ダーク・ファンタジー小説

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魔王は人間が好きになったので魔王を倒す
日時: 2022/07/24 23:18
名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13266

出来れれば毎日投稿したいと思っています。完結させます。(鉄の意志)
と言っていましたが、毎週木曜日投稿にします。
他の方の完成度を見て、このままではいけないなと思いまして身勝手ながら毎週投稿にさせていただきます。完結はさせます。
転生系なのに無双感が少ないです。(6話の現在までは)
性転換などが含まれます。
なるべく作者の性欲を抑えて書いているので、耐性ない方でも見れるはず...です。
本当に無理という方はすぐに他の小説を見にいって下さい。

祝100閲覧 (約80回は自分)悲しいな

祝200閲覧  本当に嬉しいです!

祝250閲覧  五十回ごとに喜びます。

祝300閲覧  壱話を移動させたい(嘆き)

目次
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>>9




壱話 転生魔王は女になる(ってなんだよ)

「どうやらここまでらしい。」こんなことを口にしたのは何年ぶりだろうか。「...ッ、こんな最後になるのなら、あのときに終わらせておけばよかったのだ。」”元”魔王は独り言をつぶやき眠るのだった。

2週間前
ある日人間を虐殺することが大好きだった魔王は勇者と剣を交えていた。しかし魔王は勇者と戦い...そして敗れた。そんな彼は何故か女神から転生させられそうになっている。

「どーもっ、女神でーす。」

甲高い能天気な声が耳元で叫んでいた。慌てて目を開ける。

「眩しい...」

初めは目がなれなくて見えなかったがそこには直方体の柱以外なにもない空間が広がっていた。それと女神と名乗る女だ。どっかで見たことがある気がするのだが...ッ 頭が痛い。
そんな事よりここは何処だ。それより勇者に首を取られた気がするが...まさか夢だったのか?
そんな事を考えていると自称女神が口をついて出たように言う。

「やっと起きた。死んでるかと思ったよ。」

”死んでいるかと思った”。
それじゃーさっきのは夢か。じゃあここはどこなんだ?でもよかった生きてる。それだけで最高な気分だった。

「まっ、死んでるんだけどね〜。」

さっきまでの安心感が音を立てて崩れていく。クソが、馬鹿にしやがって小娘風情が!簡単に信じた自分も阿呆なのだが。いつまでも脳天気な女に腹を立てながらも、すぐさま巨体を起こし質問をする。

「さっきから、なんだお前は俺を舐めているのか。」
「舐めてない〜♪、舐めてない〜♪。それに私がこんな汚い体舐めるわけないでしょ。(笑)」

いきなりの挑発か...こいつ誰に向かって口を聞いているのかわかっているのか?

「貴様、我が誰かと知っての振る舞いか?」
「当たり前じゃん。臭くて汚いMonstarkingでしょ。今は」
「決めたぞ、◯す。」

『今は』という短い単語を言い終わる前に女神(?)の目の前に飛び、そして顔を蹴り抜いた...そのつもりだった。だがその足は虚空を貫いた。

「転生させてあげちゃう」

ピカッ
耳元で聞こえた声に自分の体が反応したように光り輝き、みるみる世界が大きくなっていく...いや、’’私’’が小さくなっていた。

「おっオイ、私の体に何をしたのだ。言わぬなら処刑する...ぞ?」

? 
可愛らしい甲高い声がその”大きな”直方体以外何もない空間に響いた。

「あら、可愛くなったじゃない。その体なら舐めてもいいわよ。」
「何を言っとるんじゃお主、私の体はどうなっているんじゃ。」

さっきとは打って変わって丁寧な口調で喋りかけてくる。女神は仕方ないわね、と言うと下から巨大な鏡を出現させた。何も意味の無いように見えたその鏡には私の答えの全てが映っていた。
そこに映っていたのは力強くも知的に見えるイケメン(自称)ではなかった。

「なんじゃこれーー!!!」

その空間には発狂にちかしい少女のの声が響き渡っていた。
そこには私が着ているはずの服を足元に落としている人間の美しい少女がいた。
髪の毛は光を全て反射しそうなほどキレイで美しく、顔は知的に見え何より可愛い。
そんな美しい容姿とは裏腹に身の丈は小さく、そして胸も小さい。
初めて人間を好きになれるかもしれないと思った。一目惚れだ。こんな事を言うのも何だが前から人間のことが好きだった...いや無理があるか。
そんなことより問題なのは、この美しい少女が自分であることだった。

Re: 転生魔王は善行を積む 6 ( No.5 )
日時: 2022/03/22 02:54
名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

陸話 転生魔王と聞く『エレナの過去話』(ってなにやら不吉な予感)

「俺の名前はマオ。」
『マオ』とはジャミルが考えてくれた名前だ。




*******




ジャミルが天国に逝く少し前

涙を拭って彼女は言った。
「転生後の名前はどうしよっか............魔王の時の名前って何だったの?」
「長いからやめといた方が良いのだ。」
ちなみに魔王の時の名はモーデン・ア・クライシス・カフェミ・デ・マッセ・カセネ・ダ・アサリスである。
「それじゃー『マオ』なんてどうかな?」
何故その名前になったのかと聞くと
「魔王→まおう→マオウ→”マオ”ウ→マオ」
「て、天才か!!!」
そういうことでと彼女は話を切り上げて魔王の時の話を聞いてきた。
そしてなんでもない楽しい 会話(人を虐殺する話)をした後、彼女は天国に逝ってしまうのだが。
「まー頑張って来てくれ、 天国(私の所に)に。
「わかったのだ。」
そして最後に真面目な顔をしてこんなことを言ってきた。
「自分を取り戻してね。それじゃ!」
そんな事を言って、逝ってしまった彼女を見て、彼女は笑ったのである。




*******




すっかり話していたら森の中にいた。街に連れて行ってくれるらしい。
「それじゃー私の話から」
相変わらず僕の背中に乗ったまま、ゴホンとわざとらしく喉をならし喋り始めた。(さっき倒れたのを含めてのこの行動ではあるのだが...)
「私、実は勇者なの!!!」
「えええええええええええええええええ」
あまりの驚きに少しわざとらしくなってしまう。これが逆張り!?(違います)
森の中だから静かにして、というと話を続けた。
「まー正確にいうと”元”だけどね。」
いつも通りニコニコしながら、彼女は口を開いた。
「勇者パーティーに使い捨てられたの。」
だからか、魂の色はきれいなのに、揺らぎが多かったのは捨てられたのが原因なのかと思い、マオは納得した。
そして1週間前のことから話し始めた




*******




4人一組のパーティーで私達は仲がとてもよかった。一人目は騎士の勇者フラル・リーズムというこのパーティーのリーダーを務めている好青年だった。小柄な見た目に反比例してるが如く力が強く、フルリの愛称で親しまれていた。二人目は魔法術師の勇者ガラルド・アムルというメガネをつけている優秀な魔法使いだった。三人目は武道家の勇者グラル・カラスレという大男だった。大きな体に反比例するが如く力が弱かった。だが彼の≪筋肉強化Ⅴ≫はかなりのもので、フルリ相手でも軽く押すだけで吹っ飛んでしまう恐ろしいものだった。この中から後に3人死んでしまうのだが、一人が嬉しいときは皆で笑い、悲しいときには皆で泣くことができるパーティー...............
こんな良いパーティーだったと思っていたからこそ、こんなことになったのかもしれない。


「フルリ、グラル、エレナ、準備出来たぞ。」
そう言って皆を起こしてくれたのは、ガラルドだった。
「オイお前徹夜で準備してたのか。悪いな。」
「悪いな!ガラルド、今回は俺が準備するはずだったのに。また寄ってくる女の相手をしてやらなくちゃいけなくなってな。」
「グラルったら何にもしないんだから!」
許してやれよ、モテ男は忙しいんだから。とガラルドが言うのに続けてフルリは言った。
「今回俺らが向かうのは東にある。巨大洞窟での薬草採取だ。」
巨大洞窟とは魔草という回復薬の原料になる草が沢山生えていて、スライムとゴブリンしかいないという 私達(勇者達)には簡単すぎるクエストだったが、初心を思い出そうというフルリの提案に皆は納得していた。


「よし、魔草は指定された量の2倍も取っちゃったぜ」
グラルはそういうとウインクをした。
「まー私は2,5倍ですけどね」
そう言ってグラルとガラルドは睨みあっていた。
「そろそろ帰ろー。」
私がそう言いかけると、フルリにちょっと来てくれと洞窟の崖付近まで連れて来られた。



あとがき
名前:フラル・リーズム
身長:168cm
体重:58kg
職業:騎士

【称号】:勇者
【総合】:D

Lv19
【ステータス】
攻撃力:1300
防御力:1200
俊敏性:1150
【スキル】
剣技Ⅱ 武術Ⅱ 筋肉強化Ⅱ 身体能力向上Ⅲ

【魔法】
フレイム ウォーターボール 





名前:グラル・カラスレ
身長:185cm
体重:79kg
職業:補助師

【称号】:勇者
【総合】:F

Lv21
【ステータス】
攻撃力:200
防御力:350
俊敏性:980
【スキル】
武術Ⅳ 筋肉強化Ⅴ 身体能力向上Ⅴ 盲目Ⅱ 混乱Ⅲ 話し上手Ⅵ 能力付与

【魔法】
なし



今回のあとがきに書いてある情報に間違いはありません。
最後に私は小説を書き始めたのが最近なので分かりづらいことがあったら、私のプロフィールから感想や誤字脱字を受け付けているところに行けるのでそこに書いて下さい。
もちろん感想や誤字脱字の報告もそこに書いて下さい。

Re: 転生魔王は善行を積む 1 ( No.6 )
日時: 2022/03/22 15:57
名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

漆話 転生魔王と聞く『エレナの過去話』(って題名が前と一緒!!)

ドンッ
フルリの壁ドンの音は洞窟内全体を支配する勢いがあった。
「俺、気づいたんだ自分の気持ちに。」
見つめ合って、そして目をそらしゴメンと伝えた。
「なぜだ?」
「私、フルリとはそういう関係になりたくない。フルリはいい人だと思う。だからこそ私じゃ釣り合わないと思うの」
どうしてとポツリ、まだ納得がいかないようだった。
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
正直怖かった。どうしてと繰り返し迫ってくる。
だが、その後二人が駆けつけて来てくれて、カラスレさんが助けてくれた。
らしい。




*******




その後ヤリ捨てられてしまいましたが...と言い、彼女はにやけて見せた。

”らしい”ってどういうことだ?疑問が多すぎてわからない。
「カラスレって奴はどうやってお前を助けたんだ?そして何故お前をXXしたのか?そして後の二人はどうなったんだよ。だってさっきいたところが大洞窟だろ。」
もうすっかり暗くなった森の中で焚き火を囲みながら質問をする。
「なぜか思い出せないんです。記憶にモヤがかかっているみたいな感じで、...ッ」
「オイ、大丈夫か。」
「大丈夫だよ。少し頭痛がしただけだか ...ッ」
そうだよな、ヤリ捨てられたこと思い出したくないよな。あまり嫌な事を無理やり思い出させるほど俺は馬鹿じゃないからな。無理やり自分を納得させてる気がするが...
でも俺も今は女だ。気をつけないとだめそうだからな。その気持ちはXXされればわかるだろうか。
だからといって取り返しのつかない事になってからでは遅い。
やっぱり下着とかつけた方が良いのかな?


「そうだ!!飯を食おうぜ。」
そう言ってニコニコ笑う彼女。正直言って可愛すぎる(笑顔が眩しすぎて直視できない)
それと同時に私は気を使わせてしまい、話をそらすみたいな事をさせて悪いと思った。
しかしだ。
「そう言っても食材が...」
周りにはセウイ草と木しか生えていない。そうは言ってもここは魔物がうろつく森だ。少し歩けば食べられる魔物に会えるほど魔物がいるはずだ。(何故かさっきから魔物を見てないけど...)だが食べられそうな魔物なんてどこにも見当たらない。
「食材なら洞窟で手に入れたぞ。よっこいしょ。」
そう言って彼女は何もないはずの所から巨大な何かを取り出した。
「嘘でしょ。」
取り出したのは上位獣のグレートベアだった。
グレートベアとは4足歩行の熊で、討伐難易度C+の魔物である。
C+とはCランクパーティーが束になってかかりやっと倒せるほどの化け物だ。
正直いえばB-と言っても過言ではない魔物だ。
「すごいよ!!グレートベアを一人で倒すなんて。」
「一発だったんだけど、こいつそんなに強いのか?」
「・・・」
あまりの訳のわからなさに言葉を失う。
「そ、そんなことより食おうぜ。」
確かグレートベアは美味しいと聞いたことがある。
皮は討伐の証、兼素材になるから残しといて。
焚き火じゃ火が通らなかったので≪ファイア≫を使う。
「美味い!!」
「本当に美味いな。」
いつの間にか肉がなくなっていた。
ヤバい、美味すぎて食べていた時の記憶が曖昧だ。
焚き火を囲みながら寝転んでいるとこんなことを思った。
そういえば、なんで洞窟内にグレートベアがいたんだろう。
しかもさっきから
最近各地で起きている魔物の大移動に関係してるのだろうか。
そんな事を思いながら魔物を寄せ付けない結界を作り、眠りについた。


あとがき
皆さんお気づきかと思いますが、主人公はかなりの馬鹿です。(ついでにエレナも)
だからなんでこんな事にも気づかないんだこいつらとか言わないであげてほしい。
あとエレナの体重は記憶から消して下さい。
あと予想以上に体重が多いのは筋肉が多いからです。脂肪の重さ<筋肉の重さ

名前:エレナ・フォース
身長:170cm
体重:60kg
職業: 万能師オールマイティー

【記憶喪失】

【称号】:勇者
【総合】:D


Lv20
攻撃力:1200
防御力:1200
俊敏性:1200
【スキル】
真武術Ⅰ 筋肉強化Ⅰ 身体能力向上Ⅰ ガード底上げⅡ 自然回復Ⅱ


【魔法】
ファイヤ ウォーターボール リーフカッター つぶて ライト ダークボール 
全斬撃Ⅱ(火)(水)(木)(土)(光)(闇)


最後に私は小説を書き始めたのが最近なので分かりづらいことがあったら、私のプロフィールから感想や誤字脱字を受け付けているところに行けるのでそこに書いて下さい。
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Re: 魔王は人間が好きになったので魔王を倒す ( No.7 )
日時: 2022/03/30 00:29
名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

捌話 転生魔王の初めてのおつかい(って前編)

「見えてきたわ」
森を抜けると見晴らしのいい大きな丘に出た。そこから見える景色はマオが見てきた景色の中で一番美しかった。そこはあたり一面緑でどこまで続くかも知らない地平線が広がっていた。
「あそこが世界で二番目に安全な街、『アスタリア』よ」
どこまでも続くかのように見える草原の中には5〜6mの大きな壁に囲まれた街があった。
「あ、あそこがアステリアか。」
アステリアとは街を覆う大きな結界で守られていて魔物は近寄れないようになっている。(召喚獣やテイムして使い魔となった魔物は除く。)
街の結界は昔に女神アステリアが自分の命を捧げ結界を作ったと言われており、街の総人口の三分の二がアステリア教徒だと言われている。
人口は1.5万人、面積は桜国と同じくらいだ。    ※桜国とは東京ドーム約30個分の大きさ
「アス”タ”リアね」
そう言って俺を怒ってきた。エレナもアステリア教徒らしい。


「オイそこのお前...って万能師の勇者様じゃないか!死んだんじゃなかったのか?!」
街の門の前についたら門番のおじさんに声をかけられた。
「死んでないわよ。...って死んだ?」
おじさんが言うには、新聞が出ていて勇者パーティーのグラルだけが帰って来たらしいが...初級ダンジョンで死にかけたのだ勇者達の信頼が地に落ちたのは確実だそうだ。
「そんな事が...ってまー死にそうだったのは事実だしね。」
「・・・」
「何だよ」
「ってところで隣にいる...男の子?は誰なんだい。」
私の方を指差し訪ねてきた。何故か髪の毛を切られ(髪の毛気に入ってたのに)イエローラクーンの仮面をつけられた。  ※イエローラクーンとはこの世界でいう狐みたいな存在
...誰が貧乳だ!って別に良いもん元男だから気にしないもん。でもまー男って捉えられた方が得(?)なのかな?前世男だし女の子の振る舞いとかわからないしね。
「女の子だよこの子。まーわかるよ可愛いから、でもいくら仮面ごしに見ても可愛いからっていくらなんでも男の子ってのは...」
何いってんだこいつ。可愛い=女が定番じゃないのか。
そんな事を考えていると
「・・・まー良いとりあえずギルドに行くといい。勇者様が帰って来たんだなんか助言をしてくれるかもしれないぞ。」
話を変えてくれたし良いことも教えてくれたりおじさん優しすぎ...目が胸の方ばっかりみてくるけど。胸ばっか見てくるけど!!!
街に入るとまず目についたのは鎖に繋がれた人だった。
「オイあの人は何の罪を犯したんだ?」
「適性が補助師だったの。」
どういうことだ?確か前世でも補助師はいたがこんなにも酷い扱いではなかったはずだ。むしろ重宝されてた方だと聞く。
「補助師ってステータスの成長が遅いの、その代わりにスキルが育ちやすくはなるんだけどスキルを自分にかけることができないのと補助師の血を引いていないとならないから『自分はならない+弱い』ということで結構な差別を受けているの。」
使えない職業ほど差別されるこの世界の悪いとこだわ。と言うと俺の方を見てもう一度口を開いた。
「あなたはあの人達も救える?」
ここで悩むのは男が廃るというもの。
「もちろん、人間全員幸せにする」
大口を叩いていまった感じはするがこの心は本心だと自分は確信している。


あとがき
ラクーンってアライグマだった気がする。

差別ダメ絶対

補助師ほどではないが差別されている職業(一部)
・召喚師     自分が使役できない魔獣を呼んでしまう事があるため。
・陰陽師     扱いが難しく適性があるものでも使いこなす事が困難なため。
・魔法術師    殆どの者が低級の魔法しか使えないから(優秀な者は重宝される)

補助師よりひどい差別を受けている者(今発見されている全て)
・なし      この世界において職業適正は重要でありそれがない者は無価値(今までに世界に八人しか発見されてない)
・忌み子     8歳になると世界に呪いをかけ死亡する(8歳になる前に殺せば世界に呪いはかからない。今まで世界で四人しか発見されていない。)


最後に私は小説を書き始めたのが最近なので分かりづらいことがあったら、私のプロフィールから感想や誤字脱字を受け付けているところに行けるのでそこに書いて下さい。
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Re: 魔王は人間が好きになったので魔王を倒す ( No.8 )
日時: 2022/06/09 22:42
名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

玖話 転生魔王の初めてのおつかい(って中編)

ギルドにつくとさっきまで騒がしかった店内が静寂に包まれた。きっと俺たちが来たからだろう。
そんな中ある一人の男がこっちに近づいてくる。

「ここは敗北者の心の癒し場じゃねーぞ。勇者の称号持ちだからってイキってた雑魚風情が。」

やっぱりか。

「おい、それはないだろ。彼女たちだって頑張っていたんだ。過ちなんて誰にでもあるだろ。」

普通はこういう時無視するのが良いらしい。だがついカッとなって反論してしまう。男は私の方を向き舐めたように見下してからエミルの方を向き、また声を荒らげた。相手にされてないようだ。

「俺らが勇者に世界を救ってもらうために何円税金払ったと思ってんだ!」
「おい、いくらなんでもそれは」

そんな事をお構いなしに俺が反論しようとすると、エレナが私の言葉を遮るように答えた。

「申し訳ない。私達の力が及ばず負けてしまったことを深くお詫び申し上げます。」
「お、オイいくらなんでもこんな奴に頭を下げる必要は...」
「この国の人たちは私達を頼りにしてくれていた。生活が苦しい時は募金活動や国民の税金の少しが私達の給料になったりもした。ある人はお金を無償でくれたりもしたわ。私達は魔王を倒せる唯一の存在だったから。魔王を倒せるように全力で手助けしてくれた。もちろんこの人達も。でも負けてしまった。だから私に反論の余地はなんてないわ。」

そう言葉を告げた彼女の眼は涙でいっぱいだった。彼女の涙を見て男は席に戻っていった。

「と、とりあえず俺の冒険者登録と冒険者カードを作るんだろ。」

話を逸らすためでもあるのだが、俺の冒険者カードを発行してもらうと言うのがここにきた目的のひとつだった。ギルドとは素材の買い取り、依頼を受ける場など色々な事をしてくれる。その一つにその恩恵を受けるためには冒険者登録を行い冒険者カードを発行してもらう必要があるのだ。

「そ、そうだったね」

彼女の取り繕うように成形された笑顔は彼女の今の心を映し出していた。


あとがき

久しぶりの投稿になり申し訳ありません。最近新しく書いた小説の方に時間を割いていました。本当に申し訳ない。

そんな小説ですが読んでいただけると嬉しいです。

最後に私は小説を書き始めたのが最近なので分かりづらいことがあったら、私のプロフィールから感想や誤字脱字を受け付けているところに行けるのでそこに書いて下さい。
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Re: 魔王は人間が好きになったので魔王を倒す ( No.9 )
日時: 2022/07/22 23:43
名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

拾話 転生魔王初めてのおつかい(って後編)


「そ、それじゃ、早く登録済ませようぜ。頑張れば今日中に試験受けられるでしょ。」

冒険者、それは生と死の間を生きている。生きるも死ぬも自己責任。だが夢は大きい。一発当てれば大金持ち。まさに命を賭けたギャンブルである。

これは冒険者の共通認識である。

だがギルドからはそうでもない。冒険者が死ぬことに関しては問題はない。依頼が達成出来ない事に問題がある。

ギルドには沢山の依頼がくる。それは薬草採取から魔獣退治。さらには商人の護衛などもあり、依頼人の生命、利益、信用。失敗すればこれらが無くなるかもしれないのだ。

ギルドとしても適当な人材では困る。よって冒険者になるためには、ある程度の力を示さなければならない。

「おっと。正義のサダル・ガンマ様参上!」

そう言って長身のおっさんは俺達の前に立ちふさがった。

かなりの手練だ。Lv30ぐらいはありそうだ。

「勇者様には、失礼かもしれんが、試練させてもらうぜ。ケケッ。どう?今の洒落。」

「ギルドの試験官がなんのつもりだ。」

「ちと困るんですよ。薬草採取で、勇者パーティー全滅。ギルドにも派閥ってもんがあってねぇ。信用が落ちると、他の派閥に依頼がいっちまうんだわ。」

「それで私と戦って力を見せつけろと。そう言いたいわけか。」

「ピンポーン。あったり。だから...」

彼の顔は色を変えた。魂の色で分かる。

「面貸せや。」

憤慨だ。

「おい、ちょっと待てよ。」

そんな言葉が今は無き喉頭でとまる。

辺りにピリついた空気が立ち込めた中、彼女は至って冷静だった。つい先程まで泣いていたとは思えない。

「私が負けたら、勇者の首を挿げ替えると言う意味も込められているってことで良いのか?」

「もちろん。」

しばらく待て。そう私に言って彼女はギルドから出ていった。



あとがき
特に何も無い。(あった事と言えば、投稿が遅れてしまい申し訳ございませんでした。現実がごたついており、中々進まなかったんです。)

そんな小説ですが読んでいただけると嬉しいです。

最後に私は小説を書き始めたのが最近なので分かりづらいことがあったら、私のプロフィールから感想や誤字脱字を受け付けているところに行けるのでそこに書いて下さい。
もちろん感想や誤字脱字の報告もそこに書いて下さい。


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