ダーク・ファンタジー小説
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- 僕/私達は命令達成が全てらしい
- 日時: 2022/04/05 19:56
- 名前: ゆあ (ID: hsews.TL)
私は星野みあ。JKの殺し屋です。このお話は、私の相棒の澁谷るあと、転校生の殺し屋との殺し屋人生のお話です。
「行ってきます。」私が言っても返事をしてくれる人はいないのに。何言ってんだろ。ホント馬鹿らしい。いつも通る道。変わらない景色。こういうのが一番落ち着くんだよなあ。「みーあー!!」そう言って走ってきたのは、相棒のるあ。そしていつものように「よ、相変わらず元気ないね。」と続けた。元気あるように見えたらおかしいだろ。そう思いながらも「るあが元気すぎるだけよ。」と返事をする。「そういや、今日転校生が来るらしいよ。」とるあが言った。そういえばそうだったなあ。「確か双子なんだっけ。」とさらに続けた。「男子だよね。」私は返事をする。すると、るあが「イケメンだといいな〜」と言った。私たちも、もう高2だし、彼氏がいないといけない時期だよな。私は告白された事は何度かあるもののどれもイケメンではなかったし、自分には合わないと思い断ったんだよな。「そんな都合のいいことないでしょ。」自分を安心させるかのように私は言った。
ピーン⤴︎ポーン⤵︎パーン⤴︎ポーン⤵︎
※チャイムのつもり☆
「まずは転校生を紹介する。入っていいぞ。」先生が言った後、ザワザワしていた教室がシーンと静まり返った。
ガラガラガラ
入ってきたのは紛れもないイケ☆メンだった。
「右が荒川 魅月(あらかわ みづき)左が荒川 彩月(あらかわ さつき)だ。仲良くしてやってな。」魅月、彩月。2人揃って、吸い込まれるほど綺麗な、青く透き通った眼をしていた。でも、るあも気づいたはず、彼らからはすごい殺気が感じられた。魅月の席はるあの隣で、彩月の席は私の隣になった。私とるあはアイコンタクトでこう伝え合った。
『明らかに只者では無い』とね。
- Re: 僕/私達は命令達成が全てらしい ( No.1 )
- 日時: 2022/04/07 15:53
- 名前: ゆあ (ID: hsews.TL)
一時間目、二時間目と時間は過ぎ、昼休みになった。私とるあはいつものように屋上へ向かい、お弁当を食べていた。「いや、まさかガチめのイケメンが来るとはねwww」「それwww」そんな平和な会話そしている時背後から段々と近づいてくる足音が聞こえ、私の背後でぱったりとその足音が止まった。慌てて振り向くと、そこには魅月と彩月が立っていた。「何の用。」私とるあは同時に口を開いた。「いきなりごめん。放課後2人に話があるから校舎裏に来てくれる?」彩月はそう言って魅月と肩を組み仲良さげに去っていった。
放課後
私とるあは言われた通り校舎裏に行った。「いきなり呼び出してごめんね。」と、礼儀正しい彩月とは違い、腕を組み「遅えよ。」と言ってくる魅月。顔はこんなにもそっくりなのに性格が違いすぎる。すると、「それで、話って?」と、るあは言った。「まず、なぜこの学校に転校してきたかってことから始まるんだけど、、、カクガクシカジカで、、、」と彩月が言った後「ふーん。つまりは、あんた達は殺し屋で、上からの命令で、私達が殺し屋ということを調べ、命令の手伝いをして欲しくて今に至ると。」とるあが言った。「そ。」と、今まで『遅えよ』としか言わなかった魅月が口を開いた。「『そ。』じゃねえよ。なんで私たちが。」あ、詰んだわ。ヤバイ。思わず口に出してしまった。心にしまっておこうと思ったのに。ああああああああ。銃口を向けられてるよ。相手は最強の殺し屋なのに口答えしてしまった。このままだと殺されてしまう。どうすればあああああああ。「おめえよ、私の相棒にきったねえ銃口向けてんじゃねえぞコラ。」ゑ、、、、、?「る、るあ?」私が何度目を擦っても目の前には銃口を彩月に向けているるあが居た。「ぶはっ。俺らに銃口向けてくる奴ら久しぶりに見たな彩月。」「そうだね、魅月。でもこういうのも、新鮮で良いんじゃない?」私とるあは目を合わせ同時に頷いた。そして、
「その命令とやらに手を貸してやる。」
そう答えた。
この時はまだ知らなかった。私達の危険な人生が始まるということを。
- Re: 僕/私達は命令達成が全てらしい ( No.2 )
- 日時: 2022/04/08 14:39
- 名前: ゆあ (ID: hsews.TL)
「ホントか?」うん。ピッタリ。さすが双子。「ホントだよ。」うん。私たちも双子なりのピッタリさで草。「それじゃあまず、俺らの上司というかそんな感じの人達に報告に行くからついてきてくれ。」
てな訳で到着
コンコンコン「失礼します。」そう言って部屋に入ると、そこには帽子を被った黒髪の男が居た。「どうした。2人とも。」見た目とは裏腹に、優しい声で笑いかけながら男は問いかけた。「任務の手伝いをしてくれる奴らを見つけてきました。名前は、、、なんだっけ?」「渋谷るあと」「星野みあです。」「そうか。今回は突然でごめんな。俺は辻本陽優(つじもと ひゆう)だ。よろしく。」陽優さんか。名前はすごい優しそうなのに、殺し屋だなんて、、、。この人もきっと私と同じように両親に継ぐよう言われ、こうなったのだろうか。だとしたら、この世界はホントに残酷だ。こんなに優しい人が。笑顔が素敵な人が。殺し屋にされるだなんて。無理矢理に殺し屋にされなければ、どんないい人になっていたのだろうか。「みあさん?みあさん?」「あっすみません。考え事していて。」ああなんて情けないの、私は。初対面の人に失礼なことしちゃったよ。「そうかい?じゃあ話を続けるよ。今回実行してもらう任務は、『大桃朔也(おおもも さくや)を暗殺すること』だ。」大桃朔也。そいつは、我々殺し屋会社「黒百合」の最大の敵会社「スノードロップ」のボスだ。「スノードロップ」は、殺し屋を殺す殺し屋だ。まあつまりは殺し屋☆そのボスを倒すことで、完全にたくさんの人を殺す上で有利になる。その他の会社の人間を殺してもらうのはありがたいけれど、味方を殺されては困る。まあ殺す事がそう簡単に上手くいくわけない。相手も殺し屋だもんな。同作戦を練るか。「うーん(ボソッ」「どうしたんだい?ずっとぶつぶつ言っているけれども。」しまった。思わず話してしまった。「あ、いえ、な、なんでも。私にお構いなく。」「という訳で、明日から行動開始だ。学校は任務が終わるまでなし。飯は17時の1日1回だいいか?」「はい!」「いい返事だ。星野。だが任務中は大きな声を出すなよ!わかったか?」「承知しました。」そんなやりとりが終わり、明日から任務になった。
- Re: 僕/私達は命令達成が全てらしい ( No.3 )
- 日時: 2022/05/27 20:20
- 名前: ゆあ (ID: hsews.TL)
「まずはどこから攻め込むかと、分担を決めよう。」
彩月が地図をさしながら話した。
「ここから入ると偵察部隊がいるから、この管を通って中に入るのはどうかな?」
るあが言った。
確かに、この管なら入れるのかも。
「私もそこがいいと思う。この大きさなら入れるし、バレにくいかも。ただ」
私には心配な点があった。
「ただ?」
「この管を通って出る所が朔也の部屋って事は、鉢合わせになってすぐ戦える体制に入れるならいいけど、対応できなかったら効率が悪いかも。」
この言葉を発した後、みんなうーんと唸ってしまった。
すると魅月が
「でも、俺らならいけるだろ。」
「どこからその自信が?」
うん、るあド正論をストレートにぶつけたね。
「黒百合トップの成績且つ辻本さん認定のシンクロ率。お前らとならいける気がする。」
ゑ?成績トップだなんて聞いてないんだが。まぁ、いいか。
「んじゃ、これで行くってことで。」
管プランが採用され、次は分担に内容が移った。
「じゃあ、彩月とみあで組む?」
るあが口を開いた。
「ゑ、何で。」
やべぇ、本音言っちゃった。
「だって、朔也をうまく殺した後、迎えに誰行くんだよ。バイク運転できるの私と魅月でしょ?」
「そっか。」
なんとなくだけど、毎回るあがいう言葉には納得させられる。
「じゃあ、彩月とみかんがペアd」
「ちょっと待って私みかんじゃなくてみあな?」
みあとみかんを間違えるやついるかよ。ほんと馬鹿だな。
「まあいいや。」
「いや、よくねぇだろ!」
「分かったって。んで、みあと彩月がペア、俺とるあがペアな?」
「何でるあだけ覚えてるんだよ!」
「え、“る”から始まる食いもんねぇだろ。」
そんな理由か。んま、いっか。
「じゃあ、明日20:30集合な。」
これから始まる戦いは良い結果に向かうことはない。わかっていても、実際心の中では無事を祈っている。矛盾が常についてくる。そんな人生のカウントダウンが今スタートした。
- Re: 僕/私達は命令達成が全てらしい ( No.4 )
- 日時: 2022/06/04 21:00
- 名前: 宥 (ID: hsews.TL)
翌日
「学校に連絡入れなきゃな、、、。言い訳どうしよう。」
ピコン
ん?LINE、るあからだ。
『学校には連絡入れといたよ。』
え?連絡もう入れたの⁉︎早くない?
『ありがとう』
っと。オッケーこれで任務に集中できる。いよいよ今日だけど大丈夫かな?
ピコン
またLINEだ。ん?
《るあさんがクループに招待しました》
だって。グループ?
えーっと、
《鬼灯グループ(4)》
鬼灯グループ?なにそれ
LINE会話
るあ『お、きたきた!』
魅月『よ』
彩月『来たか』
みあ『ねえ、鬼灯グループってなに?』
魅月『鬼灯グループってのは、俺ら4人のグループのことを言う。他にも柊グループや、檜グループもある。』
みあ『全部植物なんだね!』
るあ『うん。』
彩月『読んだ理由なんだが、実は今日の任務に加勢する人間が増えたんだ。そのことを報告したくて。』
みあ『誰誰?』
《麗夜さんがグループに参加しました。》
麗夜『どーも麗夜です。』
みあ『この人?』
るあ『まだいるよ』
みあ『ゑ』
《シスターさんがグループに参加しました》
シスター『シスターことクレゴール•チャーチです。』
みあ『わお。人いっぱいだ!』
《沙耶さんがグループに参加しました》
沙耶『理寬寺•H•沙耶です。どうも。』
みあ『これで全員?』
麗夜『うーん、多分任務中に緊急連絡で加勢したり、近くを通り掛かって加勢することもあるから、全員ではないかな。』
みあ『げ。もっと増えるの?』
シスター『そうですね。』
みあ『みんなの顔見てみたいな!みんな写真撮って見せて!』
沙耶『私、背ちっちゃいから、、、』
みあ『顔だけで良いんだ!敵か分かんなくなるから。』
沙耶『わかった。』
麗夜『写真 』
みあ『か、かわいい!白い髪に緑メッシュだと⁉︎やべ、死ぬ。』
沙耶『写真 』
みあ『美少女だ』
シスター『写真 』
みあ『みんな顔面偏差値高すぎ』
続く
- Re: 僕/私達は命令達成が全てらしい ( No.5 )
- 日時: 2022/06/11 12:08
- 名前: ゆあ (ID: hsews.TL)
なんだかんだあって20:30。
みあ視点
20:30ピッタリ!ってもう何人かいる⁉︎
「おーい、みあー!」
手をブンブン振りながら私の名前を呼んでいるのは、、、沙耶さんか!
「やっほーみんな!」
その声に返事をしながら駆け寄る。
「まだ来てねぇ奴がいるけどな。」
魅月は不機嫌そうにいう。
「ま、まぁまぁもう少し待ちましょうよ。」
チャーチさんが宥めている。
「てか、みんなのことなんて呼んだらいいかな?任務中にフルネームで呼ぶと時間かかるし、、、」
るあは質問した。
「うーん、私は普通に沙耶でいいかな。」
小柄な体をしているのは沙耶ちゃん。LINEでも言っていた通りやはり小さい。まじまじと見つめてくるから反則がすぎる。
「私は、コードネームがシスターなので、シスターと呼んでいただければ。」
ほんとの修道院とかに行ってそうな格好をしているのはチャーチさん。お淑やかでなかなか暗殺者って感じはしないな。
「ごめん!遅れた!ハァ、ハァ、」
息を切らしながらきたのは麗夜君。
「麗夜君?だっけ、なんて呼べばいい?」
息切れのことなんかお構いなしにるあは問う。
「麗夜とでも、ハァ、ハァ、呼んで」
相当疲れているのだろうな。ていうか、体力大丈夫そ?
「てか、体力大丈夫そ?」
「ブッ」
思わず吹き出してしまった。流石に魅月と同じ考えなんて想像もしなかったから当たり前だ。
「、、、」
ヤベェしんとしてもうた。
「に、任務任務!」
「そ、そうだね行こうか!」
「てか麗夜ってどこから走ってきたの?」
「横浜!」
ここは東京。ってことは相当遠くない⁉︎
なのにもう息切れてないし。体力バカだな。
そんな他愛のない話をしている間に到着。
「このマンホールを開けたら、、、」
その中には一本の梯子のみが通された管があった。
いよいよ
決戦の幕開けだ。
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