそうなときに新人の妖精ちゃんに任せるわけにはいかないのだ。
(、、、、、、なんか目覚めっちゃったかな)
突然大きな魔力の気配を感じた。この方角はあのドラゴンが封印されていた場所だろうか。封印が破られたのかもしれない。
「あの封印、2000年は持つんじゃなかったの。妖精王様?」
まだ300年ぐらいしかたってねーすけど。、、、、、、しょうがない。行くか。封印の場所は僕の管轄ではないが、確かあそこの担当はまだ妖精になりたてのやつだった気がする。そんなやつにあいつの相手ができるとは到底思えない。管轄地を離れるのはご法度だが、まあ、許してくれるっしょ。僕は最近使ってなかった羽を広げた。ほのかに水色に輝く羽は、我ながらきれいだと思っている。
(あんま使いたくないんだけど、魔術よりも速く移動できるからな〜)
本当に久しぶりなので2、3度羽をその場でばたばたさせ、一気に力をためて封印の場所に向かった。
「先輩!?」
封印の場所に行くと案の定、新人はどうしていいかわからず封印の前でオロオロしていた。
「ん〜なんで封印が破れたかわかる?」
「え、あ、ハイ。わかりますけど、、、、、、先輩、ここに来てもいいんですか?」
明らかに動揺した声で新人は訪ねた。
「ま、だめだけど大丈夫。で。なんで破れたの?」
本当に?という目で見てきたが気づかないふりをした。
「、、、、、、どうやら最近の地震の影響で魔法陣が少し壊れてたみたいです。そのすきを突いて、、、、、、」
「ドラゴンが封印を破った、と。」
「はい。」
封印に穴ができた時点で気づいて修復してほしいところだけど、なんせ経験が浅いからな〜。しょうがない、か。
「じゃ〜僕がドラゴンの相手をするから、封印、かけ直してくれる?できるでしょ?」
「はい!できますけど、、、、、、先輩だけで大丈夫ですか?誰か応援を」
「僕のこと、なめてる?」
ちょっといじめてやろ。わざと鋭い視線を送ってみる。すると真っ青になって謝りはじめた。
「そ、そんな事ありません。申し訳ありませんでした。ど、どうかお許しをっ」
「あはは!冗談だよ。君の言うことはもっともだって。確かにあいつの相手は一人じゃきつい。でも、妖精だって忙しいんだ。呼んだってすぐには来れない。そうすると人間に被害が及ぶのは確実だ。だから、ここで二人で抑える。わかった?」
新人は下げていた頭を恐る恐る上げた。僕が怒っていないことがわかると姿勢を直し、真剣な顔つきになった。
「わかりました」
「よし、じゃ〜やりますか」
破られた封印の奥にいるドラゴンに目を向け、戦闘体制に入ったときだ。
「ここですよ。大きな魔力の気配がある場所」
下で若い青年の声がした。声からして16歳ぐらい。全身を鎧で覆っており、腰には剣を携えている。鎧に彫られた模様を見る限り、
(教会の騎士団か)
なんの教会だかは忘れたが確か妖精の存在を否定している感じのだった気がする。そしてその後ろにもう2人。
「ここは、、、、、、封印の洞窟じゃん!げーやばいやつなんじゃね?これ団長人選ミスだろ。ぜってー俺じゃなくてノアのほうが良かったって。」
「団長が選んだんだ。お前で大丈夫ってことだよ。」
1人は青年と同じ鎧をまとい、腰には両手剣を携えている。歳は青年よりも少し上。20ぐらいだろうか。そしてもう1人は随分と軽装。いかにも動きやすさ重視、といった格好でその上に青年と同じ模様が刺繍された短い袖付きマントを着ているのみだ。剣などの武器を持っているようには見えない。歳はやはり20ぐらいか。
「そうですよ、ザックさん!こっちには騎士団、いや人類最強のルイさんが付いてるんすから!」
青年は軽装の男を指さして言った。
「そ~だけどさー。やっぱ不安。助けてルイ様〜」
「キモイ。近寄んな。お前一応隊長だろ?自分の身は自分で守れよ」
「いやあああああん」
「黙れ」
後ろ2人が言い合いを始め、先を歩いていた青年が慌てて止めに入っている。どうやらドラゴンの討伐にやってきたみたいだ。
「せ、先輩!どうしますか?止めないと、洞窟に入っちゃいます」
新人が心配そうに訪ねてくる。確かに止めないと、人間にあのドラゴンと戦えるはずがない。だけど、、、、、、
「ん〜ちょっとだけ見てよう。危なくなったら助ける。」
「え!?そ、それでいいんですか」
「いいから」
彼らはその後洞窟に入り、案の定相手になんてならなかった。1人を除いて。その男は2人を逃し自分が足止めをしようとしている。
(面白い、、、、、、!)
こんな人間にあったのはじめてだ。僕は彼に祝福を送った。そしてそれが、世界を救うことになるという大きなことに繋がるなんて知らずに、、、、、、
End?