ダーク・ファンタジー小説
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- 光は退屈な世界を照らす。
- 日時: 2022/03/28 15:14
- 名前: クレッシェンド (ID: yYOy5xHl)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13274
「ここは…?」
目が覚めると、黒い空間にいた。どこまでも暗く、光が一切なかった。
「誰か…---。」
そう声を上げようとしたとき、黒い空間に光の球体が現れた。
「おはよう、目が覚めた?」
…誰かの声が聞こえる。恐らく女性の声だろう。どこかで聞いたことのあるような声だ…
「世界は…---。」
消滅したよ。
- 第1話「Light of God」 ( No.1 )
- 日時: 2022/03/28 16:13
- 名前: クレッシェンド (ID: yYOy5xHl)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「おはよう、ございます…?」
光の球体は、強く光ると、徐々に体を形成していった。
「人は私のことを、神と呼ぶ。あの腐りきった世界はすべて消し去ったよ。
そう、君がいた世界を…ね。」
訳が分からない。さっきから一体…?
「すまない。混乱していると思うが、まずは何になりたいかだけ、決めてくれるかい?
えーーと、人間、動物、植物、邪神…。」
「ま、待ってくれ、何を言っているんだ?俺は人間だぞ?」
「あぁ、話していなかった。君、今の自分の姿みれるか?」
そう言われ、自分の姿を見てみる。
体が…無い?
「今こうやって話せているのも私のおかげだ。時間の都合上、あと少しで存在を保てなくなるぞ?
まあ、人間に設定しておく。少しばかり特殊な。これから働いてもらうからな…。」
未だ光を放つ、人の姿をした神は手をかざし、黒と紫が混ざった怪しげな光の球体が出現した。
「これは、願いが強ければ強いほど、力を与えてくれる。その力で、混沌の怪物達を、
倒してくれ。」
どんどん光は輝いていく。いつの間にか、意識は暗転していた…---。
かごめ かごめ かごのなかのとりは いついつでやる つるとかめとすべった
“うしろのしょうめんだーれ?”
- 第2話 「Simple rumor」 ( No.2 )
- 日時: 2022/03/28 22:38
- 名前: クレッシェンド (ID: yYOy5xHl)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
…それは、一つの噂話。ある特定の場所を歩いていると、何処からか歌が聞こえるそうだ。
かごめかごめと。しばらくすると、後ろに気配を感じる。後ろを振り返ると…。
「人ならざる者に、違う世界に連れていかれる。ということか?」
「…その通り。まあ、あくまで噂話だがな。」
神とやらに力を与えてもらった後、気がつくとバーにいた。さっきのことは夢だ、
と、思いたくても思うことができなかった。自分の体が全く違う姿になっていたからだ。
成人男性ぐらいで、顔は中性的。身長は平均よりも少し下ぐらい。
とりあえず、周りの奴に人ならざる者について聞いてみた、だが、全く信用できない。
そもそも、探しているものも馬鹿馬鹿しいことだからな。
「お前、名前は何て言うんだ?」
「…アイテール・ハデスだ。」
そう言い残して、俺はバーを出た。
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