ダーク・ファンタジー小説

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私は星涙病
日時: 2022/04/09 15:57
名前: ゆあ (ID: hsews.TL)

こんにちわ!作者のゆあです!今回は四つ目の小説になるのですが、題名にもある通り奇病が描きたくなったので、奇病小説を書かせていただきます。それではprologueからどうぞ!

--prologue--
私は、五月雨 叶多(さみだれ かなた)。
奇病持ちで、その病気の名は『星涙病』。
星涙病とは、片想いだと涙が星に変わってしまい、しまいには色彩感覚が失われ、失明する病気だ。稀に記憶まで失われてしまう場合もあるらしい。治療法はただ一つ。両想いになることだ。
嗚呼、なんで叶多って名前なのに願いが一つも叶わないの。

なんで

なんで

更には奇病にまで。私の人生、お先真っ暗。

お母さんも、お父さんも凄い人なのに。私だけ、私だけ全然ダメなんだ。

「なんでお前は俺らと違うんだ!」
違う人だもん!しょうがないじゃん!

「もっと努力しなさい!」
頑張ってるもん!努力してるもん!でも変わんないんだもん!しょうがないよ、、、

こんな人生もう嫌だよ



--1話--
チュンチュン

朝か。学校やだな。でも流星先輩に会えるんだもんね。
「おはようございます。」
そっか、お母さん達出張なのか。朝ご飯食べる気力もないし、早めに準備していくか。

いつも鏡を見るのが憂鬱だ。見れば見るほど、自分が醜く、憎らしく見えてくる。そして、星が溢れる。

コロン。キラッ。

まだ青いや。
※星涙病の涙の色は片想いだと、青。両想いだと桃色に変わります。その他にもあります。

魅力も個性もない自分が、大嫌いだ。

「行ってきます。」

夏の風が頬を撫でる。
流星先輩。貴方が私の気持ちに気付く頃、私は貴方のそのイタズラっぽいその瞳も、夏風に吹かれ靡く髪も、一度口付けてみたいと思ったその唇も。全部、全部、見えないのでしょうか。



Re: 私は星涙病 ( No.1 )
日時: 2022/04/09 16:02
名前: ゆあ (ID: hsews.TL)

--2話--
「おはようございます。」
この挨拶から地獄の時間が始まるぅぅぅぅ
「あれ?五月雨さんじゃん!」
ん?待てよ、この声は、、、流星先輩!?
名前、覚えててくれたんだ。
「流星先輩!!!!」あ、大声出しちゃった。周りからの視線が痛い(汗)「さ、五月雨さん。静かに、、、」「す、すみません。それと呼び方、叶多で良いです。後輩なので。」後輩なのに『さん』付けだから不自然だったんだよなぁ。「了解!うーん、叶多って呼び捨てもなんだし、叶多ちゃん、、、いや、かなちゃんにしよう!よし!かなちゃんだよ?覚えたね?」「かな、、、ちゃん、、、です、、、か、、、」私は恥ずかしさのあまり、顔が赤らめていくのを自分でも自覚していた。そして嬉しさのあまり、星が溢れた。
コロン。キラッ。
朝あんなに泣いたのに。涙線おかしくなったかな?「かなちゃん!?どうしたの!?熱?保健室行こ!」言えないよ。恥ずかしいだなんて。嬉しいだなんて。そう思いつつ、「はい。」そう答えてしまった。

到着

「どうしたの!?顔真っ赤だよ?」そう言いながら慌ててやってきたのは、保健の韮澤にらさわ先生。待てよ、先輩は私の涙の事気にしていないのか?そんなわけないよな。そんなこと思っているうちに、気付いたら先輩が隣に座って私の事を見つめている。ヤバい、心臓も理性も、保たん!「はい、これ体温計。」ゑ、ガチで
測るの?これ熱無かったら相当な疑いを持たれるよな。待って、朝起きて星涙病の薬飲んでなかったから、段々吐き気してきた。
※吐き気がするのは、オリジナルなので気にしないで下さい。
「ト、トイレ行ってきます。」
ううー。ヤバい。結構ツラい。
「ハァ、ハァ。ウッ、、、」

バタッ

その音が聞こえたのは、自分以外の人達だった。





ピッピッピッ

「ん?どこ、ここ?」
「「「「「「ワーワーワーワー」」」」」
※一斉に叫んで、聞き取れない状態です。
ん?どういう状態?でもその中で一際目立った声の人がいた。先輩だ。
「かーーーーなーーーーちゃーーーーん」
そう言いながら身体を揺らしてくる。
「はいはいはいはい。なんですか?」ぶっきらぼうな返事をしたけれど、実はちょっと嬉しかった。心配してくれたと思うと、まるでかのjy(((((((殴
ダメダメ、まだ相手は好意を抱いていない、、、のだろうか。確かめるには泣く。そうだ、泣けばいい。
「グスッグスッ」

コロン。キラッ。

色は黄色だった。黄色、、、初めての色だ。
黄色は確か、、、両想いになることは不可能ではない。だっけ。

Re: 私は星涙病 ( No.2 )
日時: 2022/04/16 20:54
名前: ゆあ (ID: hsews.TL)

不可能ではない、、、か。
いつか「必ず」にしてやる。
「、、、ん!、、、ちゃん!かなちゃん!」
その声で私は我に返った。
「ふぁい!なんでしょうか!」
思わず、間抜けな声が出でしまった。顔を赤らめている私に対し、大声を出して笑う先輩。
「やっぱかなちゃんは面白いやwww」
息をする間も無く笑い続ける先輩を見ると私まで面白くなっちゃって笑ってしまった。
「はぁ、あーお腹痛いwww」
やっと息が整い、話すことができるようになった。
「そういえば、みんなは?」
自分の周りを見ると先輩しかいないことに気づいた私は頭に出た疑問を問った。
「みんな用事があって帰ったよ。」
「用事か、、、って、どぅえ!?!?!?」
みんな帰ったということは、今この病室にいるのは、私と先輩だけ、、、って事。
2人、、、2人、、、2人、、、2人、、、
その言葉を頭をよぎる。ループする。
「『どぅえ』だってwwwねえ笑わせないでよwwwせっかく笑い収まったのにwww」
「すみません!」
そういえば、先輩って私の涙のこと気にしてないのかな?私のクラスメイトはみんな引いたのに。唯一、先輩だけが言葉にしなかった。気を遣ってるのかな。
「あ、あの、涙のこと、気にして無いんですか?」考えるより先に動いたのは口だった。
少しの沈黙の後、先輩の口が開いた。
「うん。気にしてないよ。」
その言葉に一瞬戸惑った。気にしていない。
「気にしていないんですか?奇病のに。」
その言葉の返事は早かった。
「だって僕もだもん。」
ゑ、、、?先輩が星涙病?

Re: 私は星涙病 ( No.3 )
日時: 2022/04/29 15:00
名前: ゆあ (ID: hsews.TL)

-3話-
「ゑ、どうi」
ガラッ
「あ、叶多さんお目覚めになったんですね。」
入ってきたのは私の主治医の大桃おおもも先生だ。
「「あ、先生/父さん」」
「「え!?父さん!?/先生!?」」
同時に反応した私たちを見て先生は笑った。
そして、こう続けた。
「叶多さんと流星って付き合ってるんですね!」
ゑ、付き合ってるって言った?付き合ってるって!
「つ、つ、付き合ってなんかないです!!」
『付き合ってない』ただ事実を言っただけなのに、なぜか胸が痛くなった。こう、キュッって。痛みだけじゃなくて、恥ずかしさと、もし付き合っていたらっていう妄想の気持ちが一気に混ざって、心がグチャッってなった。
次の瞬間、こんな出来事が起こるだなんて思わなかった。







クルッ⇦顔を向けられた感じ(語彙力が語彙力してますw)






「あの!」








ギュッ











「夜の8時、病院の屋上に来て!」











主通ります!なんでだよ!って思ったと思うんだけど、あれがやりたいんだよ!夏目漱石さんのあの告白が!だから良いんです!

Re: 私は星涙病 ( No.4 )
日時: 2022/04/29 15:16
名前: ゆあ (ID: hsews.TL)

-4話-
そう言い、病室駆け出していった。


8時になり、屋上へ向かう。
どうしよう。俺から離れろだなんて言われたら。殴られたりするのかな。また、大切な人を失うのかなぁ。



カチャン





屋上のドアを開ける。






そこにはヤッホー!と手を振る先輩がいた。
「何か私に言うことでもあるのですか?」
あわわわわわ。地雷だらけの場所に足を踏み入れてしまった。




でもその返事は








「月が綺麗ですね。」

















この流れは!?








よし!決めるぞ!








「星も綺麗ですね。」








うわ!こんなの初めてだあああああ!星が綺麗ですねだなんてえええええええええええ!








「俺と付き合ってくれますか?」












そう言ってマイナビウーマンを手渡してくれた。









マイナビウーマン、、、花言葉は『好き』。









「私なんかが良いんですか?」









「君じゃなきゃダメなんだ。」









「はい。」









キランッ









ポロポロ









星の色は桃色だった。

Re: 私は星涙病 ( No.5 )
日時: 2022/04/29 15:30
名前: ゆあ (ID: hsews.TL)

-5話-
無事に退院して、星涙病も治った。毎日のように先輩が迎えに来てくれて、2人で登下校するようになった。

キーンコーンカーンコーン
授業終わったああああああ。
「叶多さん!こんにちわ!」
この人は、、、小林こばやしさん。話したことないのに、なんでだろう。私なんかに用あるのかな?
「こんにちわ、、、」
モジモジと挨拶をする。
「後で屋上に来てくれる?」
屋上、、、か、、、この後も用があるわけじゃないし行くか、、、
「了解です。」



屋上のドアを開けた先にはカッターとバットを持った小林さんがいた。



次の瞬間





ボコッボコッガコッボコッドカッボコボコッ




シャキッジャギッジョキジョキッギコギコスーッ





「イタッウッアッグッヴァオエッウッアッ」


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