ダーク・ファンタジー小説
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- みずみち
- 日時: 2022/08/19 14:41
- 名前: ○ (ID: ivWOcvW3)
学園・ニート・海賊……。いろいろな道があり、どれを選ぶかは個人の自由。
これは自由を尊重しすぎた世界での物語。
影響された漫画やアニメがありすぎるので、もしかしたらストーリーがそれらに似ているかもしれません。
思いついた時にぼちぼち投稿します。
- Re: みずみち ( No.1 )
- 日時: 2022/08/19 15:15
- 名前: ○ (ID: ivWOcvW3)
「はははっ!!」
広大な海の上に、1つの船がぽつんと佇んでいる。豪華な船ではなく、カチカチ山のうさぎの乗るような船に乗った彼は、とうとう海へ出たと言う興奮から高笑いをしていた。
この海という床の上にひとつ、ちいさなゴミが落ちているかのよう。その違和感に、海の生物は黙っちゃあいないものだ。バシャンと現れたのは紛れもないイルカ……なのだが、思うより大きい個体だ。パッと見4〜5mといったところ?
「うおおお〜〜!!かわいい!!」
その姿を見てまた笑ったのは彼__ジャック・O・ランタンである。
テンションが上がりきっている彼に鉄拳を下しに来たのか?イルカはその体からは想像もできないムッキムキの腕を出し、ジャックに攻撃をしかける。
「うわっ!腕キモイからしまえよ!!そんなかわいい顔してんのに!!!!もったいねーー!!」
ビックリはしたものの、軽く避けた彼は、攻撃を仕掛けられた方ではなく、その生態に文句を怒鳴る。まるで、殴られそうになったのはどうでもいいかのよう。
生態に文句を言われ、さらに行動を無視されたイルカはキレにキレまくる。
「ふざけんな!!この腕カッコイイだろうがよ!!!!」
さすがに驚くべき。ジャックも例外ではなく、「お前喋んのかよ!!」と叫ぶほど驚いていた。キモイから喋んなよ、というのが心情である。
しばらく沈黙が訪れた。2人は顔を凝視しあう。
先に吹き出したのはどっちだ。いや、イルカは吹き出すことはないからそれはジャックだ。ふははは!!と大きくまた笑った彼は、心底楽しそうである。
「おまえ、おもしれーな!」
「お前こそ。てか俺初めてニンゲンに会ったわ。言葉伝わるんだな。」
「おれもまさか魚と喋れるとは思わなかった!おまえイケてる声してんな〜!!」
「まあ俺イケウオだしな。舐めんなよ、俺世界イケウオランキング6位。」
「微妙じゃねーか!!はは!」
先程までのピリピリした雰囲気は消え、ホンワカとし始めた。数分語り合い、拳を交え、ようやく彼は海の道を1歩1歩と進んでいく。
この海での住民に逆らえば命はない。どうやって海の住民と打ち解けるか、これこそが海賊になる為のはじめの試練である。それを彼は知らずとも突破し、はれて海賊へとなるのであった。
ああ、まだ容姿を紹介していなかった。彼はその名前の通り、カボチャの被り物を被った、異例の人間である。顔が見えない、それが魅力的なのであろうか?
海賊編 続く
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