ダーク・ファンタジー小説

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夢の淵から②
日時: 2022/05/29 20:58
名前: N. (ID: W/yKXTLC)

コンビニに着き早速弁当のスペースのとこまで行った。
いつものようにシャケ弁当を買った。
珍しく20%引きのシールが付いていて輝かしく見えた。
「お、珍し」
そのまま買って帰ろうとした。
すると
「にゃぁにゃぁにゃっ」
猫がいきなり自分に話しかけてきた。
その猫の毛皮は雲のように白く、瞳は森のように深かった。
「?どしたの?」
ついつい話しかけてしまった。
すると
「にゃあにゃぁにゃぁにゃっにゃぁ」
となき、ついてこいと言わんばかりにそっぽ向いてどこかへ行ってしまった。
「うわっまって‼︎」
その後を追いかけるように自分はついて行った。
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ときどき猫は話すようによくないた。
「にゃぁにゃ」
遅れそうになったときは「大丈夫?」と言わんばかりに振り返ってないた。
「大丈夫」

猫について言った先は美しいコバルトブルーの湖だった。
「うわぁ」
あまりの美しさに息を呑む。
「にゃぁにゃにゃにゃぁ」
あの猫が頭をさすってくる。
「ん?どした?」
頭をさすってきたからこっちも撫で返した。
「うわぁお前って意外にふわふわしてんだな」
触ってみると猫の毛は柔らかく、とてもすべすべしていた。
「にゃぁにゃあにゃにゃにゃあ」
猫がなにかをないた。
すると、湖から透き通った美しいガラス細工のような"猿"が出てきた。
その猿は何かを見透かしたように自分を見ていた。
「にゃにゃにゃぁにゃあにゃ」
猫が猿にないた。
すると猿は静かにゆっくり頷いた。
そのまま猿は自分の方に向き
「夢でうなされている。」
と不気味なくらい静かに囁いた。
「はい確かによく悪夢を見ます」
不思議そうに自分が言うと
「あぁ雰囲気から分かる。
  あいつが好きそうな気配だ。」
またポツリ、と呟くように言った。
「にゃぁにゃにゃぁ」
「どうした絡新婦じょろうぐも、さっさと元に戻ったらどうだ」
と、突然ないた猫に言った。
「え?!じょっ、絡新婦?!」
あまりに突然の告白に驚きを隠せなかった。
「、、、チッ分かったよ。全く」
猫からバーにいそうな大人な女な声が発せられた。
「絡新婦の姿は嫌いだから人型でいいかい?」
猫はみるみる形を変え、30歳あたりのしなやかな人間へ変わっていった。


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