ダーク・ファンタジー小説
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- 高嶺の花
- 日時: 2022/07/02 11:08
- 名前: まり (ID: rUdZBSEz)
僕には好きな人がいた。それは隣のクラスの篠崎さん。彼女に出会った日僕は彼女に恋をした。つまり一目惚れだ。そして彼女を知るたびにより一層彼女に恋をした。
彼女は可愛くて優しくて明るくて頭もよくて運動神経もいい。そんな完璧な彼女を他の皆が好きにならないはずがなく男子はいつも彼女のことを見ていた。しかし彼女は女子の憧れの的でもあり彼女も彼氏などには興味がないようでいつも沢山の友達と楽しそうに話している。そんな彼女はまさに高嶺の花で誰も告白をすることができなかった。
しかしある日ある男子、悠也が彼女に告白し彼女はその男子と付き合うことになった。
男子は優也を恨みもしたが彼女の幸せを願おうという彼女を好きだったうちの1人のある男子が皆に言いそれからは2人の幸せを願う人が増えた。
しかし納得ができなかった。2人を別れさせようと次の日家に行った。しかし窓にはカーテンがぴっちりとしまっていて中が見えない。しかし少しだけ隙間が空いている窓を見つけた。人の気配がしたのでばれないようにこっそりと覗いた。家の中を見た僕は青ざめ、すぐさま逃げ出した。次の日悠也は学校を休んだ。そして一生学校へ来ることはなく、家も遠いところへ引っ越していった。
それから10年後僕は家庭を持ち幸せに暮らしそのときのことなどすっかり忘れていた。
ある日仕事が長引き家まで歩いて帰ることにした。暗い夜道を歩いていると何故か見覚えのある家が見えてきた。それは篠崎さんと付き合っていた悠也、僕の家だった。そしてその前には彼女、篠崎美代がたっていた。
僕は篠崎さんに告白し、またその日彼女の家に行った。しかし家に行くといつものかわいい彼女の姿はなく人、両親を安易に殺害する犯罪者の姿になっていた。そんな彼女に逆らうこともできなかった。そしてそんな彼女にもう会うまいと自分の家に帰った僕は誰もいないはずの家にカーテンがしまり人の気配がすることに違和感を覚え中をのぞくと篠崎さんがいた。そのまま僕は警察に駆け込んだが警察と一緒に家に帰ったときには彼女の姿はなく家も僕が家を出る前のカーテンが開いた状態だった。
そうしていなくなったはずなのに、どうしてまた僕の前に現れたのだろう。そして彼女が包丁をもって不穏な笑みを浮かべながら血のついたナイフを持って近づいてきた。