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ダーク・ファンタジー小説
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- 僕らは死ぬまで人形
- 日時: 2022/03/30 01:13
- 名前: ナイ (ID: 2rVK2fl9)
⚠初投稿です
⚠日本語って何だっけのレベルで3流作品です。予めご了承ください。
⚠百合表現注意
白い天井。冷えた空気。自分は目が覚めたのだと気づく。
「後5分」
なんてベタなセリフを呟いてみるも覚めきった脳はそれを許さない。仕方なく上半身を起こして部屋を見渡す。何か変わったことはないか?使わなくなった勉強机に漫画の詰まった棚。相変わらずつまらない部屋だ。私は何を期待しているのだろう。
……………沙奈が隣で寝ているとでも?
沙奈。私の愛した人。でももう
彼女の笑顔はみれない。
「少しは外にでなさいよ」
命令にも近い母の言葉も無視して自室に戻る。
ベットに倒れ込みそのまま叫んだ。
「ビビデバビデブー!」
有名な魔法の言葉。なにか起こってほしい。
だが当然、何も起こらない。
〝魔法少女エリ〟あの事件の後呼ばれたあだ名。ふざけたあだ名だ。それに私は魔法少女などではない。ドールと言われる種族だ。母も祖母も曾祖母も全員。ドールは一生のうちで守るべき大切な人、ジュエリーを見つけ出す。命にかえて守る。それはもう必ず。絶対。そして私たちドールとそのジュエリーを殺そうと狙う悪、マルムと戦うのだ。
なんてバカバカしい。こんな話興味を持っても小学校低学年までだろう。それでもドールにとっては命懸けなのだ。人間よりずっと頑丈で、心臓を潰されない限り死なないとはいえ死なないだけだ。怪我によっては気を失う程の痛みを伴うこともある。死ねないから痛みはずっと続く。
ふとあの事件の時を思い出し腹のあたりをおさえた。
昼食まで一眠りしよう。
私は目をつぶってすぐに眠りに落ちた。
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